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村便り:2008-06-23(月) (ラッキョウ、ロケット、ニンニクなど)
投稿日:2008-06-28(土)

播種四葉キュウリ、空芯菜、スティックセニョール

 昨日、22日(日)は雨がちの一日だった。野良仕事はできないし、子どもも練習試合が流れてしまったので、家族と従姉で福山に行くことにした。日展の地方巡回展を観るためである。日展は一度も観たことはなかったが、今回、太極拳の老師(現在は中国留学中の大学院生)が書の部門で初入選し、彼女から招待券をもらった。そこで老師の書を観るため雨の一日を利用したという次第。

ラッキョウ
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 ラッキョウ。
 母が植えたものではあるが、量からして、掘り残したものかもしれない。これだけあれは、種用としては十分。植え付けは8月。母は「ラッキョウは盆太鼓を土のなかで聞く」と言っていたので、8月半ばにしようと思う。
ロケットの種
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 採種用のロケット。
 このロケットは、もう5年以上になるだろうか、母が採種したものを昨秋蒔いたたもの。まだ種は残っているが、そろそろ更新してやろうと思っている。でも、種だけにする作業はいつになるか。きっと夏休みになるのではないかと思う。
ニンニク
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 ニンニク。
 雨の日でもやろうとしていた仕事はあった。キュウリなどの育苗である。前から気になっていた仕事なので、雨のあがった午前中、それを含めて畑仕事をした。

 ポットに種蒔きする前に、別の仕事を済ませた。まずラッキョウの掘りあげ。ラッキョウは、もう三、四年になろうか、母が植えてそのままにしていたものである。母が畑仕事に来なくなってからは、なかば畑の隅に見捨てられたような状態になっていた。それでもラッキョウは強いので、何度も草に埋もれながらも生き延びてきた。私としては、ラッキョウが気にならなかった、というわけではない。ラッキョウの世話は母がやっており、自分の仕事としては私の身体になじんでいなかったので、なかなか手を出すまでにはいかなかった。今年はラッキョウを利用するつもりはないが、ともかく種は絶やしたくないので、やっと一念発起して、植えなおすことにした。

 ついで、ロケット[ルッコラ]の採種。去年も採種用に残していた株があったが、この時期の忙しさのために駄目にしてしまった。今年も長雨の季節になり、なかば諦めていたが、株を確かめてみると、まだ種が採れそうなので、刈りとった。

 さらにニンニクの収穫。自然畝で栽培していたもの。慣行農法で栽培するよりはどうしても小振りになるが、自家用としては及第点すれすれの出来か。

 最後にポットに播種。四葉キュウリ、空芯菜、スティックセニョール。キュウリは、温床で育苗した半白キュウリが現在収穫の真っ最中。このキュウリあとに収穫する予定のキュウリが四葉キュウリ。空芯菜は夏の青葉として利用する。いい葉っぱを採ろうとするとこまめな灌水が必要。スティックセニョールはブロッコリーの仲間。次々と採れる。いずれももっと早く蒔きたかったが、この時期になった。
村便り:2008-06-21(土) (緑の勢い)
投稿日:2008-06-25(水)

定植ナス、ピーマン

 梅雨に入ると緑が一段と勢いを増す。野菜もそうだが、草はさらに勢いが激しい。街中の自宅にいるときは、それを植樹の緑などに季節の色の変化としてしか感じないが、畑に立つと圧倒的な生命力として身体全体に押し寄せてくる。更地の屋敷を草地に化してしまい、畑を野原に変えてしまう草の勢いを身体に受けると、或る種の虚脱感さえ覚える。こんな草になったらもう手の施しようがない、といった百姓のあきらめ、とも表現できようか。

 しかし奇妙な虚脱感である。満たされている虚脱感と言おうか。溢れる虚脱感と言おうか。もう追いつかない、もう何をしても虚しい、という感覚は、この旺盛な勢いは人間が何をしても加勢することはできない、という追い越されてしまった徒労感に裏打ちされている。緑の大きなうねりに載せられてしまった小さな存在の感覚であろうか。

 とはいえ、感慨に浸っているだけでは百姓ではない。やはり足掻かなくては百姓にならない。雨催いの空の下で野菜たちの面倒をみてやった。

トマト
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 調理用トマト(エスクック・トール)。自然畝。
 まだ仮支柱のまま。皮が厚く、肉質がかたく、また酸味のある、中玉のトマト。実はたくさんつき、栽培しやすい。
ツユ豆
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 ツユ豆。自然畝。
 手前が、黒種衣笠、向こうの比較的蔓が伸びているのが、やらず豆。
 自然畝のトマトやツユ豆の世話。トマトは下草を刈り、伸びた茎を支柱に紐で留める。まだ小さいツユ豆は、地面を這い空をさまよう蔓を支柱に巻きつけてやる。


ナスの定植
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 ナスの定植。慣行農法畝。
ピーマン
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 ピーマン。自然畝。
 手前5本が今日定植した普通のピーマン。向こうはカラーピーマン(パプリカ)。すでに小さい実がついている。
 ナスは、7本を追加して定植し、ピーマン(緑の未熟果を収穫する普通のピーマン)を5本定植。畑仕事は午前中で切り上げた。
村便り:2008-06-15(日) (午後は雨の予報!)
投稿日:2008-06-23(月)

定植ナス、サツマイモ

 朝起きてからすぐ天気予報を確かめると、午後から雨になるとのこと。それまでにはできる作業はやりたい。朝食を終えると慌てて家を出た。

 村に着くと、いつものように、まず田んぼを見回る。各区画の水の量を確かめ、少なければ水を入れる。今日は雨の予報だから、反対に、田んぼに余計な水が入らないようにする。水をあて[入れ]ている田んぼは、あて口[入水口]を閉じる。ムナクト[排水口]は高さを調整する。雨水を溜めるように出口を泥などを使って高くするのだが、畦よりは低く調整する。さもないと、あふれた水が畦のあちこちから流れだすことになる。

サギ
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 サギ。
 車の音に驚いてサギが二羽飛び立った。田んぼで餌を漁っていたのだろう。田んぼを見るとまだ一匹ゆうゆうと田んぼの中を歩いていた。ときおり嘴を鋭く田んぼの中につき入れては餌をついばむ。狙っているのは、カエルかオタマジャクシだろう。そのサギも私の足音が近づくと飛び立った。


ナスの定植
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 ナスの定植。
 ナスは最初の花がふくらみ、開花する直前に定植する。ナスの花は、
 畑に着くと、まずナスとサツマイモの定植作業をした。

 ナスは今年最初の定植。2株。


サツマイモの苗
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 サツマイモの苗。
 下から3節を横にして土に埋める。そこから先は土から出す。土の中の節から根が伸びて、それが肥大する。だから、採苗は、伸びた茎の先から五枚の葉をつけて茎を切り取ることになる。
 茎は育苗中に成長しすぎると、節から発根をはじめるが、採苗は発根していないものを選ぶ。
植えつけたサツマイモ
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 植えつけたサツマイモ。全部で2株×15ガンギ=30株。右側の畝に、あと10株植える予定。
 サツマイモは、まず温床で育苗中の苗を切りとり、その数を数えてから、畝をサツマイモ用に整地した。サツマイモは雨が降らない日が続く時期に植えると、なかなか活着しない。しかし、天気予報によるとしばらく雨が続くので、好機と判断して、できるだけの数を植えることにした。


救出したオクラ
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 救出した青オクラ。
 時折小雨が落ち、やはり午後から本降りになる気配。急いでズッキーニ畝の草取りをし、雨は本降りになりはじめたが、青オクラの《救出》にとりかかった。青オクラは草の中からもやしのような姿を現した。ここで作業打ち切り。
村便り:2008-06-14(土) (野菜、救出作戦)
投稿日:2008-06-22(日)

定植ヒモトウガラシ

 梅雨に入った模様、との気象庁の発表があったが、まだ長雨の季節にはなっていない。それまでに畑仕事の遅れを少しでも取り戻したい。

ヤーコン
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 ヤーコン。
 人間の背丈くらいに成長するらしいが、いまはまだ小さい。
 
葉セロリ
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 葉セロリ。自然畝。
 葉っぱを食用にするセロリ。茎は硬い。いまから花が咲き、実をむすぶ。自然畝で《自生》している。
 
ひもトウガラシ
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 ヒモトウガラシ。
 適当な畝が見つからず、ソラマメの間に植える、という窮余の策。ソラマメは藁で縛り、少しでも日当たりをよくしてやった。
 田んぼ仕事にかまけて、畑の世話をなおざりにしていた間に、野菜たちは草の中に埋もれてしまった。草たちと一緒に育つと、野菜は、共存共栄どころか、生命力の強い草たちとの生存競争に負けて、消えてしまう。私は千手観音ではないので、この時期になると手が及ばず、せっかく種蒔きした、あるいは定植した野菜をだめにしてしまうことがよくある。今日は田んぼから解放された二本の手で野菜たちを雑草の暗闇から救い出すことにした。

 昨朝もつゆ[梅雨]豆(黒種衣笠とやらず豆)とスイカを救出し、つゆ豆には支柱を立てて、地面を這っていた蔓を支柱に巻きつけてやった。いずれの野菜も、誇張して言えば、もやし状態。やはり日当たりがなければ、植物は育たない。

 今日の最初の救出はヤーコン。今年初めての栽培なので、要領が分からない。収穫は霜の降りるころになるようなので、自然畝でじっくりと生育させることにした。肥料はまだやっていない。もしかしたらこれからも無肥料でいくかもしれない。定間隔に種芋を植えたので、草が繁っていても、ヤーコンの場所は分かる。間違ってヤーコンも刈ってしまわないように注意しながら、刈り進み、植えつけた18株全部の無事が確認できた。

 ついでカボチャ。こちらは一度草刈りをしていたので、カボチャ自体は元気だった。葉セロリと共存しているところを丁寧に草刈りした。

 仮支柱で支えていたトマト(赤、黄)にようやく本支柱を立ててやる。しかし、まだ調理用トマトは別の畝で仮支柱の仮住まい。

 ヒモトウガラシ(甘トウガラシのたぐい)を、終わりかけているソラマメの間に、5株定植。わざわざ狭いところに植えたわけではなく、甘トウガラシ類は定植畝を決めていなかったが、連作などを考慮すると、ソラマメ畝に決まったという次第。

 最後に、ナスの畝を準備する。 最後に、ナスの畝を準備する。ナスは、自然農法を始めた年か次の年に自然畝に定植した。しかし、活着しない株があり、活着したものも収穫がなかった。それに懲りて慣行畝で栽培していたが、また、自然畝に戻した。しかし、安定した収穫がない。そこで今年は、再度、慣行畝に戻した。ナス科の野菜でも、トマトやピーマンは自然畝でも栽培がうまくいく。自然畝でのナスの栽培はさらに《研究》してからでないなと、自然畝には戻せない。
村便り:2008-06-12(木) (除草剤)
投稿日:2008-06-14(土)

 田植え後10日ほどして除草剤を散布する。この頃になると田植え直後は弱々しかった苗も活着してしかっりしてくる。他方、ヒエなどの草も生え始める。除草剤で処理できる草は、ヒエの場合、2.5葉期(三枚目の葉が出はじめた時期)までである。10日もすれば、早く発芽したヒエなどはこの時期になっている。

除草剤
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 除草剤。
 除草剤はあらかじめ計量して、田んぼごとにビニール袋に小分けする。薬剤をいれたボールを片手にもち、もう片方の手でつまんでは撒く。
 
散布した除草剤
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散布した除草剤の粒が土の表面に散らばっているのが、水を通してご覧いただけると思う。粒は数日ほどすれば完全に水に溶ける。
 今日は田植えから11日後、植え継ぎから10日後だから、日数からすれば除草剤をまく時期である。また、田んぼによってはヒエが目立ちだした(ヒエは前年休耕した田んぼには多い)。今日、除草剤を撒けば、週末を含めて数日間は水の管理がきちんとできる。薬剤は水に溶けて、草の水没している部分に作用して枯らす。だから、除草剤を撒いたあとは、4日ほどは湛水状態にして土を露出しないように水管理をしなければ、効果が減ずる。

 除草剤には、畦から流し込む水溶液タイプや投げ込む固形タイプ(投げ込むと水のなかで溶けだすもの)、それに散布する顆粒タイプがあるが、私は顆粒タイプを使う。なぜ顆粒タイプか、というと、以前から使っているから、という惰性が強い。

 私が使っている除草剤は、一反(10a)で一袋(1kg)を撒く。面積に対して少量なので、少しずつ丁寧にやらなければ、撒きすぎる。私は手で撒くが、器具もある。ハンドルを廻しながら薬剤を落としていくものと、動力散布機である。手で撒く場合、薬剤を指先でつまんではぱらりと撒く。だから、田んぼの全面を歩き回ることになる。けっこう根気のいる作業である。

 薬剤を撒きながら稲の植わり具合を確かめた。植え継ぎのときしらみ潰しにやったのだが、10日ほどの間に欠けてしまったところもある。流れたり、水没したりして消えたのだろう。しらみ潰しにやってちょうどよかったかな、といった程度の欠株であった。
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