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村便り:2008-07-23(水) (畑は干ばつ警報!)
投稿日:2008-07-26(土)

 晴天続きで田んぼは水が不足してきた。井手を流れる水も細い。こうなると田んぼの方は足掻いても無駄。井手頭が、ため池の水を抜くとか、汲みあげポンプを動かすとか、を決断するのを待つしかない。

 畑は、必要な作物には井戸から汲みあげる水をホースを伸ばして灌水している。ナスと、7月18日に播種してまだ発芽していないニンジンとには毎日、水やりしている。ナスは一日一回、ニンジンは二回である。ナスは順調に生育している。

 畑は、屋敷まわりに三カ所ある。屋敷との位置関係で、前の畑、横の畑、裏の畑と呼んでいる。ナスとニンジンは前の畑にある。前の畑と横の畑は屋敷から様子をうかがいやすい。裏の畑の方は、草の生えた畑の隅を歩いてわざわざ足を運ばないと(といっても1分もかからないのだが)様子を確かめることができないので、ついつい足が遠のく。裏の畑には調理用トマトが植えてあり、まだ仮支柱のままである。本支柱を立てなければいけないのだが、ついつい先のばしになっている。そのことも、裏の畑から足が遠のく理由になっている。その支柱を明日にでも立てようと思っているので、夕方、裏の畑を見回った。現在、裏の畑で生育しているのは、ニラ(ただし草と一緒に育っている)、サツマイモ、調理用トマト、トウガン、ニガウリ、ピーマン、赤オクラ、スイートコーン、バターナッツ(瓢箪形の、皮が黄色いカボチャ)である。それに、まだ掘り上げてないジャガイモ一品種もある。

しおれたピーマン
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 しおれたピーマン。
 灌水を始めるとすぐに、元気が戻り、花も咲き始めた。ピーマンは比較的乾燥に強いが、夏は灌水した方がいい。
 ピーマンを見て驚いた。水不足のため、葉っぱがしおれているのである。ピーマンは収穫が始まって間もない。収穫は家族にまかせているので、ピーマンの状態は把握していなかった。おそらくは土の乾燥のため、生育が止まっているような状態である。ピーマンは夏には灌水をしている。しかし、今年はそのためのホースはまだ伸ばしていなかった。他の野菜も、乾燥のため、状態は似たりよったりである。

 慌てて、井戸からホースを伸ばすことにした。途中で連結しながら、都合60mは必要だった。

 横の畑のトマトも、よく観察すれば、栄養不足の兆候がある。土壌水分が不足して根が栄養を吸い上げられない状態、と判断した。隣の畝のヤーコンは葉の一部が枯れている。また、同じ横の畑の、青オクラも葉がしおれ加減である。甘トウガラシ類は定植したときからほとんど大きくなっていない。これらにもやはり灌水が必要である。わが家の手持ちのホースはすべて使っているので、ホースを買ってこなければいけない。

 畑はいまや干ばつ状態である。明日からは毎朝、天に代わって、水やりをしなければならない。
村便り:2008-07-22(火)(自然畝の様子 - トマト)
投稿日:2008-07-22(火)

 畑作での自然農法を始めて今年で8年目。私の農耕生活はすべての面において中途半端なので、自然農法もきちんとやってきたわけではない。それでも7年もやってきたのだから、ここいらで《中間決算》をやってみようか、と思うようになった。大げさなことではない。自然農法の三原則、不耕起、不施肥、不除草を文字通りに守って、いくつかの作物を育ててみよう、ということである。その《中間決算》を簡単に報告する。

自然畝のトマト
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自然畝のトマト。
 今回はトマト。

 トマトは肥料をあまり要求しない作物だから、自然農法でも作りやすい。実は、慣行農法に比べれば小振りだが、十分な大きさである。整枝は慣行農法同様に行なう。草はあまり背が高くならないように、時折刈り敷いてやる。草のこの扱いは、自然農法で作る作物一般について言えること。とくに作物が草に埋もれないようにすることが大事。作物が生命力の強い草に負けてしまう。

 画像は普通のトマト(ほかに、調理用トマトも自然畝で作っている)。三品種ある。いずれもF1種。手前のトマトは大玉になるもので、種の値段は高い。手間をかけてやらなければできないか、と思ったが、意外や、もうひとつの、種の値段が安い、イメージからすると自然農法向きに思える品種より、成績がいい。

 比較のため、デジカメのケースも一緒に撮影した。大きさは、11.5cm × 8.5cm。



ウワミズザクラとヒヨドリ
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ウワミズザクラとヒヨドリ。
 おまけとして、畑の隅に生えているウワミズザクラの実を食べにきたヒヨドリの画像を加えた。ウワミズザクラは植えたわけではない。鳥が運んできた実が発芽したものであろう。父は山桜かと思って切らずにおいた。父の死後、山桜ではないことが分かったが、そのまま大きくなるにまかせている。春に花が咲き、夏に実が熟す。その実を狙って鳥たちがやってくる。屋敷周りに植える木ではなかろうが、鳥たちを呼び寄せてはくれる。
村便り:2008-07-19(土) (メークインと男爵の掘りあげ)
投稿日:2008-07-22(火)

 今日の仕事のメインはジャガイモ掘り。

 例年3月15日頃に芽出しのため種芋を伏せる。今年も例年通り伏せた。伏せる、ないしは直植えする時期は、発芽して霜に遭うのをできるだけ避けようとすると、3月半ばになる。すると、収穫は梅雨の最中。梅雨を避けるため、もっとはやく植えて、茎がまだ青いうちに収穫する人もいる。私は完熟する(すなわち、茎が黄変する)のを待つので、どうしても、ジャガイモの収穫は梅雨の晴れ間をぬってやることになる。さらに、わが家の場合は、唯一の労働力である私の都合で梅雨明け後になることがしょっちゅうである。前学期の授業が7月中旬まであるからである。今年は7月18日が前学期の最終日。翌日の今日ようやく、ずっと気になっていたジャガイモ掘りをやることにした。

ジャガイモ掘り
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 ジャガイモ掘り開始。10時。
 今年栽培している四品種のうち、普賢丸と出島は7月10日に終えており、今日はメークインと男爵。昨日蒔いた人参の畝にホースを伸ばし灌水できるようにしてから、まずメークインにとりかかった。

 時間はすでに10時。照りつける夏の日差しのもとで鍬を使うのはきつい。しかも、晴天続きのために、畑の土はかたくなり、鍬が刺さりにくい。すぐに息があがり、喉が渇く。こまめに水分を補給し、ときおり小休止を入れて息をしずめた。農作業は、瞬発力よりも持久力を要求するものが多い。だから、呼吸の仕方も疲労に影響する。作業のきついときは、持久走のとき足の動きに合わせて意識的な呼吸をするように、身体の動きに合わせるように深く強い呼吸をして、力を持続させるようにする。でも、いくら工夫したところで、天高くから照りおろす真夏の太陽にそう長い時間たえられるものではない。植えてある25株ほどを全部掘りあげる前に身体が動かなくなり、大休止を入れた。それでもなんとか昼頃にはメークインは掘りあげた。

 家族が準備してきた昼食はソーメン。重い米飯が喉に通るだろうか、と思っていただけに、暑さ疲れした身体はソーメンをよろこんだ。

ロケット title=
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サツマイモの畝にこぼれ種から生えたロケット(ルッコラ)。
 午後はできるだけ身体を動かさない作業からはじめた。実働一時間ほどでサツマイモが30株植えてある畝の草取りをした。時折、こぼれ生えのロケットの、胡麻に似たにおいが鼻をつく。ロケットは利用できるかもしれない、と思い、抜かないでおいた。

 さらに、青オクラ畝の草取り。

 暑さがしのぎやすくなった16時から、今度は男爵の掘りあげ。正午あたりと違い、身体は大分らくに動き、30株余りを1時間で掘りあげた。正午と夕方の時間帯の違いで作業能率が倍ほど違った。(作業能率には、メークインと男爵の掘りやすさの違いも関わっている。メークインはイモが株より離れたところにもできており、しかも大小さまざまであるのに対し、男爵は株元にイモができ、比較的粒ぞろいである。)
村便り:2008-07-18(金) (ニンジン播種、黒豆定植)
投稿日:2008-07-19(土)

播種ニンジン[黒田五寸]
定植黒豆[丹波黒大豆]

 夕方、農作業。

ニンジンの播種
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 ニンジンの播種。
 7月13日(日)に定植したトウガラシの続きに蒔く。不織布で覆ってある部分が種蒔きした部分。不織布は保湿のため。
 例年、梅雨明け(例年7月20日頃)前にニンジンを蒔く。ニンジンは、蒔いた種をほとんど覆土しないので、雨の降らず土が乾燥しているときは発芽しない。梅雨明け前、という時期は、土壌水分の確保を考えてのことである。しかし、今年は梅雨の後半は、梅雨とは名ばかりの晴天続きで、畑の土は乾ききっている。いまはニンジンの種蒔き時としては条件が最悪。

 それでも、種蒔きを敢行。蒔き床に水をたっぷり流し込んでからの播種だが、これから2週間ほどは朝晩、灌水してやらないといけない。


黒豆の定植
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 定植した黒豆。約60株。
 19時過ぎなので、実際には画像より暗い。
 続いて、黒豆の定植。黒豆は休耕田に作る。畝は7月13日(日)にすでに作ってあるので、作業は定植のみ。定植用の穴をシャベルで掘り、そこに、屋敷から水を入れ運んできた担桶四つから、水を入れてる。水がしみ込んでから定植。苗は夕方従姉が灌水してくれていたが、ポットから出してみて、下、三分の二ほどが乾いているのに気づく。たっぷりと水やりがしてなかった。しかし、夕方の暗くなるまでの短い時間を利用しての農作業だから、屋敷まで帰って、もう一度灌水してやるような余裕はない。そのまま、定植穴に埋め込んだ。水場が近ければ、担桶で水を運び、定植した株のまわりに灌水してやれば、乾いた根鉢も潤うだろうが、そんなことをやっていれば、暗くなってしまう。あとは大豆の生命力にまかせることにした。

 田んぼを見ると、井手の水が細り、田んぼの中も水が乾きだしている。水の世話をこまめに見てやることのできないわが家の田んぼは、他の田んぼの比べて、乾燥の傾向が強い。雨が期待できないこれからが心配である。
村便り:2008-07-13(日) (鷹の爪定植)
投稿日:2008-07-18(金)

定植鷹の爪

 午前中、最初の仕事として、昨日トラクターで耕耘した休耕田に黒豆(大豆)用の畝を作った。6月30日にポットに蒔いた種は定植できる大きさになってはいるが、定植は来週末にする予定。

 ついで、畑仕事。

ナス
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 ナスの畝にひいた灌水用のホース。12時半。
 まだ梅雨明け宣言はないが、7月に入ってから(何日からかは正確な記憶がない)晴れの日が続き、実質的に梅雨明け状態。夏本番になると灌水用のホースを汲みあげポンプから畑に伸ばす。今日はまずナスの畝にホースを引いた。

 ナスは水を要求するもの、と私は認識している。母は(私の)祖父が、ナスはドーズをやらなきゃ成りません(母から聞いた口上は正確には覚えていない)、と言いながら毎日水をやっていた、とよく語っていた。「ドーズ」という言葉は私自身は使わず、また、使われているのを聞くのもまずないので、正確な意味は分からないが、水ないし液肥のようである。祖父は担桶で水を運んでいたのだろうが、私は汲みあげポンプとホースである。井戸のすぐ近くの畝まで20mホースを伸ばした。

除草中の畝
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 除草中の畝。16時。
 ここまでの作業で昼近くになったが、家族がやってくるまで、人参を蒔いたりする畝の草取りにとりかかった。田植えが終わった直後、1カ月前に耕耘した畝はすっかり草におおわれてしまった。草は、耕耘機で鋤きこんで近々種蒔きする畝に仕立てるには生長しすぎているので、除草用の鎌を使って引き抜きながら除草した。除草は、家族との昼食後も続けた。いまは一年中で一番暑い時期なので、昼下がりに力を使う仕事をするのは無謀であるが、地面の腰をおろしての除草作業ならできる。

 17時をすぎて、その畝に施肥して耕耘機で耕耘した。水分の少なくなっている土は、耕耘機を通すとパラパラに砕けた。

定植した鷹の爪
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 定植した鷹の爪。18時半。
 5月7日に種蒔きしたトウガラシの半分をやっと定植。鷹の爪と黄トウガラシの二種類を種蒔きしたが、いずれも順調に発芽して生育していた。二種類を同じ場所、ないし近くに植えると交雑する。今日はまず鷹の爪を定植し、後日、別の畝を準備して、黄トウガラシを定植することにした。
 最後に、その畝にトウガラシを定植。
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