<< 2008-05 >>
SunMonTueWedThuFriSat
    123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

2008/05
記事の分類
 (クリックで分類毎に表示)
以前の記事
 (クリックで月毎に表示)
村便り:2008-05-25(日) (ソラマメとビール)
投稿日:2008-05-26(月)

播種赤オクラ、スイートコーン
定植トウガン、トマト

 昨日は雨だったので、農作業はなし。今日は雨が上がり、昼間は暑さが身体にこたえるほどであった。

 午前中は、ホームセンターから買ってきた塩ビ・パイプで取水口の改良《工事》をやった。井手はコンクリートで固めてあるが、取水口のすぐ上流がひび割れで漏水が激しい。漏れた水は水路沿いの向かいの田んぼの横手を経由してまた井手に戻るので、下の取水口には影響はないが、この取水口は、水量が少ないときには、手前で水が消えてしまう。そこで4mの塩ビ・パイプを二本つないでひび割れ箇所のさらに上流で水を受け、その水をパイプ経由で取水口に送ることにした。去年からの懸案だったが、いつもの泥縄…ではなく、それより少しましで、《泥》(田植え)が来る直前に《縄》(パイプ)をなった。

赤オクラの播種
(クリックで画像の拡大)
 赤オクラの播種。
 この畝は直前まで草が繁っていた。その草を刈り倒してから播種。種は自家採種。一ヶ所に4粒ずつ蒔いた。蒔いたあとに、目印もかねてスクモ[籾殻]をまいた。スズメは自然畝によく飛来するが、今の時期、スクモを狙うことはない。自然畝には彼らの餌がほかにたくさんあるからである。でも念のため、その上から草をパラパラまいて目くらまし(になるかな?)。畝の続きにスイートコーンも蒔いた。
 
定植したトウガン
(クリックで画像の拡大)
 定植したトウガン。
 この畝も直前までは草が繁っていた。その草を、トウガンを定植する周囲だけ刈った。刈り残した草は、上の方をカットして、トウガンの日当たりをよくした。定植したトウガンは刈った草でマルチをしている。
 
トウガンの畝
(クリックで画像の拡大)
 トウガンを定植した畝。
 畝は虎刈り状態になっているが、凹んだところにトウガンがある。
 
ソラマメ
(クリックで画像の拡大)
 今夜は初収穫のソラマメがビールのつまみ。まだ少しはやく、味が淡白であったが、初物はビール欲をそそります! 左はスナップ・エンドウ。
 午後は畑仕事。赤オクラとスイートコーンの播種、およびトウガンとトマトの定植である。すべて自然畝での作業。

直播きか育苗か
 自然農法では直播きか育苗か、という問題で最近考えていることがある。

 自然畝が熟してくるにつれ生える草も立派になってくる。野菜もこぼれ生えで育ったものは概して立派である。しかし、自然畝では直播きすると発芽率が悪いので、このごろは手間はかかるが育苗して定植というやり方を増やしている。ところが、育苗したものは定植してからの初期生育が悪い傾向にある。作物によってはとくに生育が悪くならないもの(トマトなど)や、最初悪くても勢いを取り戻すもの(カボチャなど)もあるが、初期生育の不良が最後まで尾を引く場合(ナスなど)もある。

 推測してみるに、育苗した作物は水と肥料について受動的な性癖ができているのではないだろうか。いまは育苗はすべてポットに農協で購入した育苗土を詰めて行なっている。ポットだから灌水は欠かさない。すると、水と肥料のために根は動く必要はない。ポットのなかで《とぐろを巻い》ていればいい。こうして受動が習い性となったところで自然畝に放される。自然畝にも養分はあるが、根が積極的に探さないと手に入れることはできない。だから、根が受動性から能動性に転ずるまで、生育の落ちるのではあるまいか。

 だとすれば、直播きにすると、根を伸ばしはじめたときから旺盛に餌探しをしなければならないので、ひいては、以後の強い生育につながるのではないだろうか。

 以上は、仮説であり、検証したわけではない。オクラもスイートコーンも育苗できるが、今回は説明した仮説のこともあり、直播きにした。
村便り:2008-05-22(木) (トマト定植、ジャガ小元寄せ、ワケギとアサツキの種、キュウリ支柱)
投稿日:2008-05-25(日)

定植トマト

トマト定植
(クリックで画像の拡大)
 トマト定植。
 自然畝に定植した調理用トマト。
 
ジャガイモ小元寄せ
(クリックで画像の拡大)
 ジャガイモ小元寄せ。
 左の畝が出島、右の畝がロズヴァル系。
 
掘りあげたワケギの種
(クリックで画像の拡大)
 掘りあげたワケギの種。
 掘りあげるのは少し早めだったかもしれない。しかし、思い立ったときにやらないと、どんどん遅れるので見切り発車。
 
キュウリの支柱
(クリックで画像の拡大)
 キュウリの支柱を立てる。
 苗床でトマトが大きくなっているだろうことは頭にあったし、また、ジャガイモが小元寄せ(*)をすべき大きさを過ぎて成長していることはいつも目に入ってた。田んぼの畦塗りが終わり、田んぼの手が一時空いたときを利用して、トマトの定植とジャガイモの元寄せをした。朝と夕方の作業である。
(*)ジャガイモは元寄せ[土寄せ]を二回する。一回目は少し大きくなったとき、二回目は着蕾期である。一回目を「小元[こもと]を寄せる」、二回目を「大元[おおもと]を寄せる」と呼ぶ。

 トマトは案じていた通り、花がふたつ咲いたものが多かった。トマトの定植適期は一番花が開花したころだから若干遅れ気味ということになる。確認したところ、調理用トマト(エスクック・トール)18本、普通のトマト9本が定植期を迎えていた。最初のトマトは5月11日に4本を定植している。今年は44本を定植予定なので、今日で予定本数の四分の三を定植することになる。

 朝は、調理用トマト18本と普通トマト4本を定植。いずれも自然畝。

 夕方は普通トマト5本を定植。トマトの定植が終わってから、ジャガイモの追肥と小元寄せ。男爵とメークインは5月6日に終わっているから、今日は普賢丸、出島(二品種とも春秋兼用種)、ロズヴァル。メークインはすでに花が着き始めていた。近いうちに大元寄せをしてやらなくてはいけない。

 ジャガイモの小元寄せが終わると18時半。まだ明るいので、気になっている他の作業も済ますことにした。そこでワケギとアサツキの種を掘りあげた。
 
 終わると薄暗がり状態になったが、ついでに、4月29日に定植し、まだ行灯の中に入っているキュウリに支柱を立ててやることにした。結局、作業が終わったのが19時半。
村便り:2008-05-18(日)/20(火) (畦塗り)
投稿日:2008-05-24(土)

 アラジ(荒代掻き)の次は畦塗り(畦塗りについての詳しい説明は別の記事を参照してください)。

 荒代掻きのあと少なくとも一日あけてから作業にとりかかる。代掻きの次の日は泥が軟らかすぎる。逆に四日もたつと泥が固くなりすぎる。

反射
(クリックで画像の拡大)
 水の中の小さな太陽。
 村は南から北に向かって緩く傾斜している。したがって、水が漏れやすいのは北側の畦である。その畦に立ち南に向かってアガタをとっていると、晴天の日には、太陽が水面で乱反射する。まぶしいし、白内障の原因にもなるはず。そこでいまはサングラスをかけて作業をしている。一般に晴天下、水を張った田んぼで作業する際にはサングラスが必要である。
 画像に見える柄は、鋤簾の柄。(5月20日)
 まず鋤簾を使って泥を畦際に寄せる。この作業は、アガタをとる、と呼ぶ。畦塗りの作業のなかで一番腰に負担がかかる。


泥を重ねる
(クリックで画像の拡大)
 平鍬を使って泥を重ねる。
 鍬より向こうが泥を重ねた状態の畦、手前がアガタをとったままの畦。(5月18日)
 寄せた泥はしばらく(泥の柔らかによるが、4、5時間か)放置して水を抜く。それから平鍬を使って田んぼの内側のものをすくって畦際の泥の上に載せる。このとき、載せた泥が崩れて流れるようだとまだ泥から十分に水が抜けていない状態。


畦塗り完了
(クリックで画像の拡大)
 畦塗り完了。
 画像の田んぼは「村便り:2008-05-16(金) (アラジ-荒代掻き)」の最初の画像の田んぼと同じ田んぼで、同じアングルから撮影した。17時半ごろ。このあと、この田んぼの左下の小さな田んぼの畦塗りをして、今年の畦塗りは終了した。(すぐ左下の水が少なくなっている田んぼは他家のもの。その向こう側、水が張ってある小さな四角形の田んぼがわが家のもの。)(5月20日)
 その泥をさらにしばらく置いてさらに水を抜いてから、畦に塗りつける。泥は軟らかいと整形しても崩れるし、硬いと整形しにくいうえに、乾くとひびが入る。


 5月18日(日)は一日を、5月20日(火)は朝と夕方を使って畦塗りをした。20日の場合は、朝アガタをとってから出勤し、夕方畦塗りをしたが、ふたつの作業の間があきすぎたので、泥が固くなっていた。

 塗る畦の長さにもよるが、計算上は一日タップリかければ二反五畝は塗り終えることができる。ただ、単調作業なので、一日で終えるためには、体力はむろんであるが、それ以上に気力が持続するかどうかが鍵。


 ちなみに、「村便り:2008-05-16(金) (アラジ-荒代掻き)」の二番目と三番目の画像で話題にした、今年だけの仮の畝を作った田んぼは、私の見通しがあたり、畦を塗ると水漏れはなくなった。
村便り:2008-05-17(土) (アラジの続き)
投稿日:2008-05-24(土)

十三夜の月
(クリックで画像の拡大)
 トラクターの泥を洗い流すと、空には十三夜の月が上っていた。19時20分。
 昨日に続き、今日も荒代掻き。今年耕作予定の二反五畝(2500㎡)を全部おえる。
村便り:2008-05-16(金) (アラジ-荒代掻き)
投稿日:2008-05-24(土)

 一日の休暇をとり、第一回目の代掻き。代掻きは二回するが、一回目の代掻きを「アラジ」と呼ぶこともある。おそらくは「荒代掻き」の「アラシロ」がなまったものだろう。

畦前を走る
(クリックで画像の拡大)
 畦前を走る。
 水が溜まりにくいときは、水が流れ出る側の畦際だけを代掻きしてやる。すると泥が畦際に寄って水を塞き止めるので、水が溜まりやすくなる。
 
仮の畦
(クリックで画像の拡大)
 今年、耕作予定の田んぼのなかで、水の溜まり具合が心配なところがある。画像の田んぼである。ここは右端の畝に子芋類を植えてある。画像の中央の新たに作った細い畝を仮の畦として、その左側を田んぼにしてもち米を植える。
 心配なのは、左側を水田にすると、水が右側に漏れ出ないか、ということである。仮の畦でも畦塗りすれば、水は漏れなくなる、というのが私の見通しだが、初めての経験なので確信はない。隣のお兄さんは、私の見通しに対して懐疑的な口ぶりで、「この田んぼはずーっと水が漏れるで。ざるじゃ」と言った。
 画像は仮の畝を作った14日のもの。
 
アラジ
(クリックで画像の拡大)
 上の画像の田んぼの荒代掻きが完了したところ。田んぼ部分と農道とは高低差があるので出入りにはあゆみを使う。
 右側の二本の溝に水が溜まっている。しかし、私の判断では、この水はムナクト[田んぼからの排水口]から溢れ水が溜まったもので、仮の畦からしみ出たものではない。
 本格的に田んぼに水を入れはじめたのは二日前から。田んぼの大部分の面積が依存している井手は水がほとんど流れていないので、わずか2畝分しか権利のない別の井手からその10倍の面積に水を入れた。むろん、関係者の了解は得てある。だから、どの田んぼにも豊富な水量が流れ込んでいるのだが、水は乾いた土にしみこみ、あるいは畦にあいた穴(ほとんどはモグラの仕業)から漏れ、横手の低い畦から溢れて、なかなか溜まらない。水の溜まった田んぼから順次、代掻きをすることにした。

 田んぼが代掻きだけをすればいい状態になっていれば、一日あれば終わるのだが、泥縄式に畦の草刈りなどをしながら代掻きするので、五分の二しかできなかった。

 トラクターの泥を洗い流し、屋敷を出発したのはすっかり暗くなった夜8時。
 てつがく村の
  ひろば(BBS)
最新20コメント
Powered by
Serene Bach 2.19R