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2008/04/14
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村便り:2008-04-12(土) (見上げると灰ヶ峰は満開の山桜)
投稿日:2008-04-14(月)

 今日の村便りも、この前の二回の村便り同様、田んぼの畦際で鍬を使う作業。6時間ほど作業して二枚の田んぼを終える。

ゲシの石
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先週末、作業したとき、ゲシ[傾斜地で、上の田んぼと下の田んぼとを区切る法面]の石が飛び出ているが見つかった。ゲシは石が積んであるところがよくある。このゲシはそうである。トラクターでゲシの際を走ったとき、ロータリーが引っかけて、ゲシから引き出したものと思われる。去年もこのあたりでロータリーが石の上を走ったのを感じた。今日の作業はこの石をゲシに戻すことから始めた。
修復したゲシ
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石を戻すには、まずゲシにスコップやシャベルで石の形に合わせて横穴を掘る。作業を始めると、ゲシからはずれかかってた石は二つあった。中腰になっての作業なので、想像するより《やねこい》。しばし奮闘してふたつの石をゲシに戻した。
灰ヶ峰の山腹を駆け上がる山桜
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灰ヶ峰の山腹を駆け上がる山桜。
 左手の、建造物(無人の測候所)が見えるところが灰ヶ峰の山頂。
 野良仕事をしていると農道を人や車が通りすぎる。農道近くで作業をしているときは、手を休め、顔をあげて挨拶をする。通りすぎる人は、どこの誰かは特定できない場合にも、村の人かどうかは識別できる。歩いて通りすぎる人はまず村の人である。

 電動椅子に乗った老婦人が通りかかった。村の人である。挨拶を交わした。いく時か過ぎて、同じ婦人がさっき向かった方向から戻ってきた。また顔を合わせた。その婦人は「やねこいでしょうが、よう頑張ってじゃね」と同じ作業を続けている私に言葉をかけた。「やねこい」という方言は私自身はほとんど使うことはないが、理解できる。きつい作業などを形容して言う。たとえば、そのとき私がやっていた、田んぼの粘ついて重い土を鍬で起こす作業。また,人の性格を指すこともある。気難しい、頑固な、扱いにくい性格のことである。二つの意味をひっくるめると、自分の意のままにならぬ事柄、思い通りにしようと思うと多大な労力、精神力を必要とする事柄を形容するのに使う、と言えようか。

 地面に向かいながら単調で「やねこい」作業をやっているうちにも、春はどんどん進んでいく。見上げると、灰ヶ峰の北斜面を、先週のコブシに代わって、山桜が駆け上っていた。
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