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村便り:2013-09-07(土) (サトイモ類の管理)
投稿日:2013-09-08(日)

 今日は午後後半から雨になる予報。気になっているサトイモ類の管理作業をした。サトイモは、コイモとエビイモを作っている。コイモは、主として子芋を食用にする類のサトイモであり、それゆえ村では「コイモ」と呼んでいる。エビイモは、土寄せに工夫して、海老のように反った、細長いイモにするタイプのサトイモ。コイモと比べて、子芋、孫芋は本来からして、細長い。

サトイモ
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サトイモ。画像の主役はエビイモ。
 コイモは、子芋から出てきた茎は8月終わり頃に根元から切り取る。茎をそのままにしておくと親芋になってしまい、芋は大きくなるが、味や形は子芋らしさを失う。
 他方、エビイモは、株元に土寄せしながら、子芋の茎を大きくする。中心の親芋の茎は土寄せのたびに除去していく。
 
白露のアマガエル
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白露のアマガエル。
 「白露」ならぬ「緑露」がサトイモの葉っぱに載っていた。
 
稲とイナゴ
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稲とイナゴ。
 前回の画像(村便り:2013-09-04(水) 参照)から3日後。稲穂は日に日に充実している。青い籾に混じる茶色の籾が気になる。原因は、私には、分からない。
 ふと葉っぱにアマガエルが乗っているのに気づいた。今日は二十四節季の「白露」だそうである。夕刊に、葉っぱに《白露》のたまった、朝のサトイモ畑の写真が載っていたが、ここでは、かわりにアマガエル。地面に目を落とすとトノサマガエルやイボガエル[方言であり、正式の呼称はしらない。普通にみる、土色のカエル。]が動いていた。2ヶ月ほどすると冬眠にはいるのだろうか。

 カエルはものの数に入らないくらい、イナゴが多い。サトイモを栽培しているところは休耕田で、いまは草が繁茂しているので、よけいに多いのかもしれない。草の中を歩くと、その先をイナゴが散るように跳んで行く。

 予報通り、雨が降り出した午後3時近くに作業をおえた。朝食後は飲まず食わずだったので、帰り道か、家に帰って、遅い昼食をするとしよう。(実際には、帰宅してサンドウィッチを作り、ビールで喉を潤しながら、軽く食事をした。)
村便り:2013-09-04(水) (季節の変わり目)
投稿日:2013-09-05(木)

 今夏は異常気象の夏だった、と昨夜、報道していた。日本各地の異常気象が、メディアによって身近に、報道されるので、なるほど、とうなずいてしまうが、実際に経験したのは、8月の高温と、それに続く雨天の日々である。

 ウルチの出穂が始まったのが、8月22日頃。モチの出穂は、その数日前には始まっていた。出穂が始まっても酷暑の旱天は終わる気配を見せず、やきもきしていた。出穂以降は稲には十分な水が必要だからである。しかし、出穂を知ったかのように、やがて《慈雨》。
イナゴ
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 ところが… 雨がやまない。稲の花粉は風媒である。《雨媒》ではない。受粉の生理学については無知だが(無知だからこそ、と言うべきなのだろうか)、雨ばかりの気象で果たしてうまく受粉するのだろうか、と、今度はべつの心配が頭をもたげる。帰宅途中、雨の合間に稲の様子をうかがいに田んぼを見回ってみた。まだ花が残る稲穂は見すぼらしく、イナゴばかりが元気であった。

 晩夏の長雨のせいで畑の作業もおあずけ。やはり異常気象なのだろうか。外界の異常気象に加えて、今夏は内面の異常《氣》象が続いている。内なる氣の異常な象[かたち]である。外では、気が異常な動きをしているとすれば、内氣の方は異常に停滞している。百姓への意欲がわかないのは、私個人の歴史に限って言えば、前代未聞。サラリーマンと百姓の二足の草鞋を履き、股裂き状態で歳月を過ごして来た身にとっては、平穏な日々とも言えるが。

 それでも、習い性となった農の心は、季節の変わり目を感じて、やはり急[せ]きだしはする。雨が上がったら、本腰を入れて野良に出てみようか。
 てつがく村の
  ひろば(BBS)
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