てつがく村の入口 | てつ人の雑記帳
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スキー・デビュー、アゲイン

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SkiAgain4:2012-03-10(土) (残雪、春スキー)
投稿日:2012-03-17(土)

 今シーズンは、積雪量からすると、3月後半までスキーが楽しめそうですが、私は3月10日でシーズンを終えることにしました。3月になると農作業...

 今シーズンは、積雪量からすると、3月後半までスキーが楽しめそうですが、私は3月10日でシーズンを終えることにしました。3月になると農作業が忙しくなります。また、子どもの部活(硬式野球部)の練習試合が3月に入ると解禁されますので、観戦に行く機会が多くなります。すると、山に行く時間はもうありません。

 最後のゲレンデはどこにしようかと思案した結果、今シーズンはすでに三回通っている恐羅漢スノーバークにしました。結論はいくつかの条件を考慮して出しましたが、昨シーズンの思い出がつよく後押ししました。


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去年の3月11日。雪面にうつった自分の影。この10分前に地震が起きたことになる。
 

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去年の3月11日。今日の恐羅漢は雪も舞う曇り空だったが、去年は晴れていた。
 明日3月11日はあの大震災から一年ですが、じつは去年の3月11日は恐羅漢でスキーをしていました。帰りの車のなかでラジオのスイッチを入れると、津波情報を繰り返していました。地震があったのだろう、とは推測できましたが、ラジオはなかなか肝心の地震については語ってくれませんでした。恐羅漢から自宅までは車で一時間あまりです。東北地方に近い太平洋で大地震が発生したことが分かったのは、自宅に近くなってからです。それから一年。一日違いですが、また《あそこ》に行ってみよう、と思いました。11日当日を選択しなかったのは、その日は別の予定(練習試合の観戦)が入っていた、というだけのことです。


 今日は、今シーズン9回目の雪遊びになります。前回と今回の場所は、

⑧3月 3日(土) 瑞穂ハイランド(単独行)
⑨3月10日(土) 恐羅漢スノーパーク(単独行)

です。


木の芽
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3月3日。瑞穂ハイランド、ラビットコースにて。
 コース脇の木の芽はまだ堅いが、すでに春を感じさせる。スキーヤー/スノーボーダーはその《春》を突っ切って急斜面を滑り降りていく。
 

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恐羅漢スノーパーク。立山第1リフト下を流れる雪解け水。
 今シーズンの最後二回の雪遊びは、まさに春スキーでした。みぞれに近い名残雪が舞うことはありましたが、ゲレンデは、2月までに降り積んだ雪の、残り雪。朝はがりがりに凍ってエッジがたたないところもあるくらいですが、昼頃には溶けて、午後は夏のかき氷状態になりました。(朝のような雪を「堅雪(かたゆき)」というそうですね。前日に溶けた雪が夜間に凍りついたものを指します。春の季語。)ゲレンデの自然も春をはっきりと告げていました。



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恐羅漢。ヒエ畑コースから立山コースへの移動路。今シーズン最後のスナップ。
 今日は早めに切り上げて帰ろうと思っていたのですが、結局、リフト営業時間(17時まで)のぎりぎりまで滑りました。最後にリフトに乗ったとき、係員の人が「今日はどうもありがとうございました」と挨拶して私のすぐ後ろから席をたたみ始めました。リストは上級コースに向かうリフトでこの時間にはあまり利用客がいません。私のすぐ前のスノーボーダーが係員に「あと一回」とか言いながら、リフトに乗り込みました。私の後ろで席がたたまれていく音を聞きながら、スノーボーダーは終了作業を始めていた係員に頼み込んで乗ったのかもしれない、と想像しました。私は彼のすぐあとに付いていたので、乗せてくれたのでしょう。

 コースのトップにたち、今シーズンはこれで最後の滑降、と思うと名残惜しい気持ちがしないではありませんでした。有終の美とまでにいかないまでも、せめて転倒しないで滑走しようと(じつは、最後にしようと思った直前の滑降で転倒しました。そこで、時計をみて終了間際のリフト乗り場に急いだ、というわけです。)気をつけながら、ロングターンで急斜面を滑り、人気のなくなったゲレンデに降りていきました。
SkiAgain4:2012-02-18(土) (今シーズン最高のコンディション)
投稿日:2012-02-29(水)

 ここのところ降り続いた雪で山の積雪は十分。今日は芸北国際スキー場に向かうことにしました。SkiAgain4 の傾向 今シーズン、雪遊びをした日...

 ここのところ降り続いた雪で山の積雪は十分。今日は芸北国際スキー場に向かうことにしました。

SkiAgain4 の傾向
 今シーズン、雪遊びをした日と場所を列挙すると以下のようになります。

①12月23日 恐羅漢スノーパーク(同僚と二人)
②12月29日 瑞穂ハイランド(子どもと二人)
③ 1月 3日 芸北国際スキー場(子どもと二人)
④ 1月21日 恐羅漢スーノーパーク(一人)
⑤ 2月 4日 芸北国際スキー場(一人)
⑥ 2月10日 恐羅漢スノーバーク(一人)

 去年のシーズンまではほとんどが子どもと一緒だったのですが、今シーズンは、今日も含めて、単独行(といっても、スキー場に行けば、たくさんの雪遊び客と一緒なのですが)は四回。子どもと一緒に雪遊びに行くのは、部活(硬式野球部)がオフで、かつ学校が休みのときなのですが、その機会が今シーズンは減った、というわけではありません。子どもは来年に大学受験を控え、そろそろ本腰を入れて勉強をしなければいけないという気持ちが強くなったようです。そのため、去年までだったら雪山に行っていたような日は勉強のかきいれ時にしようと考えているようです。子どもが親離れしていくのは、成長の証であるのですが、そもそも、このSkiAgain、子どもがきっかけで始まったわけですから、雪遊びの存在理由が減ったような気がしないでもありません。

 上のリストを見ていただければお分かりのように、昨シーズンまでのようにスキー場にバラエティーがありません。一人だと滑走を楽しむしかありません。そこで、滑り応えのあるスキー場を選ぶようになりました。リストにあがっている三つのスキー場は、H市内から一時間から一時間半で行けるスキー場のなかで、積雪量・雪質、広さ、コースの多様さでトップクラスではないかと思います。

雪によるスリップ事故で、恐羅漢に行き先変更
 さて、今日は私の経験した今シーズンのなかで、一番雪の多い日でした。芸北国際スキー場に行くコースとして今日は、高速道を使って戸河内インターで降り、そこから一般道を走るコースを選びました。インターに近づくと高速道の走行路にも積雪がある状態でした。戸河内の町を抜けると道は傾斜を増します。10分ほど走ったあたりでしょうか、車列が動かなくなりました。しばらく待っていましたが、上から下りてくる車に尋ねると、どうもバスがスリップして通行できない状態のようでした。そこで、予定を急遽、変更して、戸河内まで引き返し、そこから林道経由で恐羅漢に向かうことにしました。


恐羅漢スノーパーク全景
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内黒林道からみる恐羅漢スノーパークの全景。2月10日。
 頂上付近は雪雲に隠れている。逆三角形の林が二つのエリアを分けている。左側が、去年までは「おそら国設スキー場」、右側が「民営スキー場(通称)」と呼ばれていた。国設エリアの方が広いし、コースもバラエティーに富んでいる。
 恐羅漢は、したがって、今シーズンで四回目になります。このスキー場は二つのエリアがあり、昨シーズンまでは、おのおの別の会社が経営していました(二つのエリアは行き来できるので、共通リフト券はありましたが)。ところが、今年からどうもひとつの会社に統合されたようです。それにともない、料金も安くなりました。ですから、このスキー場は割安感があります。その気持ちが、このスキー場に向かわせるのかしれません。
(欠点を言えば、アクセスが悪い、リフトが旧式、食事がまずい、でしょうか。私としては、食事が一番残念な点です。ちなみに、H県のスキー場で食事が一番おいしいのは、スノーバーク寒曳です。あくまで私感ですが。)


内黒林道入り口の看板
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内黒林道入り口の看板。
内黒林道入り口でタイヤチェック
 さて、内黒林道の入り口まで行くと、スキー場関係者らしきおじさんがタイヤのチェックをしていました。「四駆でスタッドレスですね? じゃ、気をつけて言ってください。」と私の車を確認しました。その横では二台の車がチェーンをつけている様子でした。林道の入り口には看板が立ててあり、道路状況に応じて、チェーンなしで走れる車が指示してあります。この林道は狭くて傾斜がきついので、積雪が多いと、スタッドレスをつけていても四輪駆動でないと危ない、と思います。でも、タイヤチェックははじめての経験です。それほど今日の雪は多いということでしょうか。


ゲレンデに上がる坂道
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ゲレンデに上がる坂道での渋滞。
ゲレンデ目前にして、またもスリップ事故
 内黒峠を越え、林道を下りきると、今度はスキー場に上がる坂道です。この坂道は傾斜がきつく、曲がりくねっています。しばらく上ると、ここでも車列が止まってしまいました。ここまで来ると、もうスキー場を変更することはできません。諦めて待つことにしました。原因は、二、三台の車がスリップで上れなくなったことのようです。車が脇に寄せてあるあたりを走っていると、急に氷の上を走っているかのような感覚が伝わってきました。動けなくなった車は、もしかしたら、路面に流れだしていた水が凍結し、そこで駆動輪がスリップしたのかもしれません。このスキー場は、積雪が多いときは、四駆でないと駄目ということでしょうか。


ゲレンデのコンディションは上々、でも体力は衰退
 やっとゲレンデの駐車場に着いたのが、昼前の11時。気温は零下5度でした。インターネットの気象情報で終日氷点下になることを知っていましたので、防寒はしっかり準備してきました。ゲレンデを後にする夕方5時頃は氷点下7度でしたから、やはり終日氷点下だったようです。それに、ほぼ終日、雪。ただガスは出ていなかったので、視界は、滑降するには、良好でした。雪質も上々、スキー板の下で、キュッキュッと鳴るような雪でした。

 滑降すると、体力の衰えを感じます。ゲレンデのトップからリフトの乗り場まで滑降すると、息が上がってしまいます。また、脚にかかる負担のせいで、一気には滑り降りることができません。ひとくぎり滑り、すこし止まって脚の、とりわけ太股の、緊張を解き、また滑り降りる、といった具合です。年齢のせいもありますし、また、冬になり、農作業が少なくなって運動量が減るためもあるでしょう。

車に残る雪
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車に残る雪。
 雪遊びをおえ、車に帰ると、車には雪がたくさん積もっていました。帰りも、行きと同じ内黒林道を走り、高速道経由で一時間ほどかけて、自宅近くの駐車場に帰ると、車には雪がまだ残っていました。積雪量と気温の条件がかさならないと、こういうことはありません。ともかく、満足した一日でした。

 (2012年2月29日投稿)
SKiAgain4:2012-01-02(月) (幻の林間コース)
投稿日:2012-01-02(月)

 今シーズン(2011-2012)の初滑りは、12月23日の恐羅漢。2回目は、12月29日の瑞穂。いずれも雪山にからむ自動車事故を目撃しました。内黒林道で...

 今シーズン(2011-2012)の初滑りは、12月23日の恐羅漢。2回目は、12月29日の瑞穂。いずれも雪山にからむ自動車事故を目撃しました。

内黒林道での雪道スリップ事故
 初滑りは、同僚と、彼の車で行った。スキー場に行くコースは二通りあり、ひとつは、狭くて曲がりくねった古い林道(内黒林道)を経由するコース、もうひとつは、近年開通した大規模林道経由のコース。大規模林道は雪道にともなう危険は少ないが、遠回りになる。だから、私は内黒林道を利用する。私にとっては恐羅漢は通い慣れたところだが、同僚にとっては初めて。コース事情を説明し、彼に選択をまかせた。すると、内黒林道にチャレンジするという。彼の車は四駆でスタッドレスを履いているので、無謀ではない。わずかに滑るような瞬間は何度かあったが、彼は無難に運転をこなした。

 帰り道、暗くなり始めた谷筋を内黒峠から下っていたときである。カーブミラーにハザードランプを点滅させる車が見えた。道路脇の雪溜まりに突っ込んだかたちでとまっていたコンパクトカーであった。追い抜くとき停止して、同僚がその車に様子をきいた。「大丈夫です。レッカーを呼びました。」と助手席から返事があった。この林道は谷筋や急斜面を走っているにもかかわらず、ガードレールは所々にしかない。車は運良く道路際でとまっていた。車種から推測して、スタッドレスは履いているにしても、二輪駆動であろう。スキー場のホームページには、四駆でスタッドレス以外はチェーンを装着してください、と書いてあるが、大袈裟な警告ではないことを目で確かめることになった。

高速道での事故
 2回目は、部活がオフになった子どもと瑞穂に向かった。広島市内から高速道利用でゲレンデに行くには、中国道から浜田道に分岐して、瑞穂ICで降りる。中国道から浜田道への連絡道に入ってすぐのことである。前に、車二台が停まっており、後ろのワンボックスカーは道路脇でハザードランプを点滅させていた。私は二台のからむ事故だと判断し、状況を確認しながら、その場を通過しようと思った。しかし、前のミニバン(H社のオデ〇〇〇)が道をふさぎ通り抜けできない。そこで、車を停め、外に出て状況を詳しく確認した。ミニバンは、中国道から左折して連絡道に入ったとき、右のガードレールに接触し、その反動で左側にはね飛ばされ、後ろ向きになって止まったようである。つまり単独事故。車には大学生くらいの年代の若者が5人乗っていたが、怪我はないようであった。事故の連絡はすでにすませているとのこと。ミニバンは前バンパーの右端がつぶれてタイヤに接触していたためか、うしろから押してもなかなか動かなかったが、なんとか車が通れるくらいのスペースができた。

 高速道には冬タイヤ規制が出ていたが、路面には雪はなく、また凍結するほどには気温は下がっていなかった。ミニバンは大分ナンバーだったので、朝早く出て、ここまで長い時間走ってきたはずである。事故がおきたのは8時半ころ。すると原因は、疲れか眠気か、あるいはまた、分岐点に気づいてあわててハンドル操作をしたせいか。彼らの様子からしてゲレンデに向かう途中と思われた。しかし、かわいそうに一日は事故処理でつぶれることになったろう。


《鵯越の逆落とし》コース
 さて、ゲレンデの話は、瑞穂ハイランドに絞ります。

林間コースの入口
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林間コースの入口。

 今日はゲレンデの上半分はガスが出て見通しが悪かった。入口はリフト終点にある。左の建物がリフト終点。

 子どもが手をかけている立て札には「最難関コース。初・中級者の方はご遠慮ください。コースが狭く、絶壁斜面連続の非常に難易度の高いアドベンチャーコースです。」と書いてある。

 左後方の立て札には、コース外滑走の禁止について書かれてある。コース外を滑走して事故が起きた場合、責任は取らないこと。救出などの費用は全額請求すること。コース外滑走を発見した場合には、リフト券を没収し、退場させること。このような内容である。
 このゲレンデには林間の難コースがありますが、雪の多い時期にしか開きません。ですから、《幻の》コースと言ってもいいくらいです。そのコースが、とりわけ斜度からすれば超難関コースと思われるところが、シーズン始めにもかかわらずオープンしたのです。子どもはホームページでそれを知り、初滑りはそのコースの攻略にしたい、と言い出しました。そういうわけで、12月29日は瑞穂ハイランドで遊びました。

 このゲレンデは尾根筋エリア(ハイランド・サイド)と谷筋エリア(バレー・サイド)に分かれています。林間コースは、谷筋エリアにあります。チェリートゥリー、ディア、ゼルコバと名づけられた3コースです。そのうちで、チェリートゥリーと、それから派生するディアがとくに難コースです。入口には警告の札が立ててあります。チェリートゥリーといっても桜並木があるわけではありません。針葉樹の中を走る狭い急斜面です。最大傾斜は35度、平均傾斜は18度。このコースは子どもはすでに《制覇》しています。しかし、ディアは一度も滑ったことはありませんでした。

 ディア(鹿)と聞けば、鵯越[ひよどりごえ]の逆落としを連想します。鹿が鵯越の断崖を駆け下りると聞いた義経が馬で駆け下りた、というあの故事です。ディアの最大傾斜は38度、平均傾斜は34度です。その斜度を聞いただけで、私などは震え上がってしまいます。広いコースならまだしも、狭い林間コースですから、真っ逆さまに落ちるしかありません。

 一回目は一緒にスタートしました。分岐で子どもはディアに向かいましたが、私は躊躇した末、チェリートゥリーを選びました。一度滑ったことがありますが、ともかく難渋しました。今回もスキーなのに、横滑りを多用してしのぎました。あっ、言い忘れました。子どもは今回はスノーボードです。

 前回は子どもが先導していたのと、滑り跡がはっきりしていたのとで、コースを間違いなく辿れましたが、今回は私一人です。しかも、滑り跡が消えているところもありました。コースの目印であるロープも張ってありません。(私には見えなかっただけのことかもしれませいが。)尾根筋を辿るようにしたのですが、いつのまにかコースを外れてしまいました。遭難! とまでは慌てませんでしたが、やばいことになったとは思いました。深雪の林間を、滑るというより歩きながら降りていくと、向こうにリフトが見えました。そこで自分の位置が確認できて、なんとかコースに戻ることができました。コースを滑り下りたときは汗びっしょり。帽子を脱ぎ、ネックウォーマーは外し、ジャケットを脱いでしばし冷気にあたりました。

 ディアを滑り降りた子どもはといえば、ディアは面白くはなかった、との感想でした。斜度はあるが、単調だったそうです。それでも、数人のスノーボーダーはボードを外して歩いて下っていたそうですから、やはり《鵯越》です。

滑れるんですか?
 この難コースの閉鎖時間は15時。午後の休憩後、分かれて別々に滑り、15時過ぎに待ち合わせのリフト乗り場で子どもと合流しました。チェリートゥリーを滑り降りてきた、とのことでした。ついで不満げにコースに入るときの出来事を話しました。コースに入ろうとしたのは閉鎖直前の時間だったようです。すると入口にパトロールの人がいて、入ろうとする子どもを遮るようにして「滑るんですか?」と訊いてきました。「はい」と答えて、再度入ろうとすると、その人はまたしても遮るようにして「滑るんですか? [いや]滑れるんですか?」と訊きながら足元をじろじろ見ました。子どものボードと靴はレンタルです。子どもは、靴とボードを見てパトロールの人は初心者と疑ったのだな、と推測しました。「滑れます。今日も何度か滑りました。」と答えると、「じゃ、行ってください」とやっと通してくれたそうです。子どもの推測があたっているかどうかは分かりませんが、ありうることだとは思います。パトロールの人としては、力量のない人間が滑降して事故が起きては困りますから。

 子どもは自分を上級レヴェルのスノーボーダーと評価しているので、この出来事で、自尊心を傷つけられたようです。帰りの車で、自分のボードが欲しい、と言ったのもそんな理由からだと思います。

 今シーズンで4シーズン目の SkiAgain です。さあ、どんな雪遊びになるか。
SkiAgain3-1:2010-12-23(木) (初滑り)
投稿日:2011-01-10(月)

 SkiAgainは今シーズン(2010-2011年)で3シーズン目に入ります。 最初のシーズン(2008-2009年)は、シーズンが終わってすぐ、3月にスキー板をメンテ...

 SkiAgainは今シーズン(2010-2011年)で3シーズン目に入ります。

 最初のシーズン(2008-2009年)は、シーズンが終わってすぐ、3月にスキー板をメンテナンス(チューンナップ)に出しました。昨シーズン(2009-2010年)は今シーズンが近づいた10月頃にショップにもっていきました。すぐにはできあがらないだろうとは思っていましたが、12月に入ってもできあがりの連絡が来ません。12月下旬には初滑りの予定でしたので、12月半ばにショップに電話すると、できあがっている、との返事。そのチューンナップしたての板をもって初滑りに行きました。(ちなみに、今回の料金は8800円。前回より800円高くなっていました。板に少し深い筋状の傷が入っていり、エッジが錆びたところがあったりしたので、それを修復する分、高くなったのかもしれません。)

人工雪しかないが、行こう
 23日という日にちは子どもの都合に合わせて決めました。子どもは部活(硬式野球部)をやっているので土日でもなかなか暇がとれません。それでも冬になると練習試合が御法度になるぶん休みが増え、また、学校の入試などもあるので、それなりに部活に穴ができます。その穴を利用してスキーにでかける、というわけです。

ビーチコース、上部
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ビーチ(beech)コース、上部。
 このスキー場は高地側(ハイランドサイド)と谷側(バレーサイド)に分かれており、人工雪コースは高地側に設けられている。高地側のほうが積雪量が多い。画像のコースは、高地側で標高が一番高いコース。ただし、自然雪のみ。ご覧のようなコンディションなので、2度滑降しただけで、人工雪コースに移動した。
 
チェスナットコース
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チェスナット(chestnut)コース。 高地側の谷筋に設けられた人工雪コース。閉場(17時)間際の画像。
 このコースに沿って、駐車場などのあるベースからゲレンデ中腹までゴンドラが動いている。
 23日になっても、近隣のゲレンデにはまだ自然雪で滑られるところはありませんでした。私としては人工雪コースを滑るのはあまり気が進まなかったので、朝起きたときはまだ気持ちが固まっていませんでした。しかし子どもとしてはせっかくの部活のない日…というわけで、結局、子どもにおされ8時過ぎてからあたふたと準備して出かけました。目指したのはMizuhoHighland。ここは値段は高めですが、交通の便(高速道ICから近い)、雪の量、人工造雪機、コースのバラエティーという理由で、よく出かけるところです。

 2コース滑降可能ということになっていましたが、標高の高い方のコースは自然雪頼みなので、雪が薄く、地肌がでているところが目立ちました。谷筋の1000m余りのコースは人工雪が敷きつめてあり、コース幅は狭いものの十分な雪の量があるので、こちらのコースで遊ぶことにしました。

 私はスキー専門ですが、子どもはスキーとスノーボードの両方をやります。今年の滑り初めはスノーボードを選びました。シーズン第一回目はやはりぎこちない動きです。子どもそのようでした。それでも二、三時間も滑れば勘が戻りました。人の入り自体は多くはなかったのですが、コースが限られていますので、それなりに混雑していました。とくにコース幅が狭く、急なところでは、コースの端に、電線に雀が並んで止まるように、スノーボーダーやスキーヤー(ゲレンデ全体ではスノーボーダーの数が圧倒的に多かったです)が様子見で止まっていたりして、滑りにくいときもありました。

帰ろうとすると、ガソリンがない!
 車を動かし帰途についたところで、燃料が少なくなっているので気づきました。警告灯が点きはじめましたので、おそくらく帰宅するにはぎりぎりの量と思われました。スキー場近くのガソリンスタンドは休日のため閉まっていました。スキー場近辺は山間地です。別のガソリンスタンドはどのくらい離れたところにあるか見当がつきません。スタンドを探して走るあいだにガス欠で立ち往生してしまうのでは、と不安になったりもしました。真っ暗な沿道に、ふと明かりのついた小さな店が目にとまり、そこで近在のガソリンスタンドを教えてもらいました。ほっと一安心。でも今度は、所持金がわずかになっていることに気づきました。一難去ってまた一難。ポケットなどを探すと1600円が見つかりました。その金額だけ給油。ゲレンデ帰りにはよく途中で、減った小腹を満たすのですが、今日は家に直行するしかありません。でも、ともかく帰るのに十分な燃料を積んだので安心して家路を急ぎました。

高速で、フロントガラスに衝撃音!
 子どもはすぐに眠り始め、私は暗くなった高速道をひた走りました。この高速道は山間部を走っているせいでカーブが多いので運転に気をつかいます。H市内に入り、ややきつい下り坂にさしかかったころ、私は追いこし車線を走っていました。すると、フロントガラスにビシッという音が! 飛び石です。音からすると、ヒビが入ったかもしれません。私の車はフロントガラスがやや立ったタイプなので、いままでも、何度か飛び石を受けて、ヒビを修復したことがありました。飛び石は経験的には冬に多いようです。スタッドレス・タイヤは溝が深くやわらかいので小石を挟みやすいからかもしれません。(*)

 シーズンの入りとしてはトラブルの重なった一日でしたが、まあこれで目が覚める、ではなく、滑り熱に火がつくことでしょう。
(*)後日談
 はたして小石が当たったと思われるところは、ガラスに小さな亀裂がはいっていました。そのままにしておいて亀裂が広がると、フロントガラス全体を交換しなければいけなくなります(交換には、10万円ほどかかる)。そこで亀裂を埋めてもらうことにしました。 修理工場の人が言うには、飛び石の亀裂は車両保険でなおせて、しかも保険の等級は変わらない、とのことですが、私は車両保険にはいっていませんので、実費で修理をしました。年に、二、三回、飛び石の被害を受けるのなら車両保険にはいっていても元がとれます。しかし、経験上それほど頻繁には飛び石はありません。保険をかけるかどうか思案のしどころです。(と書きながら、たぶん思案はしないと思います。)
 また、飛び石はトラックには多いそうです。フロントガラスが広いからだ、との説明でしたが、ガラスが直立しているのも理由のひとつではないかと思います。

(投稿日:2011-01-10(月))
SkiAgain:2010-03-06(土) (腰パンでスキー?)
投稿日:2010-03-10(水)

 暖冬のせいで、日帰りできるスキー場で開いているところは3カ所になりました。そのいずれでも、滑降可能なコースは1、2本。ですから、今シ...

 暖冬のせいで、日帰りできるスキー場で開いているところは3カ所になりました。そのいずれでも、滑降可能なコースは1、2本。ですから、今シーズンの SkiAgain は終わりかも、と私は思っていましたが、子どもは、学年末試験が昨日おわり、1週間あまり身体を動かさなかった鬱憤をはらすためか、スキー場に行きたがりました。そこで今シーズン、すでに1回行った MizuhoHighland に出かけることにしました。今シーズンの SkiAgain はこれで8回目になります。

 天気予報では午前中は雨。実際、朝、外をみると雨。山でも間違いなく雨、と思われました。そこで出発を遅らせて、リフトの午後券の有効時間(11時から16時30分まで)だけ滑ることにしました。


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 コース最上端。
 コースの上部は一日中ガスに包まれていた。
 予想通り、コースはかなりひどい状態。コースの上半分(1000mの初級コース)はコース幅が狭まり、雪も薄い。一日中、重機が一台動き、コースが狭まったところに、閉鎖したコースから雪を運んできては整備していました。下半分(2600mの初級・中級コース)は、人工造雪機が設置されており、細かい砕氷を敷きつめてコースが確保されていました。

 このスキー場は比較的スノーボーダーが多のですが、今日は8割方がスノーボーダーのように見えました。子どももスノーボード。接地面がひろく、また遊びの要素が大きいスノーボードであって、なんとか遊べる雪質、コース長、コースのレヴェルなのでしょうか。スキーヤーは敬遠したように思えました。



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コースの下半分を滑るスノーホーダーたち。
 このコースは谷筋をくだり、人工造雪機が設置されている。コースに見える雪の小山が造雪機から吐き出された砕氷。
 スノーボーダーは若い人なのですが、スキーヤーに比べてだぶついた服装をしており、腰パンも普通に見られます。スキーを再開した当初は、彼らは街での服装をそのままスキー場に持ち込んでいるのか、と思っていたのですが、どうもこれがスノーボーダーの、着こなし流儀のようです。この前の冬オリンピックで、或るスノーボーダーが服装問題で世間の非難を浴びましたが、彼らにとって、腰パンは、そのスポーツ固有の《文化》なのかもしれません。N国選手団の制服を自分のスポーツの流儀で着こなしただけなのかもしれません。オリンピックではスノーボーダーは皆(?)腰パンで競技していましたから。

 スキーヤーが腰パンで滑るなんて考えられないよね、と子どもに言うと、じゃ、腰パンでスキーをやってみようか、と子どもがやり返してきました。子どもは、私の判断からすると、スノーボードよりスキーの方がレヴェルが上ですが(両者は比較できるのかな…)、スノーボードにも強い思い入れがあるようです。スノーボードをやってみようとは思わない私は、その点に関して、子どもとのギャップがあります。そして私のように硬直してしまった感性をもった《おとな》で、お国のため、という意識をもった人たちが、国を代表する選手があんな服装をしてけしからん、と騒いだのかもしれません。

 ともあれ、私も、スノーボーダーたちにまじりながら、滑走する場所を選びながら(土が混じったり、小石が転がっているようなところがありましたから)、存分にスキーを走らせて楽しみました。(一日が終わり、板の裏を確認すると、かなり汚れていました。さいわい、深い傷は入っていませんでしたが。)
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