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☆ 2017-04-16(日) ☆ 今晩の食材
投稿日:2017-04-17(月)

夕方、夕食の食材を採りに畑に行く。野菜の端境期の今は、終わりつつある冬野菜とまだ若い野菜が採れる。


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左の画像で、トロ箱に入ったイモのようなものはヤーコン。冬のはじめから、使う度に畑から掘り出している。あと2株残っている。朝、果物代りにシャリシャリと食べる。地中の果物と言えるかもしれない。もしかしたら拍子木切りにして肉野菜炒めに使えるかもしれない。今度ためして見ようか。

真ん中、まっすぐな茎の2本は葉ニンニク。今の時期、去年6月に収穫したものはスカスカになった状態で、使えない。葉ニンニクはニンニク球の代りになる。白い茎を小口切りして炒めものに入れる。葉っぱもついでに刻んで入れる。その右隣は極早生タマネギ。葉っぱともども利用する。さらにその右隣には間引いた大根。当然葉っぱも利用する。ついで、菜の花。のらぼう菜、ビタミン菜、白菜の菜の花が混じっている。手箕の下の方に水平方向におかれているのはアサツキ。

手箕の中の野菜が今晩の食材。さてメニューは?
村便り:2017-04-12(水) (てつがく村に新人)
投稿日:2017-04-17(月)

「てつがく村」農園に新人が登場! 職場の旧同僚、今年3月末で定年退職した男性である。

研究室が近かったので、何回か丹波黒豆のエダマメをあげたことがある。彼は大のエダマメ好きらしく、丹波黒豆の美味に感動し、冗談まじりに(まったくの冗談で?)、退職したらエダマメを作りたい、と言っていた。私は旧の職場で非常勤をやっているので、彼に出会うことが時々あり、退職後の予定をきくこともあった。彼は退職をきりに、教育から退きたい意向だった。かといって、別の職種に就くつもりもない。そんな話を聞いたので、退職1カ月前頃に、エダマメ作りのために私の畑に招待する手紙を書いた。すると、彼がその気になった、というわけである。

招待状を書きながらも、私の中には不安もあった。彼は、都会育ちなので農耕の経験はない。そういう人は農耕に対して勝手なイメージを作っている、という思いが私の中にある。そして何度か作業をしたあとで、やめてしまう。そんな不安である。手紙のあとで、彼に会うことがあったので、まず軽い気持ちで見学にきてほしい、と伝えた。しかし、彼の方の本気度は私が思っていた以上に強い様子だった。自分はやると決めたことはすぐにはやめない、とも言った。私の知る彼の性格からして、そうだろう、と思う。高校生のときには硬式野球部に入っていたそうだから、肉体的にハードな状況の経験もある。その性格と経験が、私の不安を軽減しはした。

私が不安と期待との間を揺れ動くなか、彼は今日からやってくることになった。夏までは、論文を本にする仕事があるので、週に3回程度やってくる、とのこと。(サラリーマン時代、私はH市内に住んでいて、「てつがく村」までは車で小一時間かかった。彼は40分程度だから、私の感覚からすれば、通えぬ距離ではない。)だから、たんにエダマメ作りだけではなく、百姓全般をやることになる。私の期待は、だから、私の相棒になってくれることである。いい相棒であれば、仕事ははかどるし、意欲面でも刺激になる。むろん最初はいろいろと手ほどきをしなければならないが。

最初、簡単なオリエンテーションをしたあとで、さっそく、種蒔きをした。まずは、エダマメ。発芽直後の鳥害を防ぐためポット育苗。気温が低いので温床の隅にいれることにする。さらに、キャベツミニ白菜浅黄系九条ネギポワロ。これらはプラグトレイに蒔き、露地で育苗。種蒔きはほとんど新加入の相棒にやってもらった。

新人は、キャベツの種を蒔くとき、キャベツがこんな小さな種からできるのか、と驚いたり、ネギの種蒔きと聞いて、ネギも種から育てるのに意外な面持ちをしたり、私にとっては微笑ましい反応をしていた。
村便り:2017-04-08(土) (ウリ類の育苗)
投稿日:2017-04-09(日)

今日は、雨催いの空で小雨が降ったりもする一日であった。雨読のタイミングではあったか、作業小屋で、遅れ気味の温床育苗の種まきをした。


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温床育苗。50穴のプラグトレイが3つ並んでいる。ナス、ピーマン、トマト。
踏み込み温床は3月19日に完成して、3月22日に最初の種蒔きをした。トマトピーマンナスである。これら3種類のうちで一番発芽が早いのはトマト。一週間もたてば発芽が始まった。

ところが4月3日朝、気温が氷点下になったときに、発芽して双葉の状態であったトマトは寒害を受けてしまった。零度近くなるとナス科の苗はしおれてしまう。それは今までの経験から分かっていた。だから、朝の温度が5℃にみたないと予想されるような時は夜の間、苗に莚をかけて保温してやる。4月3日朝も予報によれば警戒すべき温度にまで下がる可能性はあった。しかし、2日は雨の降り出す14時頃まで昼食抜きで野良仕事をして家に帰ったので、夕方またわざわざ畑に戻るのが億劫になり、苗の防寒はせずじまいだった。ところが3日の朝、霜が降り、トマト苗はしおれてしまった。一部はもちなおしたが、大部分は枯れてしまった。

その後、モクレンの満開を機に温度があがり、春が一気に進み始めた。追い立てられるように4月上旬に予定している種蒔きにとりかかった。今日はウリ類の種蒔き。蒔いたのは、ズッキーニカボチャスイカソーメンウリニガウリキュウリスイートコーンである。唯一ウリ類でないスイートコーンは50穴のプラグトレイに蒔いたが、それ以外のウリ類はセルボックスと称するトレイを使った。従来はビニールポットに種蒔きしていたが、今年は、たまたまホームセンターで見つけたトレイを使ってみることにした。プラグトレイは稲の育苗箱にちょうどおさまる大きさだが、セルボックスは育苗箱に二つおさまる。ひとつが16セルだから二つで32セル。ビニールポットの場合、育苗箱に32個おさまる大きさのものを使うから、空間的にはだいたい今までと同じ育苗環境になる。

さらに、しおれてしまったトマト苗を補うため、トマトも蒔いた。
☆ 2017-04-06(木) ☆ モクレン
投稿日:2017-04-07(金)

畑と屋敷の境にあるモクレンが満開になった。モクレンの白い花は寒さに弱い。開花してから霜が降りると茶色くしおれてしまう。そして、開花後の降霜は珍しいことではない。


(クリックで画像の拡大)
満開のモクレン。
 モクレンのすぐ後ろは月桂樹、その後ろに見えている枝は山桜。
3月31日(金)は季節外れの雪が降った。雪が舞う、といった程度ではなく、村では夕方には雪が積もった。その時はモクレンは蕾か咲きはじめたばかりの状態であった。モクレンの花がやられるかと思っていたが、蕾は強いようである。何の被害も受けなかった。そしていま満開。

このモクレン、正確な記憶はないが20年近く前に母が苗木を植えたものである。正確には、母に依頼されて妹が植えたものである。私には事前に何の相談もなく、植えられたあとに、気づいた。妹に詰問すると「おばあちゃん[母]が、どこでもええけん、植えといてくれ。あとから植え替えることができる、と言ったから」と母に責任を転嫁して、かわした。野菜苗を移植するならともかく、木の移植は簡単にはできない。私はむかついた。

それからモクレンは植え替えられることもなく、隣の月桂樹と競り合いながら大きくなった。最近は、月桂樹の丈をつづめて、モクレンに枝を伸ばす空間を広げてやろうか、と思っている。

モクレンのことを書き始めたのは、それがここで生育し始めた経緯の記憶を綴りたかったからではない。つい綴ってしまったのは、モクレンを見るとよくそのことを思い出すからである。

閑話休題。私にとってモクレンは、とくに開花の頃は、目につく。それゆえ、季節の進行の指標みたいに見ているところがある。

「暑さ寒さも彼岸まで」と直前の「天地人籟」に書いたが、春の彼岸は暦上で固定している。しかし、寒暖は年によって早まったり遅まったりする。自然は暦ではなく実際の寒暖に反応する。だから、暦上の日にちよりも、春なら開花が寒暖の変化をより正確に示す。その意味で、モクレンは「季節の進行の指標」なのである。(むろん、モクレンの開花ではなく、ソメイヨシノの開花でもいい。)

モクレンの開花は今年は少し遅いのかもしれない。モクレンが咲くころになるといよいよ春の暖かさが始まる、という気がしないでもない。その満開をめどに、私は、温床の苗に夜のあいだ防寒のために莚をかぶせてやるのをやめる。気温が明け方に氷点下になると発芽したばかりのトマトとかナスとかがしおれてしまう。モクレンの開花はそのような寒さが遠のいたことを示すように思える。
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