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村便り:2009-12-27(土) (白菜の下漬け、蕎麦の脱穀)
投稿日:2009-12-30(水)

白菜の下漬け1
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白菜の下漬け。
 
白菜の下漬け2
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重石をのせたところ。
 
蕎麦の脱穀
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蕎麦の脱穀。
 天候さえ悪くなければ、干し始めて1週間から10日ほどで脱穀できる。それが二カ月に延びたが、その影響が味に出るものだろうか。
 脱穀はまとり(画像中央あたりにみえるY字形の木製の道具)で実をたたき落とす。脱粒性[熟した実がたやすく枝からはずれ落ちてしまう性質]のある蕎麦は簡単に脱穀できる。
 12月23日に準備して干していた白菜を下漬けした。株数24、重量36kgの白菜を50リットル樽二つに漬けた。使った塩は白菜の重量に対して4%。各々の樽に、差し水を1リットル(100gの塩を加える)注ぐ。本漬けは、水が上がってから二、三日後なので、年明けになる予定。

 10月23日に刈り干していた蕎麦をやっと脱穀する。蕎麦はそれから二週間ほどしてビニールシートのテントで雨よけをした。二カ月も圃場にさらしていたことになる。脱穀したとしても年越し蕎麦には間に合わないが、蕎麦の実を圃場で年越しさせたくはない。脱穀し、ゴミを、篩でのぞき箕でおおまかに飛ばしたあと袋におさめた。粉にするまでは、ゴミをきれいにのぞき、水選・水洗して乾燥させなければならない。実際に蕎麦打ちするかどうかは分からないが、ともかく来年の種は確保できたことになる。
SkiAgain:2009-12-24(木) (今シーズンの初滑り)
投稿日:2009-12-29(火)

 今年もスキーシーズンが始まりました。

 去年の初スキーは人工雪ゲレンデでしたが、今年は12月半ばに雪が降り、自然雪での初スキーが楽しめる状況になりました。目指すは、県北西部にあるOsorakanスキー場。雪質と雪の量(自然雪)は県内トップクラス。ただし、人工降雪機はあるものの、人工造雪機はないので、自然雪頼みのスキー場です。

 スキー板は昨シーズンが終わって、スキーショップにメンテナンスに出しました。大きな修理個所はなかったので、裏を削り、エッジをたてただけのメンテナンスでした。(ちなみに料金は8,000円。高いのか安いのか私には分かりません。)メンテナンスが終わり板を受け取るとき、ショップの主人に、来シーズン滑りはじめるときはどうすればいいのか、と尋ねたのですが、回答は忘れました。たぶん、そのままでもいいですよ、気になれば云々(云々のところは忘れた)、との返事だったと思い、なにもせずに(すなわちワックスは塗らずに)もって行きました。いちおう固形ワックスは携行することにしましたが。

内黒峠
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Uchiguro峠。
 この峠には別の思い出がある。この左手には十方山という山がある。15年ほど前の秋、その山に登ったときである。下山道を見失って、尾根伝いにこの峠までおりてきた。それから林道を下り、さらに、車を駐車していたところまで、夜陰に沈んだ、谷筋を走る県道を上った。食事以外はほとんど休まず延々7時間ほど歩きつめた。土砂崩れのため通行止めになった個所を越えて車にたどり着いたときは、本当に安堵した。
 スキー場へのアクセスは、数年(10年近くになるかもしれません)前までは、狭くて曲がりくねった林道しかありませんでした。スキーシーズンには一方通行になり、午前中はスキー場に向かう方向、午後はスキー場から帰る方向しか走れませんでした。いまは、大規模林道が別にできて、一方通行規制はなくなりました。大規模林道は安心なのですが距離が長く、私は時間を稼ぐため、昔からのアクセス道を利用します。この林道、途中まではロードヒーティングがなされていますが、雪や凍結はないわけではありません。おまけにガードレールがほとんどありません。私の車はスタッドレスタイヤを履いた四輪駆動なのですが、それでも凍結個所でわずかに滑ったりしました。

 林道は最初は上り、Uchiguro峠というところから、スキー場に向かって下ります。その峠で恒例の(?)記念撮影。あっ、今日も子どもと二人です。


民営
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上級コースのひとつの上端から見るゲレンデ。このコースの斜度は32度とのこと。ゲレンデには人影がない。
 スキー場は、平日で、しかも12月24日という(若者は街中に向かう)日柄のせいか、閑散としていました。駐車場の車の数、また目視の確認からすれば、 10名程度の入りでしょうか。私たちだけの貸し切り状態といっていいくらいでした。それでもリフトは、空気をのせるだけでも動いていました。この客の入りでも、スキー・スノーボード教室は開いているようで、午後からの教室の案内が放送で流れていました。申し込めば、教室料金で、料金の高い個人レッスンを受けられるのではないか、とふと思いました。でも、ひとりだと教室希望でも個人料金を取られるのでしょうか。

 雪質は、日の当たるゲレンデ中央部以外は凍結気味。エッジがききにくく滑りにくい状態でした。昨シーズン終わりの勘をすぐに取り戻せるだろうか、と不安でしたが、一日滑れば、昨シーズン終わりのレヴェルに戻ったようです。

 久しぶりのスキーは疲れました。すでに午前中の滑りで疲れてしまいました。元気な子どもも同じようでした。


三毛猫
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コロッケ屋には猫が二匹いた。一匹は画像にみえる三毛猫。もう一匹は店の入り口の箱の中に眠っていた。三毛猫の方は、客の食べているものを、ワタシも食べたい、といった表情で見上げていた。画像では、地面に何かを見つけたのだろう、食べている。
 帰路は、これも恒例になったコロッケを食べました。インター入口にコロッケとか焼き鳥とかを出している小さな店があり、スキーシーズンの夕方になると若者たちが集まります。その店では味噌汁は無料で提供しています。麦味噌を使い、具は白菜と油揚げ。スキー場帰りの冷えたすきっ腹にはおいしい。そして、店の前に立っていると、主人が、味噌汁は無料だよ、飲んでください、と言ってくれるのがうれしい。

 さあ季節限定の SkiAgain の始まり始まり。今年はどんな滑りになるでしょうか。
村便り:2009-12-23(水) (白菜漬けと沢庵漬けの準備)
投稿日:2009-12-26(土)


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軽トラックの荷台に並べた白菜。夜はシートで覆いをする。
 

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頭を縛った白菜。
 隣のお姉さんが、白菜に虫がついていないのはどうしてか、と私に訊いてきた。自分の畑では白菜が虫にやられ、葉っぱがレース状になったため、しかたなく殺虫剤をまいた、とのことだった。彼女は、私が農薬を使用しないのは知っている。そこで不思議に思い尋ねたようである。
 私は工夫として、周囲の人より一週間おそく種蒔きすることにしている。白菜はまず定植してすぐにダイコンサルハムシ(黒光りする小さな甲虫)がつく。一週間遅らせることで、サルハムシの虫害を回避することができる。むろんサルハムシはやってきはするが、白菜の生育には大きな影響はでない。他の虫もくるが、出荷するつもりがない限り、食べられる程度の虫害で済む。(このことはすでに「村便り」に書いたので、以上は繰り返しの注記。)
 白菜は、去年、一昨年と出来が悪かった(管理がおろそかになったため、結球しきらなかった)が、今年は順調に育った。過去二年の経験で、半結球の白菜は、漬けはじめは苦みがあるが、なれてくると味わいが出てくるのが分かった。それは成果ではあったが、やはり、きちんと結球した白菜を漬けたい。

 全部で24株を調製した。外葉を剥がし、包丁で根元に十字に切れ目を入れ、深い切れ目に指を差し入れ二つに割る。根元を洗い、外葉を敷いたトロ箱に並べる。それを軽トラックの荷台に載せて干す。調製後の白菜の重量は36kg。二、三日干したあとで下漬けをするつもり。

 白菜漬け用に収穫した残りは、藁紐で頭を縛った。防寒用である。



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大根を干す。
 干している支柱は、夏から秋にかけて調理用トマトの支柱として利用したもの。自然畝。トマトは、結局、元肥しかやらなかったが、実は満足できる程度にはついた。
 白菜の仕事が終わったあと、夕暮れまでに時間が残ったので、沢庵漬け用に大根を調製することにする。今年の大根は出来が悪かった(これも管理のせい)。そのため、沢庵漬けはやめようかと思ったが、ここ二年、大根を漬けていない。沢庵漬けの味が懐かしい。そこで急遽、小さめではあるが、大根を40本ほど抜いた。泥を洗い流し、トマトの支柱に干した。トマトの支柱は、もしかすると大根を干すかもしれないと思い、解体せずに残しておいた。
村便り:2009-12-20(日) (稲架杭の収納、もち米の乾燥)
投稿日:2009-12-23(水)

 今日の冬作業は、相変わらず脱穀の後片付け。でも、今日で完了した。


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 10本ずつ縛った稲架杭。
 

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ナルも収納。
 田んぼから撤収して干しておいた稲架杭を片づけた。田んぼの土に埋まっていた端に泥が残っていればこそげ落とす。毎年同じ側を地面に突きたてるので、腐って短くなったり、細くなったりしているものが多い。おそらくは撤収後、土がついたままにしておき、土が水分を含み腐ったこともあったのだろう。あるいは、長い間使わずに小屋に保存していたので、そのとき湿気を含んで腐ったのかもしれない。できるだけ長持ちさせたいので、収納前にしっかり乾燥させ、また、泥を落とした。その稲架杭を10本ずつ藁縄で縛る。220本もあれば、けっこう時間がかかる。

 その間、十分に乾燥しないままに脱穀したモチを筵に広げて乾かした。風が強かったので乾燥には適した気象条件であった。

 稲架杭は小屋の所定の場所に立てかけておく。稲架杭を小屋に運び込むのは、それなりの力仕事である。秋になって右腕を痛めた。原因ははっきりしないが、肘が痛む。或る方向に腕をまわすと痛みを感じる。力仕事をすると、治りかけていた腕がまた痛む。冬の間に完治すればいいが、と思う。慢性化させたくない。百姓をしていると、いつも体のどこかを痛めている。擦り傷や切り傷はすぐに治るが、筋肉や関節を痛めると治癒に時間がかかる。



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 もち米を干す。
 もち米は、干している分で精米後の量で3斗くらいになるだろう。毎年もち米は余らすので、今年は作付けを少なくした。
 もち米を干している後ろには、稲架杭とかナル[稲架の横木]が干してある。
 
 モチ米は日が落ちないうちに袋に入れなおした。今日はたまたま子どもが来ていたので、手伝わせた。筵の真ん中に米を集め、筵を二つ折り、四つ折りにして米を移し入れる。しかし、なかなかうまく袋に入らない。昔は、脱穀したあと筵で仕上げの乾燥をしていたので、なにかうまいやり方があるはず。まず筵から大きな容器に米を移す。その容器から、大きい漏斗状の道具を使って袋に入れる。そんなやり方を想像してみたが、それを実行するための道具がない。しかたなく、ヒシャクですくっては袋に入れた。そうしたやり方でも量が少ないので根気がつきない前に作業を終わった。

 そんな単調な作業をしているうちに日が暮れてしまった。冬の間はこんな単調作業が多くなる。
村便り:2009-12-12(土)/2009-12-13(日) (冬の農作業への移行)
投稿日:2009-12-14(月)

 12月8日に稲こぎが終わり、農作業はやっと冬に移行する。

稲架杭とナル
稲架の撤収
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稲架の撤収。12月12日。
 脱穀後の田んぼの作業。まずは稲架杭(稲架足)とナル[稲架の横木]を撤収する。稲架杭は220本ほど。12月9日以降の雨で湿っているため、屋敷にもって帰り、立てかけてしばらく乾燥させることにした。本を読んでいたところ、林業を生業とする山村では間伐材を稲架杭として出荷していた、という記述に出会った。山のない平野部の農村ではそうした稲架杭を購入していたのだろう。しかし、わが家の稲架杭は長さ、木の種類がまちまちだし、曲がったのもある。私自身は山に伐りにいったことはないが、先代たちが揃えた自前のものである。とすれば、傍目には枯れた間伐材にすぎないが、農家にとっては食料を生産するための、貴重な財産か、と思いながら片づけた。

 ナルは9mの長さのものが17本。うち8本は12月6日に運んだ。今日は残り9本を運ぶ。ナルは脱穀後すぐに収納した方がいい。そのときは乾いているからである。しかし、ナルも雨にさらしたため、収納前に乾かすことにする。

 ナルを一本一本担いで運んでいると、近所のお姉さんが「大変じゃね。軽トラで運べんのん?」と声を掛けてきた。一度、軽トラに積んで運んだことがある。しかし、ナルは長いため、電線とか庭木とかに引っかかりそうになった。そこで、いまは担いで運んでいる。その事情を説明しながら「まあ、一年に一遍じゃけんの(担いでも大したことはない)」と締めくくった。お姉さんは「私はそもそも担げん」と笑っていた。


ヤーコン

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収穫したヤーコン。11月29日。
 手前のトロ箱、左半分にみえるのが種。株元に小さな種球がついている。その下についているイモを食用にする。サツマイモやジャガイモとは違い、イモそのものは種にしない。
 ヤーコンの《越冬》準備をした。種芋は小さな段ボール箱にスクモ[もみ殻]をいれ、その中におさめた。食用にするイモの部分は、こんどは大きな箱に同じようにしておさめた。ヤーコンはネットで知り合った方に種をもらって栽培をはじめた。しかし、どうしも食生活に組み込めない。原産地のアンデス地方では果物のように食べられている、と書いてあるページがインターネット上にあった。果物と言われれば納得がいく。変に調理しても(そのページのレシピには、キンピラとか漬け物とかが紹介してあった)おいしいとは思わない。あっさりと果物のように生食するのが正統的な食べ方ではあるまいか。それにしても、果物として、いままでの食生活に入り込むほどの個性はない(ように私には思われる)。珍しい《果物》としていまからも少量ながら栽培していくつもりではあるが。


アキシマインゲン
アキシマインゲンの種
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収穫した種莢を干しているところ。
 莢の多くはまだ水分を含んでいるので、まず莢のまま干し、ついで種を出して、それは陰干しする予定。
 種にするアキシマインゲンを収穫。去年、種採りに失敗した(種にする莢の選別が遅れ、完熟しなかった)ので今年は早くから種採り用の株を決めておいた。しかし、収穫係(妻)がそのことを忘れて食用に採ったため、今年も十分な種が確保できなかった。秋のインゲンは、気温が下がる時期なので、残った莢を種にするというわけにはいかない。来年こそは採種に失敗しないようにしなければ。
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