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SkiAgain:2009-01-23(金) (あっ、世界の色が変わっている!)
投稿日:2009-01-25(日)

 午後から降り始めた雪が降り積もるなか、今日最後の滑降のつもりで急斜面を滑り降りていたときだった。新雪に足をとられて大きく転倒し谷側に飛ばされた。後頭部を強く打ち、その衝撃がまだ頭をしびれさせているうちに風景が目に入ってきた。妙に青っぽい風景である。打ち所が悪く視神経がおかしくなったのだろうか、と何か投げやりになりながら思った。

 …というドラマチックな書き出しで、第五回目の《Ski Debut Again》です。

 今日は金曜日ですが、先週の土日に全国一斉試験のため出勤したので、その代休として休暇をとりました。子どもは、入試のため休校。いつものように一緒にスキー遊びにいくことにしました。遊び場は、県境のOosa山(標高1069m)山腹にあるスキー場です。リフトの最高点から少し上がったところが山頂になっています(たぶん)。その山頂までコースが続いていますから、歩いて登ると山頂から滑り降りることができるのではないか、と思います。

 スキー場に着いたころに小雨がばらつき始めました。天気予報では雪だったのですが、どうも気温が高いようです(4度でした)。今冬最初のスキー遊びを雨の中でやったことが思い出されました。あの時に比べれば、雪は自然雪だし、積雪量も十分なので、よほどましか、と自分を慰めながらゲレンデに出ました。

 雪は圧雪状態で表面がざらめの状態。急斜面で転ぶと、スキー板がなくてもスキーウェアでどんどん滑っていきました。これは相当滑るな、と思いましたが、転んだときの滑り具合で雪質を判断できるようになったのですから、ずいぶんと上達したものです(← おいおい、上達したら転ばないものだよ - 笑 - )。


二段目のリフト
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二段目のリフト。このリフトは上級コース用。
 リフトは、三つ乗り継ぐと頂上まで行ける配置になっています。最初のリフトは初心者から中級者向けのゲレンデ用、二番目のリフトは上級者向けのゲレンデ用、最後のリフトは初級者から中級者向けのゲレンデ用という少々奇妙なゲレンデ構成です。リフト最高点から初級レヴェルのスキーヤー/スノーボーダーが滑り降りるとして、真ん中の上級者ゲレンデをどう通過するのか、と頭をひねってしまいます。林間の狭い迂回路(初級から中級レヴェルとのこと)は設けてありますが、迂回路を出てもまだ上級コースの末端ですから、やはり初級者向きではないと思います。

 雨は昼頃から雪に変わりました。そのなかをおもに二番目のリフトを使って遊びました。平日ですから人が少なく、午後も後半になると、そのリフトはほぼ貸し切り状態になりました。

 急斜面に立つと、斜面自体よりも、斜面によって加速されるスピードに対する恐怖心がわきます。うまい人のようにショートターンで滑降することなど、私にはとてもできません。そこでスピードを殺すため、大きなカーブを描きながら滑り降ります。そんな滑りで遊んでいたのですが、新雪は、圧雪のうえに、どんどん積もっていきました。すると、雪の上ではなく、雪のなかをスキー板が滑るようになりますから、私のようなレヴェルのスキーヤーだと、足をとられたり板のエッジが雪にひっかかったりして、レヴェルが一段下がったような気がします。また、私の技術のせいなのか、スキー板の性能のゆえなのか、ターン時のスキー板の挙動が変化してきます。ターンしすぎるのです。ターンから斜滑降に移ろうとしても、スキーの先端が山に向いてしまう、ということもあります。

 スキーを買いに行ったとき、店主が最初提案したスキー板が私の予算を超過していたので、別の板を見せてもらうことにしました。店主は、最初に示した板のほうが新雪に強い、と言っていました。私は二番目に見せてもらった旧旧モデルを選んだのですが、もしかしたら、こんな時に、新雪に強い、あの板は力を発揮するのかな、と思ったりしました。

 さて、16時をすぎた頃になると、降りしきる雪のせいで寒くなったので、最後の滑降をすることにし、リフト最高点から子どもと二人で滑り降りました。子どもは(下手な私の目から見れば)すいすいと滑り降りますが、どんどん深くなる雪に私の方は難渋しました。中間の上級コースでは恐怖心でへっぴり腰。そのとき冒頭に書いた転倒が起こったのでした。

 視界が青っぽい、と一瞬脳の変調を疑いましたが、じつはなんてことはありません、ゴーグルが外れていただけのことでした(笑)。ゴーグルのレンズはオレンジ色なので、外すと一瞬、すべてが青みがかって見えます。スキー板は片方が外れ、少し上の方に残っていました。取りにいこうと登っていると、上二段のリフトの営業終了にともないその部分のゲレンデを点検しながら降りてきたパトロールの人が気づいて、板をもってきてくれました。親切なことに、さらに、スキー板をはくのを手伝ってくれました。そのとき、その人は板を私に履かせながら「BeruShiroで買われたんですか」と聞いてきました。スキー板に貼ってあるスキーショップの小さなワッペンに気づいたのでしょう。

 BeruShiroとは私がスキー道具を買ったショップの略称です。そのショップは、買ってから知ったことなのですが、その道の人にはよく知られたショップのようです。私のような下手レヴェルのスキーヤーではなく、上手レヴェルの、たとえばスキーのインストラクターの、顧客が多いようです。住んでいるところから比較的近くにあり名前も聞いたことがあるので、そのショップを選んだのですが、自分のレヴェルを考えるとショップを間違えたようです。でも、きっといい方に間違った、とは思っています。

 さて、パトロールの人(むろん上手レヴェルの人です)に尋ねられて、なにやら恥ずかしい思いもしました。おまえ、下手なのに、けっこういい板を使っているようじゃないか、と言われたような気がして(私の思い過ごしでしょうが)。

 やっとスキーをはきなおしましたが、それからはすっかり怖じ気づいてしまい、パトロールの人に先導してもらいながら、急斜面をボーゲンで恐る恐る下りました。

 帰りは行きとは降雪で風景が一変。雪の降りしきる暗闇のなかを街に向かってドライブしました。でも、街にもどると別世界。雪のかけらもありませんでした。
SkiAgain:2009-01-11(日) (パウダースノー)
投稿日:2009-01-13(火)

 今日は県内最高峰(1346m)の斜面にあるOスキー場で遊ぶことにしました。

 Tインターで高速をおりると、車をすぐに四輪駆動にシフトしました。路面上には雪はありませんが、周りは一面の雪景色です。

雪の林道
 スキー場へのアクセスは、インターから少し行ったところで、昔からの林道と近年開通した大規模林道の二コースに分かれます。昔からの林道を通った方が距離的にはずっと近いし、時間的にも早いのですが、狭く曲がりくねり、ガードレールも一部しかないので、雪の季節にはそれなりの覚悟が必要です。今日は峠越えのその林道からアクセスすることにしました。今年はまともな雪道は走ったことがありませんので、念のため林道の入り口でブレーキテスト。スタッドレスタイヤは4年目になりますが、まだ十分使えそうな効きでした(冬のはじめにタイヤのやわらかさを測定してもらい、使用可能な範囲内であることは確認してありました)。林道は峠に向かう途中までは、融雪装置が道路に埋設してあり轍部分だけは雪は融けていました。でも、それをすぎると圧雪状態の道です。峠あたりになると風が強く、雪が巻き上げられていました。本格的な雪道ドライブの雰囲気です。峠から下っていくと、雪はさらに深くなりました。緊張しはしましたが、わくわくと興奮気味。スキー場に着く前からすでに車の運転で盛り上がりはじめていました。

 下り道の途中から、晴れた日であれば、木立の間からスキー場が見えます。しかし、今日はスキー場あたりは雪が降っているのでしょう、見通しがききませんでした。

 スキー場に近づくと、係員から、駐車場は満車なので道路脇に駐車してくれ、と指示されました。日曜日であり雪も多いので、大勢が押しかけたようです。車は上り坂の途中に駐車しました。

 ゲレンデはたしかに人は多くはありましたが、さすがに芋の子を洗うような状態ではありませんでした。雪は一日中降り続き、ときに強風が谷から山に向かって吹き上がることもありました。そのような状態で10日スキーヤーは今年4回目のスキーを楽しみました。

上級ゲレンデ
(クリックで画像の拡大)
上級コースのひとつの頂上から。
 傾斜はきついが、ごく普通の上級者コース。
日数がレヴェル
 「10日スキーヤー」と書きましたが、10日とは私がスキーを再開して滑った日数です。こんな奇妙な表現には理由があります。スキー道具を購入しにスキーショップに行ったときです。店主が私に、いままで何日滑ったか、と質問しました。質問に怪訝な顔をする私に、店主は「技術技術と言いますが滑った日数なんですよ。10日のスキーヤーはその日数だけのレヴェル、50日のスキーヤーは50日のレヴェル。滑った日数がその人のスキーのレヴェルなんです」と質問の意図を説明しました。またこんなことも言いました。「階段をおりるでしょう? そんな具合にスキーで滑り降りればいいんですよ。要は慣れなんですよ。」乱暴な説明のようにも思えますが、私には妙に説得力がありました。どうも店主の質問はスキー道具のレヴェルを決めるためのものだったようです。結局私は50日スキーヤーということになりました(本当のところは、若いころ滑った総日数は20日もありません、2週間くらいかも)。そして旧モデルの靴と、旧旧モデルの板を選定してもらいました。(古いモデルになると値段が格段に安くなるんですね。旧旧モデルの板が新モデルだったときの値段を教えてもらいましたが、じつに4倍でした! 一年たつと半値になる、ということです。)

パウダー・スノーのシロウサギ
 さて再デヴュー11日目の私は、使いはじめて4日目のスキーで《果敢に》(?)攻めました。何度も転倒しながら(笑) ゲレンデは、圧雪のうえに新雪が降り積もった状態ですから、一度転倒すると、体中がパウダー・スノーで真っ白(大げさかな…)。むろん自分では分かりませんが、いっしょに滑っていた子どもが起き上がった私を見て大笑いしたくらいです。

 不格好で笑える転倒もありました。スノボと接触しました。スノボは転倒してしまいましたが、私は姿勢を崩しながらも転倒はまぬかれました。どうだ運動神経がいいだろう!と内心得意でしたが、でも、相手を気づかって(気づかったポーズをとりたくて)、少し滑りおりたところで振り返ってストックをあげ、スノボに「大丈夫?」と身振りで尋ねました。向こうは私の意図が分かったらしく、大丈夫とうなずきました。つぎの瞬間です、私はバランスを崩して谷側に向かって転倒してしまったのです! 左側頭部を強く打って、脳震盪…にはさいわいなりはしませんでしたが、痛いやら格好悪いやらで、早く起き上がろうと足掻いてしまいました。

下級スキーヤーは上級コースを攻めたがる?
 bakaと煙は高いところに上りたがる、と言いますが、私は下手なのに上級コースを攻めたがる悪癖があります。このスキー場には3箇所上級コースがありますが、そのうちのひとつを攻めたときです。こぶ斜面と聞いてはいたのですが、まさにこぶだらけ。凸凹でない場所がありません。下手なスキーヤーですが、斜度がきついだけなら、へっぴり腰ながら、なんとか滑りおりることはできます。しかし、そのこぶにはお手上げでした。こぶは凹の部分を通りながらすり抜けるのが常道のようですが、そんなテクニックは私にはありません。最初は凸凹を無視して滑ろうとしましたが、むろんそんなことをするとすぐに転んでしまいます。とうとうピストの隅っこを横滑りしながら下るはめになりました。

板の傷は勲章?
 家に返ってスキー板を確かめてはじめてきづいたのですが、どうもそのおりに板の表面を自分の板のエッジで傷つけたようです。いくつもの擦り傷が残っていました。4日目にしてすでに傷だらけの板。私の下手を証明しているようです…

 まあ、板は消耗品のようですが。スキーショップの店主の説明によれば、正確な日数は忘れましたが、板も靴も数十日使うと性能が落ちてくるとのことです。私は、一生ものと思って買いに行ったのですが、店主にそんなことを言われて、よし使い潰してやるぞ、と内心、変に意気込みました。スキー板の傷は、ラリー車の傷のようなもので、もしかしたら勲章かもしれません???


 そんなことで、営業時間ぎりぎりまで滑って帰途につきました。帰りも、雪が降りしきる闇の狭い林道を《果敢に攻め》ました。スキーといい、車といい、興奮した一日でした。
村便り:2009-01-10(土) (イノシシは今頃…)
投稿日:2009-01-12(月)

 今年の仕事はじめ。昨夕の天気予報では、深夜から雪が降り、今日は日中も雪になる、とのことであった。朝起きてすぐに外を見ると、申し訳程度の雪がうっすらと積もっているところがあるだけ。空の様子も雪が降ってくるように見えなかった。今日から野良仕事を始めるつもりではあったが、外の寒さに気持ちは引けたまま。雪が降ればそれを口実に仕事はじめを日延べすることはできるが、雪が降らないのでは腰をあげざるをえなかった。

研いだ鎌
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研いだ6本の鎌。
 左の二本は普通の草刈り鎌。左から三番目は、柄の長い刈り払い鎌。柄の短い右三本は草取り鎌。三本のうち、真ん中の鎌はいつも腰にさしている。
 
とんど
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明日はとんど[本来は小正月に行なわれた火祭り]。結びつけられたテープが強い風にあおられていた。
 
荒らされた横手
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荒らされた横手[田んぼの周囲の溝]。
 右がわが家の田んぼ、左が他家の田んぼ。横手は左の田んぼに所属している。この横手にはU字溝が入れてあるので、修復は容易である。
 
??
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修復した横手。
 水はけがよくなり、溝の水位が下がったことがお分かりだろう。溝の水位が下がると、それにつれてやがて田んぼの水位が下がる。
 予定している仕事は、昨秋イノシシに荒らされた田んぼの修復作業。食い荒らされた稲に諦めはついていたが、ずっと心にかかっていたのは、壊された畦のこと。イノシシにしたい放題にさせておくと畦が駄目になってしまい稲が作れなくなってしまう、という話を聞いたことがある。イノシシがミミズをあさるため畦を掘り返し、掘り崩してしまうからである。わが家の田んぼでも、畦や溝を壊されては何度もなおした。隣が他家の田んぼである場合には、境を確認しなければならない。まだ畦や溝の形状が原状を回復できる程度に残ってたり、畦が石垣であったり、溝にU字溝が入れてあったりすれば、自分ひとりで境を確認できるが、そうでない場合には、田んぼの所有者と協議しなければならない。心にかかってはいたが、様子を子細に確かめてみることからは逃げていた。


 村に着いたのは11時ころ。昼食の時間が近いので、田んぼに出かけるのは午後からにして、ハーベスターのガソリンを抜く作業と鎌研ぎをやった。

 ハーベスターは稲の収穫後、ガソリンを抜かないままにしておいた。ガソリンはきちんと抜いておかないと、一年の間にガソリンが変質して、次の収穫期にエンジンがかからなくなる。じっさい昨秋はわずかに残っていたガソリンが《腐り》始動できなかった。

 井戸端で鎌を研ぐと寒さで身体が冷える。6本の草刈り鎌をそそくさと研いだ。


 午後は田んぼ。田んぼは、横手がつぶれて水はけが悪くなり、半ば水浸しになっていた。ともかくまずは、田んぼの取り巻く排水溝の泥を浚い、崩されているところは溝を作りなおさなければならない。ざっと確認したところでは溝は原状回復の手がかりは残されていた。溝の下流から根気よく作業をやればなんとかなりそうであった。

 作業をしながら、田んぼを荒したイノシシのことをふと思った。この寒空をやつらはどんな処でしのいでいるのだろうか。洞穴とか窪地であろうか。いくら《毛皮コート》を着ているにしても、寒くはあろう。まさか熊のように冬眠はしないだろう。だとすれば食い物はあるのだろうか。最近の新聞に、イノシシが秋にも子どもを生んでいたことが確認できる写真が載っていた。イノシシが増える原因のひとつには、温暖化によって年に二回繁殖ができるようになったこともあるまいか、との研究者の推定が記事には書いてあった。ウリ坊を連れて餌の乏しい冬を過ごすのは容易なことではあるまい。イノシシが住み処にしていると思われる、近くの冬枯れの山を見やった。やつらも必死、わたしも懸命。今年はやつらからこの田んぼを守ってみせる…今日の作業は中途で止めたが、田んぼ修復の目算がついたので、気持ちはすっきりした。
村便り:2009-01-04(日) (白菜本漬け)
投稿日:2009-01-05(月)

 白菜を本漬けするときは、塩少々のほかに、いくつかの《調味料》をふり入れる。唐辛子、昆布、するめ、柚子の皮である。その《調味料》は家で刻んで、白菜漬けのおいてある小屋にもっていった。

するめ
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するめを刻む。
 単調な作業を背景に、視覚や嗅覚や味覚の印象がいろいろな夢想や記憶を呼び起こす。
 
白菜漬けの素
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白菜漬けの素。
 手前は、左からするめ、柚子の皮、昆布。向こうは、左から塩、唐辛子。
 
白菜の本漬け
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白菜の本漬け。
 《素》ないしは《調味料》を各段毎に振りかけ、白菜を樽に詰めていく。
 最後に柚子の皮を刻みながら、ふと思った。唐辛子の辛味はもしかすると柚子の酸味で中和されるのではないか、と。科学的根拠があるわけではないが、経験からしてそう思ったのである。私の学生時代は全国的に大学が荒れているときだった。或る日、大きなデモに参加した。機動隊に蹴散らされたデモ参加者たちは、大都会の闇で逃げたり反撃していたりしていた。機動隊は催涙弾をデモ参加者をめがけて水平撃ちで発射した。催涙ガスがあたりに充満し、眼からはとめどなく涙が流れだした。すると、誰かがレモンを渡してきた。「汁で眼を洗え。痛みが止まる。」レモンを眼の上で絞って垂らした。すると痛みが止まった。催涙ガスの成分とレモンの酢とが反応して、その成分が無力化されたのであろうか。その経験がよみがえったのである。

 でも…… 酸っぱいのは柚子の汁であり、皮には酸味は(ほとんど?)ない。子どものころ、空腹しのぎに柚子の皮を食べたことがある。いっしょに遊んでいた年長の子どもが「おいしいけん、食べてみいや」と教えてくれたからである。じっさい当時の私にとってそれなりにおいしかったし、厚い皮は食べ応えもあった。今度はその記憶がよみがえり、刻んでいた皮を食べてみた。たしかにあの味である。子どもがそばのテーブルで本を読んでいたので「おいしいけん、食べてみんさいや」と渡した。子どもは食べたがらなかったが「まあ、話の種にちょっとだけかじってみたら」と促した。子どもはほんのわずかかじって、残りの皮とともに複雑な笑みを返した。いまの子どもにとっては、食べ物ではないようである。

 ともかく、皮は酸っぱくないから唐辛子の辛味を中和することはない、というのが正しいかもしれない。

 そんなことなどを考えながら、《調味料》を刻み、午後、白菜の本漬けをした。

今冬の白菜漬けの記事
村便り:2008-12-24(水) (白菜漬け)
村便り:2008-12-26(金) (白菜の仮漬け)
村便り:2008-12-31(水) (今年最後の村便り)
SkiAgain:2009-01-03(日) [スキー・デビュー、アゲイン]
投稿日:2009-01-04(日)

…なんて、意味解読にとまどうようなタイトルをつけましたが、このタイトルと同様のカテゴリーを作り、季節限定の記事を書くことにしました。

 すでにスキーについての記事を二つ書きました。スキーは19歳の冬を最後に、長いあいだ遠ざかっていました。そのあいだスキーをしたいと思ったことはありませんでしたが、子どもがスキーに興味をもったのを機にスキーを再開しました。それが三年前でした。スキー道具はスキー場で借りていましたが、回数が増えるにしたがって、買った方が安くつく計算になってきました。また、もうスキーに熱中するほど若くはないと思っていたのですが、回数をかさねるにしたがって、年甲斐もなく、面白くなりました。そして、今シーズンの始めにスキー道具を買ってしまったのです! むろん、旧モデルの安いやつです。でも、そのために、長年こつこつと溜めてきたわずかなへそくりを放出することになりました。《自己責任》で遊べ、というのがわが家の財務大臣の方針ですから。高い遊び道具を買ったからには使うしかありません。この年齢ですから道具がへたるのが早いか、身体がへたり熱も枯れてしまうのが早いか分かりません。今シーズンは10回はスキー場に通うつもりでいます。

 そういった事情で、スキーのカテゴリーを設けることにしました。カテゴリーの名称は、「またはじめたスキー」といった意味です。、記事内容については、特定の方針があるわけでありませんから《よしなしごと》を綴ることになります。


 前置きが長くなりましたが、

GKスキー場
(クリックで画像の拡大)
G.K.スキー場。高速リフトから撮影。
 大晦日からの雪のおかげでようやく自然雪で滑ることができた。
 正月に家族が集う日の合間をぬって今シーズン3回目のスキーに行くことしました。H県のスキー場はTインターに始まる、とは子どもの言葉ですが、じっさい県内の大部分のスキー場は県西北部に集まっていますので、高速道経由でアクセスするとなると、Tインターで高速を降りることになるのです。今日のゲレンデはG.K.スキー場です。

 大晦日から正月にかけて雪が降ったため、一般道には雪が圧雪状態で残っているところがありました。今冬初めての雪道です。車はスタッドレスをはいて、また四輪駆動状態にしていたのですが、一度滑って車道中央寄りに車が動いてしまいました。どうも凍結していたようです。慌てて車の姿勢は立て直したのですが、対向車がいなかったがさいわいでした。冷や汗をかきました。

 ゲレンデではむろん滑るのは大歓迎です。しかし混雑していますから、衝突の危険性はつねにあります。今冬は第一回目に、上から下ってきたスキーヤーに横から激突されました。二人のスキーはそれぞれ片側がはずれてしまうほどの衝撃でした。さいわいけがはありませんでした。今日は、中級の狭いピストで、スノボと衝突しました。スノボと最初は接触、それから二人が動き出して、その同じスノボと今度は衝突して、私が大きく転倒しました。私が派手な転げ方をしたからかもしれませんが、そのスノボ、「すいません! 大丈夫ですか?」「大丈夫ですよ。お互いさまですから[そんなに謝ってもらう必要はありません]」と私。スノボの声が若い女性だったので、何か得をしたような気分になりました >^_^<(ちなみに第一回目のスキーヤーは若い男性。)街中で女性に衝突しようものなら、状況いかんにかかわらず、痴漢呼ばわりをされかねませんからね。

 ということで、今日の技術的な進歩は(なんて生意気なことを言いますが)ブーツの中の足の動きがすこし意識できるようになった、ということでしょうか。
 てつがく村の
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