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村便り:2010-09-26(日) (秋の豆はインゲンと枝豆)
投稿日:2010-09-30(木)

 秋の豆と言えば、インゲンと枝豆だろうか。

アキシマインゲン
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アキシマインゲン(アキシマササゲ)。
 まだ小さいが鞘ができている。アキシマササゲとは鞘に縞[シマ]ができる秋[アキ]収穫の《ササゲ》の意。
アキシマインゲン
 インゲンはアキシマインゲン(*)を作っている。7月16日に播種し、7月26日に定植したインゲンが9月後半から収穫できるようになった。今年で3年目の栽培。畝のそばを通る隣の(私からして)お姉さんが珍しそうに見て、何か、と尋ねる。草勢の強いのも印象的なようだ。種はどこで手に入れることができるのか、とも聞かれた。普通のルートでは手に入らない、人からもらったものだ、と答えると、あんたはいつも珍しいものを作るんじゃね、とお姉さんは笑った。
(*)「アキシマササゲ」が正式名称のようだが、品種的にはササゲではなくインゲンなので、「アキシマインゲン」と私は呼んでいる。また、種をいただいた人は「秋エンドウ」と呼んでいる。

 播種期をもう少し早めて8月終わりか9月始めから収穫できるようにできないか、と考えている。産地ではもっと早くから収穫しているようなので、 産地との温度差を考慮しても、可能ではなかろうか。来年は試してみようと思う。


枝豆
 枝豆は、黒豆(丹波黒豆)、青大豆、およびくらかけ豆。黒豆は6月26日と7月1日に蒔き、青大豆とくらかけ豆は7月4日に蒔いた。定植は、黒豆は7月9日 と7月18日、青大豆とくらかけ豆は7月18日。


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青大豆。
 青いきな粉の材料になるのかもしれないが、我が家では枝豆と煮豆にして食べる。
 いずれの豆も晩生に分類されるようだが、いちばん晩[おそ]いのが黒豆。青大豆は今日はじめて、枝豆用に収穫した。黒豆の枝豆は来月半ばになりそうである。

 三種の大豆に早晩の違いがあるのは、実際に作ってみて、分かっていたので、播種期を調整すれば、長い間、秋の枝豆が楽しめるのでは、と思っていた。一種類の大豆で二週間ほど枝豆としての収穫期間がある。すると二種の大豆を組み合わせれば一カ月、連続して枝豆が食べられることになる。ただ、今までは、枝豆に焦点を合わせて播種の時期を決めたことがなかった。ところが、今年はたまたまであるが、青大豆と黒豆との枝豆が連続して食べられるように蒔いたようである。すなわち、二つの大豆は同時期に蒔けば、枝豆としての収穫適期が二週間ずれるようである。

 くらかけ豆もむろん枝豆として利用できる。ただ、他の二種類に比べて実が硬いので、よく茹でる必要がある。くらかけ豆は青大豆とほぼ同じ晩生度。



蕎麦の花
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蕎麦の花。
蕎麦? あのラーメンの
 休耕田で、青大豆を抜いて、葉っぱを切りのぞいていた(*)。軽トラックは畑に沿った農道に駐めておいた。農道は軽トラックがやって通れるくらいの幅。その農道をマウンテンバイクに乗った男性が上ってきて、軽トラックの前で止まった。軽トラックが通行の邪魔になるのか、と思い、私は声をかけた。するとその男性が言うには、「その白い花を撮らせてもらっていいですか」。どうも蕎麦の花につられてやってきたようである。「いいですよ。蕎麦の花ですよ」と私。「蕎麦? あのラーメンの」と男性。「ラーメン」とは麺類のことであろう。「ええ」と私。「蕎麦の花ははじめて見ました」と男性は蕎麦に近づきしばし観察してから、「蕎麦はどこにあるんですか?」と訊いてきた。私は一瞬頭のなかが「?」になったが、「その花が蕎麦の実になるんですよ」と答えた。「蕎麦って小さいんですね」と男性は驚いたように言って、携帯電話で撮影を始めた。まさかと思うが、男性は細くて短い「ラーメン」が枝からぶら下がっているのを想像したのだろうか。男性が立ち去ったあと、可笑しくなった。
(*)枝豆は新鮮さが命。また、茹でる前までは豆を枝から切り離さない方がいい。私は葉っぱは切り取って枝についたままの豆をもって帰る。

村便り:2010-09-22(水)/その2/ (人参、春菊は蒔きなおし。玉葱の播種)
投稿日:2010-09-25(土)

 少雨・乾燥の今夏は水やりに明け暮れた。これほど水やりをしたのは初めてではあるまいか。ナスは水を要求するのでしかたないにせよ、他の夏野菜は水やりの手間はあまりかけたことはなかった。

ニンジンとシュンギク
 種蒔きも失敗した。

タマネギの播種
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タマネギの播種。
 こちら側、スクモがかかっているところが赤タマネギ、その向こう、藁が覆ってあるところが普通タマネギ、さらに向こうの端は、すでに発芽して生育しはじめた極早生タマネギ。
 右隣の畝、担桶のこちら側が、シュンギクを蒔きなおしたところ。向こう側が、ニンジンを蒔きなおしたところ。
 ニンジンは春、夏、秋の三回播種する。夏は梅雨明け前、秋は8月終わりから9月始めにかけてである。梅雨明け前の種蒔きは発芽を確実にするためだが、今年の夏は、梅雨が明けてから7月30日に種蒔きした。洋ニンジンと金時ニンジン。梅雨明け直後は例年、晴天続き。毎日灌水したおかげで悪条件でも発芽したが、金時ニンジンは全滅、洋ニンジンは7割方の発芽だった。秋は9月1日に蒔いた。この頃は畑は土がカラカラ、草も生えない沙漠だった。発芽まで毎朝晩、灌水するつもりだったが、通いの百姓は挫折した。その結果、ほぼ全滅。

 シュンギクも9月始めに蒔く。もっと遅く蒔いても発芽・生育はするが、シュンギクは寒さに弱いので、早めに蒔いて寒くなるまでにできるだけ多く収穫する。今年も暦通り、9月5日に蒔いた。しかし、ニンジン畝の隣にまいたシュンギクもまた全滅状態になった。シュンギクは、ニンジン同様、好光性の発芽をするので、覆土は薄くする。乾燥しきった畝でなくとも、必要に応じて灌水しなければ発芽がそろわない。あわれなことに、蒔き床には雑草がぽつりぽつりと生えているだけだった。

 ニンジンは昨日、9月21日に蒔きなおした(品種は「時無五寸」)。こんな遅くなってニンジンを蒔くのは初めてである。発芽するかもしれないが、根が十分に肥大するだろうか。場合によってはトンネル掛けして生育を促進してみるつもりである。

 シュンギクも今日、蒔きなおした。こちらは時期こそ遅いが、きちんと生育してくれるはず。


タマネギ
 タマネギの種蒔きもした。長期貯蔵が可能な普通の(黄色の)タマネギと赤タマネギ。前者が10ml、後者が5ml。普通タマネギは今年は種を変えた。とくに理由はない。いままでは大種苗会社の種だったが、今回は北九州の種苗会社。昨今は海外で採種した種を販売する例が多いが、この種は国内産。

ソバの花
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(記事とは関係ありませんが…)ソバの花。
 いまは蕎麦の花か満開。この細長い田んぼが今年、野菜畑に転換したところ。左奥に、大豆と里芋が見える。右側の畦は彼岸花の畦(10年ほど前に、わざわざ彼岸花の球根を植えた)。まだ蕾。向こう端に、前の記事で掲載した彼岸花が咲いている(この画像では見えない。)。
 ともかく今夏は干天と灌水で疲れてしまった…
村便り:2010-09-22(水) (今夜は仲秋の名月、明日は彼岸の中日、秋分の日)
投稿日:2010-09-23(木)

彼岸花
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彼岸花。
 今年は暑さと乾燥のせいで、彼岸花が咲くのが遅いそうである。彼岸花が咲くころは朝晩の気温が下がり、朝などは彼岸花は露に濡れて立っている。今年は今日までそのような気象条件はなかった。しかし、さすがに彼岸を名に負う花、すでに咲き始めていた。
 今夜は仲秋の名月。別名は芋名月である。この時期にあわせてコイモ[子芋、孫芋を食用にする、普通の里芋]の初掘りをすることにしている。昨日、掘って今夜食べるつもりだったが、昨日は子芋掘りを思い出したのは日が山の端に沈もうとする頃。畑で草焼きをしていたが、近くではあるが、休耕田の畑まで行く気が起こらず、今日に回した。今日は、忘れないように、午前中にコイモ掘り。


コイモ
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コイモ。掘り上げたところで撮影。
 まだ子芋・孫芋は小さいが、数は多い。
 
子芋を食害する虫
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子芋を食害する虫。
 里芋を掘り上げると、かじられたような跡かついた子芋がある。以前は、野ネズミがかじった跡かと思っていた。でも、いまは画像のような虫(コガネムシの幼虫?)が食害するのだ考えている。冬の間地中に潜り、子芋を餌に生きているのだろう。冬の間、里芋を掘り上げるとよく見るからである。
 
元寄せしたエビイモ
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元寄せしたエビイモ。
 
元寄せしたタケノコイモ
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元寄せしたタケノコイモ。
 
 今年の里芋類は、私としては、出来がよい。草取りと元寄せをしっかりとやった結果。たいていこの基本作業ができないので、子芋・孫芋の付きや肥大が悪い。しかし、今年は里芋類の畝によく通った記憶がある。

 里芋類の畝に来たついでに、エビイモとタケノコイモの元寄せをする。エビイモは親芋の茎を3本になるように、余計な茎(たいていは1本)を切り取る。次の元寄せの際(1、2週間後)には、茎は1本にしようと思っている。タケノコイモは、子芋の茎は結局のところそのまま伸ばしている。

 今日も昼間は暑い。今晩は雨が降り、明日、秋分の日は気温が下がるそうだ。今夏は異例に少雨で暑い。そのせいで秋の種蒔きが遅れているので、是非とも予想通りになってほしいものである。
村便り:2010-09-05(日) (極早生タマネギの播種)
投稿日:2010-09-20(月)

 極早生タマネギは、6月始めに収穫できる普通タマネギより一カ月ほど早く収穫できるので、タマネギの端境期を埋めるために作る。普通タマネギは品種を選べば翌年の3月まで保存できる。極早生は暖地向きの品種であるが、瀬戸内海に近い山間の村でも栽培できる。

 今年はタマネギ育苗にちょっとした《新技術》を導入した。詳しくは8月xx日の記事を参照していただくとして簡単に言えば、夏の間、苗床をビニール被覆して雑草の種を発芽不能にし、育苗中の雑草を抑制しようとするものである。

 播種の手順は
育苗床
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育苗床。記事の手順(1)に対応。
 表面の土をすくいとったところは、ほぼ正方形に窪んでいる。土は右手後方の水色の箱に入れた。
 
覆土
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覆土。記事の手順(3)、(4)に対応。
 黒い部分は覆土した上にさらに発酵牛糞堆肥を篩い入れたところ。
 
種蒔き完了
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最後に藁を被せて種蒔き完了。
(1)育苗床のビニールを剥がして、表面の土5cm弱を平鍬などですくい取り、雑草の種が混じっている可能性のある他の土が混ざらないように、大きな容器などに入れる(土は覆土用に使う)。
(2)種を蒔く。(種蒔きの細かな手順は、2007年9月8日の記事参照。)
(3)(1)の手順でのけておいた土を使って覆土する。
(4)その上からさらに発酵牛糞堆肥を篩い入れる。(発酵牛糞堆肥は肥料分は少ない。)

 なお(4)の手順は、雑草抑制とは関係ない。覆土を厚くするため。



>>続報>>

村便り:2010-09-14日(火) (極早生タマネギの発芽と雑草)

 発芽率をあげるために播種床に被せる藁は、除くタイミングが難しい。早すぎると発芽の遅れた種が発芽しなくなるし、遅すぎると発芽したものが藁の下で、日光不足ため、徒長してしまう。その藁を今日とり除いた。

発芽
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発芽したタマネギ。
 《新技術》は効果があったようである。今までは藁を除く頃に、タマネギと一緒に雑草も芽を出している。しかし今回は草はほとんど生えていない。まったく生えていない、と言っていいくらいである。毎年、タマネギの育苗床の草には悩まされる。取ることのできなかった草のせいで、育苗がうまくいかなかった年もあった。今年の育苗はうまくいきそうである。
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