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2008/03/24
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村便り:2008-03-22(土) (人参の種を忘れた!)
投稿日:2008-03-24(月)

播種:ダイコン

 明日は雨になる予報なので、昨日から畝作りをはじめたところに、今日中には種蒔きをしなくてはいけない。その前にまず鍬の柄直しをした。

つけ直した鍬の柄
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 付け直した三つ鍬の柄。
 柄の幅(画像で見えている左右の幅)は少し小さめに削り、楔を打ち込んで固定する。楔は左右いずれかの端、鍬と柄との隙間に、上から打ち込む。楔は、したがって、画像では見えていない。

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 草取り。
 私は、草取りには小鎌を使う。草は根元から刈ったり、鎌の刃先を地面に差し入れて、抜いたりする。この鎌はいつも腰に差している。

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 自然畝の実エンドウ。
 このエンドウは比較的生育のいいもの。同類のカラスノエンドウと支えあって越冬し伸びたものと思われる。

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 野良のナナ。
 昨年から畑周辺に棲息しはじめた野良犬。昨春生まれたものが捨てられた、と思われる。雌。今春、小犬を四匹生んだが、小犬たちは動物愛護センターに《保護》された… 春の夕日を浴びながら日向ぼっこをしているのを写した。日は陰りはじめている。(ちなみに、ナナ[nana]はフランス語の俗語で、おんな、という意味。私が勝手につけた名前。)
三つ鍬の柄を付けなおす
 昨日もやはり柄を直したが、これは平鍬(昨日の「村便り」の2番目の画像に写っているもの)の柄が抜けやすくなっていたためであった。下手にやったため、柄を5㎝ほど縮める結果になった。5㎝でも縮めると使い勝手が違ってくる。いずれ新しい柄に付けなおしたいが、当分はこのままで使う。

 今日は三つ鍬。昨年の秋の終わりだったか、柄が刃近くで折れた。平鍬は土をすくうために使うが、三つ鍬では土を打つ。そのため柄に負担がかかり、場合によっては折れてしまう。冬の間に直すつもりで柄を買っていたが、同じような機能をもつ三つ鍬がもう一本あるので、直しを先のばしにしていた。泥縄でしか動かない性格のため、農作業が忙しくなった今になってやっと直すことにした。

 買った柄(樫)は、太さが鍬の刃の穴より大きく、そのままでは穴に入らない。鉋で少しずつ削りながら穴に合わせ、最後には楔を打ち込んで柄と刃を固定する。いままで3本は修理したので、大体こつは掴めている(はず)。今回はまずまずの仕上がりだった。

 ついで、昨日耕した続きの草取り。それが終わると、畝全体(1.2m×11m)に牡蠣殻[粉砕したもの、苦土石灰と同等の肥効]と発酵鶏糞を散布して、耕耘機でかき混ぜる。土はまだ湿っていたが、耕耘機を使った。人参畝の土質(砂が混じった感じで、粘つかない)からすれば、なんとか畝になるだろう、と判断したからである。畝立て、ガンギ切り[蒔き床を平鍬で作る作業]をして、さあ種蒔き!

 蒔くのは人参と大根。人参は12ガンギ、大根は5ガンギ蒔くことにした。

人参と大根の年間栽培暦
 人参は三カ月後から収穫をはじめ、夏蒔き人参が収穫できる9月まで三カ月間、収穫する。一週間に1ガンギ分食べるとして、12ガンギあれば十分、という計算である。昨年蒔いた人参は収穫を終了したので(たとえ収穫し残しがあっても薹が立ってしまう)これから三カ月、人参の端境期に入る。人参は、3月終わり、梅雨明け前の7月、8月終わりの三回種蒔きをすれば、春から初夏の三カ月を除いては年中食べられる。さらに2月始めビニールトンネル内に蒔けば、端境期を一カ月余りに縮めることができる。今年は2月の種蒔きができなかった。

 大根は9月に種蒔きした大根がそろそろ薹立ちをはじめる。ごく最近気づいたことだが、10月後半に種蒔きすれば、秋まき大根が薹立ちした頃に収穫できる。いわゆる二年子大根としての作型。それに春蒔きと初夏蒔きを加えれば、7月まで新鮮な大根を食することができる。二年子大根、春蒔き、初夏蒔きには晩抽性[薹立ちが遅い性質]の品種を使う。晩抽性でも、春から夏にかけてはすぐに薹が立つので、若取り、早取りが必要。大根5ガンギという秋に比べれば少ない蒔き量は、春夏取りの、そのような性質を考慮してのもの。

人参の種を忘れた!
 種蒔きしようとして気づいた。人参の種を自宅においたままである!一瞬あたまの中が真っ白。透明ガラスにぶつかりいたずらに羽をばたつかせる虫のように、現実味のないことを考える。種をとりに帰ろうか?時計を見ると3時半。往復すれば種蒔きをはじめるのは5時半。たかが種袋ひとつのために2時間かけて車で往復するか?でも、明日は雨が降り、雨が降ったら種蒔きが数日遅れる。ひとしきり頭のなかで虫の運動暴発を繰り返したあと、今日は大根を蒔いて、明日朝、雨が降り出すまでに人参を蒔く、という結論に落ち着いた。

 大根を蒔いたあと、自然畝に育っているエンドウの世話をした。エンドウは支柱を立ててやるべき大きさに育ちつつある。そこで、エンドウの生育状況を確かめがてら、その周りの草を刈ってやることにした。エンドウは、実取りエンドウとスナップ・エンドウの二種類を植えている。昨年11月始めに、一カ所に4粒ずつ種蒔きしたが、それを2株にする。発芽率は良好。二種類のエンドウを全部で70カ所蒔いたが、欠株になっていたのは2カ所のみ。そこはもしかしたら種蒔きを忘れたのかもしれない。

 朝10時にはじめた作業は、終わると夕方6時半になっていた。
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