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村便り:2008-12-31(水) (今年最後の村便り)
投稿日:2008-12-31(水)

白菜の水がやっとあがる
白菜の水が上がる
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白菜漬けの水が上がる。
 画像では分かりにくいが、漬け物石は四個かさねてある。最初は樽一杯にあった白菜が、樽の底から三分の一まで圧縮されている。半開きの白菜を使ったので、隙間が多く、そのため水があがりにくかったのだろう。
 12月26日に漬けた白菜の水がなかなか上がらない。とうとうしびれを切らして、昨日、追加の差し水をして、重石をさらに追加した。最初は15kg×2個だったが、ついでもう一個追加し、さらに昨日もう一個追加したから、都合60kgの重石が載った。夕方様子を見に行くと、さすがに水は上がっていた。正月のスケジュールから考えて、1月4日に本漬けをすることになろう。


年越しソバ
 今年は蕎麦を作らなかったので、年越し蕎麦用の粉がなかった。ところが、年末になって蕎麦粉をいただいたので、それで年越し蕎麦を打つことにした。といっても、私は家族が打つのを横で見ているだけ。二八蕎麦を400g、二回に分けて、一回目はわが家のシェフ、次はわが家の子ども《名人》が打った。

ソバを切る
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蕎麦を切る。
 千葉産の、信州大蕎麦の粉を使った蕎麦を、亀嵩(島根県)の手打ち包丁で、《名人》が切っているところ。
 包丁は菜切り包丁。しかしわが家では蕎麦切り専用になっている。
 じつは子どもは幼稚園児のとき、ソバ打ちの高橋名人の技を間近に見たことがある。高橋名人が一心にソバを打っているのを大勢の人が見ていた。一番前で見ていた子どもは、何を思ったか、「名人!」と声をかけた。すると高橋名人、打つ手を止めて、子どもを見て苦笑。「こんな子どもに、名人!なんて言われたんじゃ、力が抜けるよ。」

 そのときの記憶が子どもの手を動かしたわけではあるまいが、初めてにしてはまずまずのソバを打った。


 今年一年「雑記帳」におつきあいいただき、ありがとうございました。来年もよろしくお願いします。

 みなさま。よいお年をお迎えください。
SkiAgain:2008-12-27(土) [無の境地? じつは、たんなる憂さ晴らし…ですね。]
投稿日:2008-12-29(月)

 今年、二度目のスキー。今日もまた、子どもに引かれてスキー場参り。子どものせいにしていますが、本心は自分が遊びに行きたいのです。冬だって、私のような《通いの一人兼業農家》(久しぶりのこの言葉を使いました ^^;;)の場合、いくらでも野良仕事があるのですが、いやあるからこそ、少しはその状況から(も)自由になりたい、と思うのです。

 前回は県西北部のU.S.スキー場でしたが、今日は県境を越えて日本海側のM.H.スキー場を目指すことにしました。県境越え、といってもほとんどの行程が高速道ですから、一時間ちょっとでスキー場につきます。このスキー場も、いまは人工雪頼りだといえ、前回のスキー場よりは冬らしい景色のなかにありました。ここも、やはりスノボが多いのですが、スキーヤーもわりといました。

M.H.スキー場
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M.H.スキー場。このスキー場は、尾根区域と谷間区域に分かれているが、いま営業しているのは尾根区域のみ。その区域の一番高いあたりからの眺め。
 下手で我流のスキーヤーとはいえ(そうだから?)、滑っているときはスキーそのものに(身体のコントロールに必死に?)なっています。スキー場に着いたときはまだ下界の雑念が頭のなかを渦巻いて、あるいはうごめいて、あるいは根を張っています。とくに私のような《悪人》の場合、頭を割るとなかから悪臭・腐臭を放って雑念が流れだして来るような状態なのです。ところが、雪を飛ばし風を切りながら滑降するスキーになっているうちに、その雑念が削り落とされていくのです。不思議ですね。そして、頭の中が《無》になったように感じるのです。これは、気持ちいいですね。

 16時。このスキー場は16時半が営業終了ですから、そろそろ上のゲレンデから引き上げる(引き下がる?)ことにしました。ゴンドラに乗って降りることもできるのですが、谷間の中級コース(私には上級コースに思えましたが!)を滑り降りることにしました。ときに転びながらも快調に滑降。でも、途中で派手に転んでしまい、右肩と右側頭部を強く打ちました。その拍子に最後の雑念も頭の外に飛び出したようなのはラッキーだったのですが…どうも逆側の左首筋を痛めたようです。初級レヴェルの腕(脚?)なのに《無の境地》に酔って中級コースを降りたのが間違っていたのかもしれません。(この記事を書いている二日後の今日も、まだ首筋が痛みます。さいわい《首は回る》ようですが。)
村便り:2008-12-26(金) (白菜の仮漬け)
投稿日:2008-12-29(月)

 仮漬け、荒漬け、下漬け、と複数の言葉を使っていたこと気づいた。本漬けに対する言葉だが、まあ、どれでも通用するか。些細なことが気になったりする。

 白菜は二日間干した。夜は小屋の中に入れた。外においたままでもいいか、とも思ったが、ひとつは雨の予報があったため、またひとつは、夜間に凍みてしまうと質が低下するのではないかとの懸念のため、取り入れた。昼間は安全か、というとそうでもない。鳥が糞を落とさないとも限らない。自然畝には鳥がよく飛来する。草の種とかの餌が、慣行畝に比べて多いからだろう。でも、そんなことを気にするわけではない。売り物にするなら、食品衛生上の管理は厳密にしなければいけないだろうが、自分が食べるものである。少々の《不衛生》には目をつぶる。

白菜仮漬け
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白菜の仮漬け。
 白菜を干すときは、剥がした外葉を敷いたうえに並べる。トロ箱は様々な野菜の収穫や保存に使うので、気持ちだけの《衛生》管理。秤はいつも近所で借りる。
 沢庵漬けでも白菜漬けでも、時期的に当然ではあるが、寒さとセットになっている。初めて沢庵漬けしたときは、雪の降るなか、吹きっさらしの小屋で作業をした。感覚的には、この寒さが《不衛生》を帳消しにしてくれるような気がする。でも、今日は、二日前の調製の日に比べれば過ごしやすい。

 漬け物のにおいが染みついた樽の中を古タオルでぬぐう。それから漬け物用のビニール袋を内側に入れてから、そのなかに白菜を詰めた。塩は白菜の重量にたいして4、5%が目安。白菜を詰め終わった樽を小屋の所定の場所に置き、落とし蓋、15kgの漬け物石を二つ重ねた。以前は漬け物石に自然石を使っていたが、使い勝手が悪いので、いまは市販の漬け物石を使っている。これで、仮漬け完了。
村便り:2008-12-24(水) (白菜漬け)
投稿日:2008-12-25(木)

 12月に入ると沢庵と白菜を漬ける。沢庵は、大根を12月中頃から二週間ほど干して下旬に漬ける。白菜は12月下旬に下漬け、その数日後に本漬けをする。これが例年のスケジュールだが、今年は沢庵漬けは断念した。白菜も漬けるかどうか迷った。

 白菜は、定植してから三回ほど追肥する。白菜は肥料食いである。大根も追肥を一回する。ところが去年も今年も、その追肥を怠った。追肥の時期が稲刈りと脱穀の時期に重なるので、その時期には畑の世話が手薄になる。しかも畑作物の収穫は家族にまかせているので、ついつい畑のことが私の頭の片隅に追いやられる。白菜は二回は追肥したかもしれない。私は周囲の人たちより一週間遅く種蒔きするので、こまめに追肥して生育を促してやらないと、冬の寒さで生育が止まるまでに結球しない。大根も追肥しないと《大》根にならない。大根の場合は、追肥を思いだしはするのだが、そのうち畝は大根と草が《共生》状態になる。追肥の前に草を取らなくては、と思っているうちに、追肥の時期を逸してしまう。大根の場合、間引きも肥大に関係してくる。私は3、4㎝間隔に一条に種蒔きして、それから順次間引く。適期に間引いてやらないと、肥料を奪い合って肥大が遅れる。つまり、大根は(そして一般に根菜類は)間引くのが肥である。その《肥》も施してやるのが遅れた。

 こうして去年は大きくならない大根を漬けるのはやめ、白菜だけを漬けた。白菜は結球しないものが多かった。

(ここまで書いて去年の記事を読み返してみると、同じようなことを書いていた。)

 去年の白菜漬けは、結球しないものは最初は苦みがあった。緑の部分にはどうも苦み成分ができるようである。やはり白菜は結球しないとだめか、と思いながら食べ続けていると、その苦みがこなれてきて独特の味わいをかもしだすようになった。半結球の白菜も棄てたものじゃないな、と感心した。

 そうした経験があるので、今年は漬け物候補が全部半結球のものばかりだったが、ともかく漬けることにした。



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白菜を干す。
 干している場所は、ナル[稲架の横木]が収納してある木枠の上である。
ナルの収納2
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白菜を干す前の状態。
ナルの収納1
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青シートの下にはナルが重ねて収納してある。木枠の足はコンクリートに固定してある。
 午前中、収穫したあと、外葉をはずして洗い、トロ箱に入れて干した。ゴム手袋を忘れたので、素手で洗った。洗っている最中は、井戸水のためさほど寒さは感じなかったが、作業が終わったときには手がかじかみ、服のボタンをはめることさえできなかった。
SkiAgain:2008-12-21(日) [冬至のスキー]
投稿日:2008-12-22(月)

 今冬はじめてのスキーに行きました。今日は子どもがめずらしく部活のない日なので、以前から予定を決めていました。しかし、雪の多い地方ならいざ知らず、わが地方では今の時期、自然雪が滑降可能なほど積もっているスキー場はめずらしい。じっさい今年は県内のスキー場はどこも自然雪なしの状態です。そこで人工造雪機のあるスキー場を選んでおきました。ところがスキー場のある地域の今日の天気予報はあいにくの雨。行くかどうかを迷いはしましたが、山はみぞれ程度になるかも、と期待して出かけました。

 でもスキー場も雨。それでもスキーヤーは結構いるもんですね。…と思いながら、ゲレンデでよく見ると、ほとんどはスノーボーダーでした。元気な若者でなければ、雨の日に人工雪のうえで遊ぼうなんて思いませんよね。かくいう私は、牛にひかれて…てはなく、子どもにひかれて雪遊び、のオッサンです。さすがにオッサンのスノーボーダーはいませんでした。

 ふと昔を思い出して感慨にふけってしまうのは、やはり歳を重ねたオッサンだからでしょうか。いまはゲレンデの状況をインターネットでリアルタイムに確認できるし、行くつもりになれば車を走らせればいいわけです。でも昔は

……小学校6年のときだったでしょうか、年末年始に従姉(村便りに出てくる従姉と同人物です)につれられて日本海側にある雪の多いスキー場に行くことになりました。その年は暖冬。そのスキー場にも雪が少ない、という噂が入っていました。ともかく集合場所である国鉄の駅まで行くことにしました。スキーを担いで村から、駅のある海岸の街までバスに揺られて下っていきました。そこで電話で確認したたしかな情報が伝えられ、スキーは中止になりました。その当時はスキーと言えば、自然雪頼りのスキー場へ、鉄道か貸し切りバスで時間をかけて出かけたものでした。……

そんなことを子どもに話しても、ふーん、というだけです。

 話はもどります。スノーボーダーと混在の状態では滑りにくいですね。まず、動きが違う。これは道具の違いであって仕方ありません。それに、彼らはゲレンデの真ん中で突っ立っていたり、また、ピストの中程ですわりこんだりしています。それにまた、後ろを確認しないで、突然動き出しもします。大勢いるから目立つのかもしれませんが、もう少しマナーを、と思うのは、これもやはりオッサンだからでしょうか(← おまえがピストの真ん中でしりもちついて動けなくなっているのがもっと邪魔だ! 笑)。スノーボード禁止というスキー場もありますが、これほどスノボ人口が多くなっている現状では、禁止したら営業がなりたたなくなるかもしれませんね。

 ともかく子どもといっしょに6時間ほど滑りまくりました。冬至ですから一年で一番昼が短いころ。16時ころから照明がともりました。7時間のリフト券の有効時間が余すところ1時間になったところで、雨に濡れた身体が冷たくなり、引き上げることにしました。17時でした。

 一日遊んだので、家に帰ると冬至の柚子湯にゆっくりつかり、それから空腹を満たす、なんて夕べを思い浮かべながら帰宅しましたが、柚子湯ではありませんでした。なんで柚子が入っていなかったの、と訊くと、えっ?あしたが冬至じゃないの、と返事が返ってきました。仕方ない、あした一日遅れの柚子湯です。
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