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村便り:【週間短信】2019年02月18日(月)-24日(日)
投稿日:2019-02-20(水)

02月18日 ジャガイモの浴光催芽



 02月18日(月) 
投稿日:2019-02-18

ジャガイモの浴光催芽
春ジャガの浴光催芽を始めた。ジャガイモは3月中旬に伏せて[「伏せる」とは芽出しのために仮植えすること。芽が出ると定植する。]、4月中旬に定植する。伏せる前に、1ヶ月ほど種芋を日光にあてるとしっかりとした芽が出る。

春のジャガイモは、品種として、メークイン、男爵、デジマ、普賢丸、アンデス赤を植える予定。メークインと男爵は、種芋を購入する。春の植え付けしかできないので、昨夏に収穫した芋は今の時期にまだ残っていても、老化しているので種芋には向かない。(10月頃から芽が出始めるので、何度か芽かきをして、老化の進行を抑える。しかし、春先になると萎んでくる。)他方、デジマ、普賢丸、アンデス赤は春秋兼用種なので、初冬に収穫した芋を種として利用できる。

春夏兼用種の芋は今の時期、まだ芽が出ていない。そこで日光に当てて発芽を促すのである。(浴光催芽をしなくても、収穫できる。すなわち、必要不可欠な作業ではない。しかし、催芽すれば元気な芽が確保できるし、収穫も早まる。)


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左から、デジマ、アンデス赤、普賢丸

村便り:【週間短信】2019年02月11日(月)-17日(日)
投稿日:2019-02-19(火)

02月17日 今シーズン最初の植え付け:大根と人参の播種



 02月17日(日) 
投稿日:2019-02-10
大根と人参の播種
2月の初旬に、大根と人参を蒔くことにしている。露地ではふつう4月に入ってから蒔くので、1ヶ月半ほどはやい。まだ寒い時期なので、ビニールトンネルをかけて温度を確保する。野菜の少ない春先に、間引きながら利用する。

今冬は暖かいので、早めに蒔きたかったが、畝の準備ができずに、今日になった。大根・人参畝を含めて、冬に利用していない畝を全部、耕耘機で起こそうと思っていたが、畝の草刈りなど下準備が進まず、とうとう大根・人参畝だけを別に整備することにした。予定の畝は草が生えているので、まず草を抜く必要がある。畝の面積は狭いが、全面にびっしり生えているので時間がかかる。そのあとで、施肥して鍬で3回耕した。1回目は四つ鍬で、あと2回は三つ鍬で耕す。大根十耕というが、根菜類を作るときは土を細かく砕いてやる。前作の太い根が残っていればそれを除く。硬いものが土中にあれば、根がそれにあたって、又根になってしまう。

今年は少なめに蒔いた。沢山できたところで、一人では食べきれない。余ったものは人にあげるが、それでも捌ききれないことが多い。そこで、多少の余裕をみこみながらも、少量、作ることにした。


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四つ鍬で耕したところ。

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三つ鍬で耕したあと、レーキで整地し、平鍬で溝をあげる。



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ガンギ[蒔き床]を平鍬で切り、水をまく。

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向こうから人参を4ガンギ、それから大根を4ガンギ蒔く。[説明]



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ビニールトンネルで畝を被覆。

村便り:【週間短信】2019年02月04日(月)-10日(日)
投稿日:2019-02-11(月)

02月10日 作るのは手間だが、荒れるのははやい。; 畑の隅の樹木
02月08日 畑の草焼き



 02月10日(日) 
投稿日:2019-02-11

一昨日、2月8日に草焼きをしたのと同じ(屋敷の)《前の畑》で作業。

作るのは手間だが、荒れるのははやい。
この畑は全体としては去年1年間放置していただけだが、一部5年も放っておいた畝もある。今日はそこを復旧する作業をした。蔓性の雑草が樹木の生えている小区画から侵入し、ノビルも所々に生えている。春から夏の間はイタドリ[方言では「カッポン」と言う]も出る。農地は数年放置すると原野に戻る。荒れるのははやい。

蔓性の雑草は年中青々としている。この草は普通の雑草ではないので、もしかしたらわざわざ植えたのかしれない。匍匐茎を伸ばし、茎から根を生やす。やっかいな草である。それを鍬で掘り返す。すると地中には、木の根も伸びている。イタドリの根もある。春になれは、そこからイタドリが出てくる。

畑の隅の樹木
すぐ隣には大きな樹木がある。ウワミズザクラのようだが、畑に鳥が蒔いた種が芽を出し、父が山桜と勘違いして、切らずにいた。私が百姓を始めたときにはすでにある程度の背丈があったから、樹齢は30年を超えるだろうと思う。枝が繁る時期には鳥たちの集会所になっている。

また、ナワシログミ[グミは方言では「グイビ」]もある。低木だが、この木としては幹が太い。ウワミズザクラより以前から生えていると思われる。わざわざ植えたのか、それも鳥が蒔いたものを切らずにおいたのか。実は食べられはするが、小さいので試食することはあるが、成るがままにしている。

だから、畑を耕しているというより、林を開墾している感覚を覚える。

小さな区画の「開墾」に一日のほとんどを費やしてしまった。

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《開墾》前。
畝の方向は画像の水平方向。画像の右上に木肌が灰色の木が見えるが、それがウワミズザクラ。その左側、木肌が黒く、小さい葉っぱが緑に繁っているのが、ナワシログミ。

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《開墾》後。



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別の角度からみた《開墾》後。

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名前の分からない蔓性の植物。





 02月08日(金) 
投稿日:2019-02-09
畑の草焼き
午前中は家で愚図愚図していたので、午後1時に畑に到着。前の畑で草焼き。

この区画は去年は、春から初夏に温床を利用しただけで、何も作らず草が生えるがままにしていた。2月2日に草刈りをしたので、今日はその草を焼く。畑の隅には、ノビルと、蔓性の草(名前は分からない)が侵入しているところがあるので、そこは丁寧に除草した。ノビル(ラッキョウを小型にしたような野草)はとくに注意が必要。茎はひき抜くと簡単に切れて、鱗茎[茎の根元がふくらんだもの。ラッキョウではこれを食用にする。]が地中に残る。茎はこの場合いわばトカゲの尻尾のようなもの。鱗茎は残れば、復活する。生命力がじつに強い。

明日は午前中みぞれが降る、という予報。5時過ぎまで作業した。

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草刈り前の畑。

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草焼き。画像右側上に去年の春作った温床の残骸が見える。

☆ 2019-02-06(水) ☆ 切り干し大根
投稿日:2019-02-06(水)

初めて切り干し大根を作った。

厳冬のころ干す
切り干し大根を作るには、年が明けて、まだ畑に残っている大根を使う。大根は大きくなるとたいていの品種は上部が地上からぬけ出る。(このような大根を「抽出型」と言う。根が「抽[ぬ]け」「出て」くるから。)ぬけ出た部分は寒くなると凍害を受け、食べられなくなる。だから寒さがピークを迎える1月頃に切り干し大根にする。

(厳冬期から薹のたつ春までのあいだ利用する大根として、私は三浦大根を作っている。三浦大根は、多くの大根品種が抽出型であるのに対し、吸い込み型である。根の部分は紡錘形なので、地上にぬけ出にくい。大部分が地中に埋まり、いわば「吸い込」まれているので、寒害をうけにくい。)

母は、切り干し大根は寒い時期に作るものだ、と言っていた。屋外に干しっぱなしにしていると、夜の間に大根が凍み、昼になると融ける。それを繰り返すと美味しい切り干し大根になる、というのが彼女の持論だった。それに、暖かいと、乾ききる前に黴びてしまうかもしれない。でも寒い時期だと品質を損なう雑菌がつきにくい。さらにまた、切り干し大根は余った大根の有効利用という側面もあるのではないかと思う。まだ生鮮野菜として利用して十分に美味しい時期にわざわざ干してしまうのももったいない。だから、切り干しの時期は年明けてから、ということになる。様々な理由が、厳冬の時期に収斂する。

干す時期とは関係ないが、切り干しはもともとは、大根がとれない、そして野菜が少なくなる時期のための蓄えとして作られたのかもしれない。ぬか漬け(沢庵漬け)にも、そのような意図があるのだろうと思う。(沢庵は以前は作っていたが、いまはやめている。)

2月に入ってやっと作る

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ザルの直径は47cmほど。
さて、2月1日に大根を刻んだ。午前中は雨、午後から曇り、という天気予報だったので、少なくとも午前中は野良に出ることができない。上に書いたように、寒の時期を選びたかったのだが、ためらっているうちに、2月になってしまった。

初めての体験なのでどのくらいの量を切ればいいか分からない。そこで、金属製のざる一杯をめどにした。切る大きさは、長さ5cm、幅5mmの拍子切り。それを竹製のザル2枚に広げて、午後から曇り空の下で干し始めた。



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凍みた大根。
翌朝、様子をみると早速こちらの期待にこたえて(?)凍みていた。



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最初はザル2枚に干していたが、乾くと1枚で十分。
2月5日、干した日は都合三日半、あっけなく乾いてしまった。念のため、もう一日くらい干すことにしよう。



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完成した切り干し大根は100g余り。

村便り:【週間短信】2019年01月28日(月)-02月3日(日)
投稿日:2019-02-03(日)

02月02日 ヒヨの襲撃にそなえる; 水が溜まった休耕田
01月30日 ホース収納; タマネギ、2回目の追肥
01月28日 園芸用ポールの収納完了

 02月02日(土) 
投稿日:2019-02-03(日)

ヒヨの襲撃にそなえる
午前中は、畑の作物の防鳥対策を施す。

数は多くないが、ヒヨの鋭い鳴き声がいつも聞こえる。畑の隅に生えている裸の雑木に止まっている姿も確認できる。やつらの数が多くなると警戒しなければいけない。畑の作物の葉っぱを食い荒らすから。その時期は例年は春先。野菜に近づかないよう対策をとる必要があるが、被害を確認してからでは遅い。いまは亡き隣のおばあさんがヒヨの食い様を表現して「あいつらは日にちじゃなあ、時間じゃけん」と言ったことがある。集団でやって来て一気に食べてしまう。日数をかけてではなく、時間で勝負する。だから、ことが始まる前に対策をとらなければ意味がない。

やつらが好むのは菜っ葉類、まだ小さなエンドウ、ソラマメ。ブロッコリーは葉っぱはつつくが、花蕾はそのままにしておく。葉っぱでもなくなると、花蕾の成長に影響するので、できれば防鳥したい。アクがあってもホウレンソウは襲うが、ネギは嫌いのようである。柚子の実は酸っぱいが、皮をかじることがある。

今日は、菜っ葉類(小松菜、ビタミン菜、カツオ菜、水菜、壬生菜)に防虫ネットをかけた。

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水が溜まった休耕田
午後は、昨シーズン休耕した田んぼの様子をみに行った。休耕する予定でいたわけではなく、時間の都合で稲作を断念した。今シーズンは作るつもり。

この田んぼは、休耕田、正確には耕作放棄田で囲まれていて、イノシシが出没する。電気柵は設置してあるが、昨シーズンは休耕したためは電気を流さなかった。そのため、田んぼの周囲はイノシシが掘り荒らし、田の周囲に掘ってある横手[田に水を入れたり、田から排水したりするための狭い水路]を潰してしまった。そのため、水がはけなくなり田んぼ全面が水に浸かってしまった。2月中には横手を掘りなおし、田からの排水を促したい。

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水に浸かったダブ[湿田]。画像左側が斜面の上側。上側から常時、水が流れてくる。したがって、排水用の横手がなければ、水は田んぼの中に入ってくる。

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左の画像で言えば、左側に横手が掘ってある。そのあたりを見ると、水が溜まった底が茶色になっているところがある。それは、おそらく鉄バクテリアが生成した沈殿物と思われる。その表面の一部が、油が浮いたような状態になっているのは、やはりバクテリアが生成した酸化物の皮膜のせい。


鉄バクテリア・画像1
鉄バクテリア・画像2
鉄バクテリア・画像3
鉄バクテリア・画像4
鉄バクテリア・画像5


 01月30日(水) 
投稿日:2019-01-31(木)

ホースの収納
園芸用ポールもそうだが、夏に使った野菜を灌水するためホースも長い間、屋敷の隅に生えている松の木の下におきっぱなしにしていた。午前中、やっと収納した。ホースは長さが10m、20m、30mの3種類ある。それらをつなぎ合わせて、井戸から、屋敷の前と横と裏にある畑に伸ばす。一時的に利用する水は担桶で担いで運搬するが、乾燥期に頻繁に灌水する作物にやる水は担桶で運ぶのはきつい。(担桶は担ぎ棒の両端に下げて運ぶが、一つの担桶には水を15リットル入れる。)ポンプでくみ上げる水をホースで配水する。それらのホースをリールに巻き取って小屋の中に納めた。

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タマネギ、2回目の追肥。
明日は昼間はずっと雨の予報。タマネギに追肥をしようと思い立った。午後はその作業。

この冬は雨が少ない。追肥は雨が降らなければ土中にしみこまないので効かない。ところでタマネギは今年は、極早生、早生、中晩生の3種類を作っている。タマネギは玉が肥大を始めるまで追肥を終える。玉が大きくなり始めると追肥しても、玉ではなく葉茎の肥大に向けられてしまう。しかも保存性が悪くなる。止め肥[最後の追肥]の時期は、極早生と中生は2月中旬。時期だけ考えれば、2月に入ってから施肥しても間に合うが、もしそれから雨がなければ効くのは2月半ば以降になってしまう。そこで雨が降ることが確実ないま施肥してしまおうと考えた。

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追肥して条間を中打ち[中耕。鍬で土の表面を軽く耕すこと]する。肥料を土と混和して効きやすくするため。



 01月28日(月) 
投稿日:2019-01-31(木)

園芸用ポールの収納完了
授業がある期間は、原則として、少なくとも月曜日と火曜日は《雨読》の日。でも、土曜日は今冬初めての積雪、日曜日も朝はわずかに積雪という気象状況だったので、野良に出ず家で《雨読》をしていた。そこで今日は《振替農耕日》にして、午後、屋敷(現在は、小屋と蔵がたっているだけのオープンスペースになっている)で先週の金曜日に完了できなかった園芸用ポールの片づけをした。

ポールは片づけないで後作に利用すれば、労力削減になるではないか、と思い、トマトが終わった後に、やはり支柱が必要なエンドウ(10月末播種、翌年5月後半収穫)を作ったことがあった。エンドウはトマトと同じナス科ではないので、連作障害を心配する必要はない。しかし、そんな作物の組み合わせはそうはない。それに野良におきっぱなしだと日光や風雨にさらされて傷みがはやくなる。そこで普通は作物が終わるとできるだけ早く撤収して小屋に収納することにしている。

木や竹のポール
稲架を支える脚は、近年は金属製の三脚を使う人も増えたが、わが家では木製のポールを使っている。間伐したくらいの小さな木そのままである。(松は虫がつきやすいので皮は剥いである。)そんな木は、地面に転がしておけば数年もすれば腐ってしまうだろうが、稲架脚の木は何十年も使っている。一年で使うのは1ヶ月ほど。あとは風雨に当たらず湿気の少ない場所に保管しておく。すると長年にわたって使用できる。稲架のナル(横木)は孟宗竹を利用している。これもきちんと保管すれば長く使える。自然由来の素材は、気を配って使ってやれば、意外と長寿である。

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稲架の骨組み。去年の10月終わり、稲刈り時。

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