<< 2007-05 >>
SunMonTueWedThuFriSat
  12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  

2007/05
このページの記事一覧   1/1
 (クリックで個別ページ表示)
記事の分類
 (クリックで分類毎に表示)
以前の記事
 (クリックで月毎に表示)
村便り:2007-05-13(日) (井手堰き、里芋の定植など)
投稿日:2007-05-17(木)

 我が家の田んぼは三本の井手[農業用水路]に関係している。田植えの準備が始まる頃、それぞれで井手堰き[井手の整備]がおこなわれる。四月下旬と先週日曜日に二つの井手堰きがあり、今日は最後の井手堰き。いずれも始まるのは朝8時、井手床[井手の源]あたりに集合して作業を始める。三本の井手は、いずれも川から水を引いているが、今日のは一番上流から水を引いている。だから最初の田んぼに至る道のりが長い。今は全線がコンクリートでかためられているうえに、関係する田んぼが多く、したがって人手も多いので、作業はさほどきつくない。2時間あまりで作業が完了。

 それから里芋類の定植にとりかかった。普通の里芋、八つ頭、京芋を温床で芽出ししていたが、すでに定植適期を過ぎていた。定植適期は、一枚目の葉が展開し始めるころ。里芋類は適期を過ぎると植え傷みしやすい。しかし、田植えの準備時期には畑の作物を十分に手をかけてやることができない。まあ、植え傷みしても、それなりの収穫はあるはず。普通の里芋を60個、八つ頭11個、京芋を2個定植。京芋の種は頂き物。ただ伏せたイモ16個のうち15個は腐ってしまい(伏せるまでの保存の仕方が悪かったため)、かろうじて生き残りのこったのはたったの一個。でも芽を二つ出していたので、二分割して定植した。

ズッキーニ定植
(クリックで画像の拡大)
定植したズッキーニ。
 畑の色は実際より赤っぽく写っている。
 定植する時は植え穴に水を一杯に入れてやり、定植してから株の回りにたっぷり水を掛けてやる。すると今の時期では、あとは水やりしなくても活着する。
 近所の食堂で遅い昼食を済ませて、午後はズッキーニの定植。黄と緑の二種のズッキーニをあわせて18株定植。さらにジャガイモの追肥と元寄せをした。
 その間、畦切りを終えた田んぼの一枚に水を入れる(「村便り:2007-05-12(土)」の三枚目の写真参照 )。

 帰宅して一日の疲れを取るためヨーガをしようと思ったが、風呂に入っている間に、子どもがヨーガをする部屋に布団を敷いたため、断念。疲れが溜まったままの身体で就寝。
村便り:2007-05-12(土) (畦切り)
投稿日:2007-05-14(月)

 五月始めの連休から少しずつやってきた田んぼの畦切りをようやく終える。田植えの準備は、大略を述べると、(1)荒起こし、(2)畦切りと畦かき、(3)荒地(荒代掻き)、(4)畦塗り、(5)代掻き(本代掻き)の順におこなう。その第2番目の作業がやっと完了したことになる。

畦切り
(クリックで画像の拡大)
畦切り。
 畦切り専用の鍬とシャベルを使う。シャベルで目印をつけて、鍬で土をかき取る。最後にシャベルで凸凹を修正して仕上げる。この田んぼ(本文中の説明で概念図を使った田んぼとは違う)は去年休耕したので、かき取る土の量が多くなっている。
 畦切りは単純ではあるが、腰に負担のかかる作業である。腰の左右への負担を均等にするよう、時々、鍬を握る手の左右を入れ換える。たとえば右利きで打つときは右側の腰に負担がかかる。
コンクリート畦
(クリックで画像の拡大)
コンクリート畦。
 農道や井手を整備したところでは畦はコンクリートになっている。そのような畦は三つ鍬で土をかく。あらかじめ、シャベルを使って畦に直交する方向に、2、30センチメートル間隔に切れ目を入れると作業しやすい。
畦かき。
(クリックで画像の拡大)
横手の畦かき。
 この田んぼは農道際に横手を通してある。横手と田んぼの境もやはり土をかいておくと、トラクター作業に目安ができる。
 畦切りは畦塗りの下準備である。去年、畦に塗りつけた泥を専用の鍬でかき取り、畦を塗る「壁」を作る。畦にはモグラが住んでいるため、畦を切るとモグラが開けた穴が出てくることがある。その穴は泥で作った「栓」などでしっかりと蓋をしておく。さもないと田んぼに水を入れても、そこから抜けてしまうことになる。畦を塗るのは、傾斜地の田んぼでは、低い方向に向かう側の畦と、場合によっては、低い側と高い側を結ぶ畦である。田の記事で使った図を使って説明すると、下側の畦と、横手と田んぼを区切る狭い畦のうち、右側の取水口(入水口)と排水口(出水口)を結ぶ部分である。

 また畦をかくのはそれ以外の畦である。トラクターで耕耘したり代掻きをするとき、石垣やコンクリートで畦が作られているところでは、際[きわ]まで鋤くことができない。畦に近づき過ぎると、機械と石垣やコンクリート畦が接触するからである。だから、あらかじめ鍬で際の土を掘りあげておく。また、横手と田んぼを区切る狭い畦様の部分もかいておくと、トラクターを横手に寄せる限界の目安ができて、耕耘作業がしやすい。図にある田んぼでは、上の畦は低い石垣、左の畦はコンクリート製なので畦をかく。また、畦を塗るところ以外の横手もかく。


 畦切り・畦かきが完了した午後、トラクターで田んぼ二枚を荒起こし。草が生えていたので、その草を処理するためもないではないが、代掻きを二回すれば、それ以前に少々草が生えていても埋め込むことができる。だからわざわざ代掻き近くなって荒起こしをする必要はない。しかし、今年は代掻きを一回で済ます「実験」をしてみようかと思っている。そのために乾田状態のときに耕耘して草を処理したのである。


関連記事
「畦塗り」(『天地人籟』2006-07-10)
村便り:2007-05-07(月) (新緑の中を走り抜ける)
投稿日:2007-05-07(月)

 畑と田んぼでの仕事が一段と忙しくなった。「村便り」は、懸念していた通り、執筆時間がとれず中断してしまった。

 畑は作業に割くことができる時間が少なくなると、播種は「間引き運転」をする。作付け予定表通りに野菜を作ることは私の現状では無理である。蒔くべき畝ができていないときには、ポット育苗して時間稼ぎこともある。しかし時間が稼げず、大きくなりすぎた苗を定植することもある。また、発芽しても草取りをする間がなく、草の中に埋もれさせてしまうこともある。「芽が出るまでの楽しみ」そう従姉は私の野菜作りを評するし、また私自身もそうだと思っている。

 ところが、稲作の場合はそうはいかない。主食ではあるし、田植えができなければ、農協の育苗センターに注文している苗を無駄にしてしまうことになる。だから田植えの一カ月前くらいから尻に火がつく。大げさでなく、働きづめに働いて、田植えに間に合わす。

新緑
(クリックで画像の拡大)
新緑の灰ヶ峰。5月1日16時。
 五月の初夏は、なかなか手をかけてやれない畑と、何としてでも予定日に田植えをしなければならない田んぼとの間を往復しながら、新緑の中を走り抜けることになる。

 そんなわけで、4月28日(土)から5月6日(日)の、いわゆる「大型連休」は毎日、新緑をいやというほど「楽しんだ」。5月1日(火)と2日(水)は授業がある日なので休暇をとるわけにはいかず、夕方の時間を農作業にあてた。

 昨日、5月6日(日)は雨。朝8時からの井手堰き[田植えを前にしての農業用水路の協同整備作業]を終えると、農作業ができない雨のせいもあろうが、さすがに気力(と体力)が萎えた。午後は休養して、明日(すなわち今日)からの「連戦」にそなえた。

 以上、元気に生きていることをお知らせする短信でした。
 てつがく村の
  ひろば(BBS)
最新20コメント
Powered by
Serene Bach 2.19R