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2008/04/08
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村便り:2008-04-05(土) (コブシが山を駆け上り、田植えの準備が始まる)
投稿日:2008-04-08(火)

播種ホウレンソウ

 朝、昨日準備した畝にホウレンソウを5ガンギ蒔いてから、田んぼでの作業にとりかかった。

ウワコウダの畦際を掘る
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ウワコウダの畦際を掘る。
 左手は他家の田んぼ。それとの境を三つ鍬で掘りあげる。隣の田んぼの畦は石組みの上にできているので、石で境がはっきりと分かる。ところが、トラクターで畦に近寄りすぎると、回転刃がその石を引っかけてしまう。作業を委託していた時に二度ほどトラクターが石を畝から外してまった。その度に所有者に謝り、はずれた石を戻す作業を冬の間にした。
農道際を掘る。
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農道際を掘る。
 農道際もトラクターは近寄れない。
畦を切る。
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畦を切る。
 傾斜地にある田んぼは、下側(と横)の畦を塗る。漏水防止のためである。畦を塗るところ、すなわち泥を塗り付けるところは土をきれいにかいておく。
畦切り専用の鍬
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畦切り専用の鍬。
 
コブシ
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 コブシの花が灰ヶ峰の斜面を駆け上る季節になった。
 このあたりは斜面がきつく、田んぼは階段状に重なる。背後の山は灰ヶ峰。一番上の田んぼと頂上(画像には見えていない)との標高差は約400mであるが、その斜面でコブシの花が数日のうちに、まるで駆け上るように、次々と咲いていく。コブシが駆け上り終えると、今度は山桜が咲き上っていく。
 花に具現した春の激しい息づかいである。
 いよいよ本格的な田植えの準備である。田植えまでの作業の概略は、
「荒起こし」→「荒代掻き」→「畦塗り」→「本代掻き」→「田植え」
である。荒代掻きの前に田んぼに水を入れる。

 今日は、荒起こし前の下準備にとりかかった。トラクターは田んぼの畦際は耕耘できないので、その部分は鍬で掘り起こす。また、畦塗りするところは専用の鍬などで土をきれいにかいておかなければいけない。こうした畦際の作業は荒起こしのあと、荒代掻きのまでに行なってもいいが、荒起こし前の方がいい。掘り起こしたりかいたりした畦際の土は塊となり転がるが、あとから荒起こしすると、その塊を砕くことができるからである。この順序の方が、水を入れたあとの荒起こしで砕くよりはきれいに仕上がる。まあ、その差は気分程度のものであるが、どうせやるなら気分よく作業を進めたい。

 最初は、長年作付けをしていない狭いダブ[湿田]の、ウワコウダ[傾斜地にある田んぼの、上側に向かう部分]の際を掘りあげた。長年休耕を続けて手入れをしないと、畦が崩れて、隣の田んぼとの境が分からなくなる。だから、毎年一回は畦の手直しをする。そのうえ、去年はイノシシが荒し、上の田んぼとの境を一部壊してしまったから、まだ境が分かるうちにやる必要があった。春先からずっと気になっていたので、まずはこの田んぼから作業を始めた。

 ついで今年耕作する予定の田んぼに入った。今日は夜に予定があるので、夕方は早めに切り上げた。

 畦際を掘る作業は単調な力仕事である。短い一日が終わると、冬の間使うことのなかった手のひらが痛んだ。手は左右とも中指と薬指と小指の付け根に豆ができている。豆は冬を越しても消えることはないが、その豆の周辺が、血豆というほどではないが、赤くにじんでいた。
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