てつがく村の入口 | てつ人の雑記帳


村便り

村便り:2008-05-16(金) (アラジ-荒代掻き)
投稿日:2008-05-24(土)
 一日の休暇をとり、第一回目の代掻き。代掻きは二回するが、一回目の代掻きを「アラジ」と呼ぶこともある。おそらくは「荒代掻き」の「ア...

 一日の休暇をとり、第一回目の代掻き。代掻きは二回するが、一回目の代掻きを「アラジ」と呼ぶこともある。おそらくは「荒代掻き」の「アラシロ」がなまったものだろう。

畦前を走る
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 畦前を走る。
 水が溜まりにくいときは、水が流れ出る側の畦際だけを代掻きしてやる。すると泥が畦際に寄って水を塞き止めるので、水が溜まりやすくなる。
 
仮の畦
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 今年、耕作予定の田んぼのなかで、水の溜まり具合が心配なところがある。画像の田んぼである。ここは右端の畝に子芋類を植えてある。画像の中央の新たに作った細い畝を仮の畦として、その左側を田んぼにしてもち米を植える。
 心配なのは、左側を水田にすると、水が右側に漏れ出ないか、ということである。仮の畦でも畦塗りすれば、水は漏れなくなる、というのが私の見通しだが、初めての経験なので確信はない。隣のお兄さんは、私の見通しに対して懐疑的な口ぶりで、「この田んぼはずーっと水が漏れるで。ざるじゃ」と言った。
 画像は仮の畝を作った14日のもの。
 
アラジ
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 上の画像の田んぼの荒代掻きが完了したところ。田んぼ部分と農道とは高低差があるので出入りにはあゆみを使う。
 右側の二本の溝に水が溜まっている。しかし、私の判断では、この水はムナクト[田んぼからの排水口]から溢れ水が溜まったもので、仮の畦からしみ出たものではない。
 本格的に田んぼに水を入れはじめたのは二日前から。田んぼの大部分の面積が依存している井手は水がほとんど流れていないので、わずか2畝分しか権利のない別の井手からその10倍の面積に水を入れた。むろん、関係者の了解は得てある。だから、どの田んぼにも豊富な水量が流れ込んでいるのだが、水は乾いた土にしみこみ、あるいは畦にあいた穴(ほとんどはモグラの仕業)から漏れ、横手の低い畦から溢れて、なかなか溜まらない。水の溜まった田んぼから順次、代掻きをすることにした。

 田んぼが代掻きだけをすればいい状態になっていれば、一日あれば終わるのだが、泥縄式に畦の草刈りなどをしながら代掻きするので、五分の二しかできなかった。

 トラクターの泥を洗い流し、屋敷を出発したのはすっかり暗くなった夜8時。
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