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2008/05/24
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村便り:2008-05-18(日)/20(火) (畦塗り)
投稿日:2008-05-24(土)

 アラジ(荒代掻き)の次は畦塗り(畦塗りについての詳しい説明は別の記事を参照してください)。

 荒代掻きのあと少なくとも一日あけてから作業にとりかかる。代掻きの次の日は泥が軟らかすぎる。逆に四日もたつと泥が固くなりすぎる。

反射
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 水の中の小さな太陽。
 村は南から北に向かって緩く傾斜している。したがって、水が漏れやすいのは北側の畦である。その畦に立ち南に向かってアガタをとっていると、晴天の日には、太陽が水面で乱反射する。まぶしいし、白内障の原因にもなるはず。そこでいまはサングラスをかけて作業をしている。一般に晴天下、水を張った田んぼで作業する際にはサングラスが必要である。
 画像に見える柄は、鋤簾の柄。(5月20日)
 まず鋤簾を使って泥を畦際に寄せる。この作業は、アガタをとる、と呼ぶ。畦塗りの作業のなかで一番腰に負担がかかる。


泥を重ねる
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 平鍬を使って泥を重ねる。
 鍬より向こうが泥を重ねた状態の畦、手前がアガタをとったままの畦。(5月18日)
 寄せた泥はしばらく(泥の柔らかによるが、4、5時間か)放置して水を抜く。それから平鍬を使って田んぼの内側のものをすくって畦際の泥の上に載せる。このとき、載せた泥が崩れて流れるようだとまだ泥から十分に水が抜けていない状態。


畦塗り完了
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 畦塗り完了。
 画像の田んぼは「村便り:2008-05-16(金) (アラジ-荒代掻き)」の最初の画像の田んぼと同じ田んぼで、同じアングルから撮影した。17時半ごろ。このあと、この田んぼの左下の小さな田んぼの畦塗りをして、今年の畦塗りは終了した。(すぐ左下の水が少なくなっている田んぼは他家のもの。その向こう側、水が張ってある小さな四角形の田んぼがわが家のもの。)(5月20日)
 その泥をさらにしばらく置いてさらに水を抜いてから、畦に塗りつける。泥は軟らかいと整形しても崩れるし、硬いと整形しにくいうえに、乾くとひびが入る。


 5月18日(日)は一日を、5月20日(火)は朝と夕方を使って畦塗りをした。20日の場合は、朝アガタをとってから出勤し、夕方畦塗りをしたが、ふたつの作業の間があきすぎたので、泥が固くなっていた。

 塗る畦の長さにもよるが、計算上は一日タップリかければ二反五畝は塗り終えることができる。ただ、単調作業なので、一日で終えるためには、体力はむろんであるが、それ以上に気力が持続するかどうかが鍵。


 ちなみに、「村便り:2008-05-16(金) (アラジ-荒代掻き)」の二番目と三番目の画像で話題にした、今年だけの仮の畝を作った田んぼは、私の見通しがあたり、畦を塗ると水漏れはなくなった。
村便り:2008-05-17(土) (アラジの続き)
投稿日:2008-05-24(土)

十三夜の月
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 トラクターの泥を洗い流すと、空には十三夜の月が上っていた。19時20分。
 昨日に続き、今日も荒代掻き。今年耕作予定の二反五畝(2500㎡)を全部おえる。
村便り:2008-05-16(金) (アラジ-荒代掻き)
投稿日:2008-05-24(土)

 一日の休暇をとり、第一回目の代掻き。代掻きは二回するが、一回目の代掻きを「アラジ」と呼ぶこともある。おそらくは「荒代掻き」の「アラシロ」がなまったものだろう。

畦前を走る
(クリックで画像の拡大)
 畦前を走る。
 水が溜まりにくいときは、水が流れ出る側の畦際だけを代掻きしてやる。すると泥が畦際に寄って水を塞き止めるので、水が溜まりやすくなる。
 
仮の畦
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 今年、耕作予定の田んぼのなかで、水の溜まり具合が心配なところがある。画像の田んぼである。ここは右端の畝に子芋類を植えてある。画像の中央の新たに作った細い畝を仮の畦として、その左側を田んぼにしてもち米を植える。
 心配なのは、左側を水田にすると、水が右側に漏れ出ないか、ということである。仮の畦でも畦塗りすれば、水は漏れなくなる、というのが私の見通しだが、初めての経験なので確信はない。隣のお兄さんは、私の見通しに対して懐疑的な口ぶりで、「この田んぼはずーっと水が漏れるで。ざるじゃ」と言った。
 画像は仮の畝を作った14日のもの。
 
アラジ
(クリックで画像の拡大)
 上の画像の田んぼの荒代掻きが完了したところ。田んぼ部分と農道とは高低差があるので出入りにはあゆみを使う。
 右側の二本の溝に水が溜まっている。しかし、私の判断では、この水はムナクト[田んぼからの排水口]から溢れ水が溜まったもので、仮の畦からしみ出たものではない。
 本格的に田んぼに水を入れはじめたのは二日前から。田んぼの大部分の面積が依存している井手は水がほとんど流れていないので、わずか2畝分しか権利のない別の井手からその10倍の面積に水を入れた。むろん、関係者の了解は得てある。だから、どの田んぼにも豊富な水量が流れ込んでいるのだが、水は乾いた土にしみこみ、あるいは畦にあいた穴(ほとんどはモグラの仕業)から漏れ、横手の低い畦から溢れて、なかなか溜まらない。水の溜まった田んぼから順次、代掻きをすることにした。

 田んぼが代掻きだけをすればいい状態になっていれば、一日あれば終わるのだが、泥縄式に畦の草刈りなどをしながら代掻きするので、五分の二しかできなかった。

 トラクターの泥を洗い流し、屋敷を出発したのはすっかり暗くなった夜8時。
「村便り:2008-05-07(水)」を追加
投稿日:2008-05-24(土)

 「村便り:2008-05-07(水)」を追加しました。「村便り」は日付順に並んでいるので、投稿日を5月13日に調整して、5月6日の村便りと5月9日の村便りの間に挿入しました。
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