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2007/07/09
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村便り:2007-07-07(土) (稲の追肥)
投稿日:2007-07-09(月)

 昨夜は学生たちと酒を飲んだ。学生は大学院のゼミと「太極拳・ヨーガ研究会」(適当につけた名前)に参加している者たち。なぜヨーロッパ哲学のゼミと「太極拳・ヨーガ研究会」がリンクするのか?後追いの理屈だが、身体論の、理論(ゼミ)と実践的検証(研究会)というもの。まあ、勉強で溜まったストレスを身体を動かして発散し、ときたま、酒の熱で焼き払う、と言っていいかもしれない。

 朝はまだ宴会の名残が残っている。そこで、昼食までは家でゆっくりと休んだ。

 午後は、稲の追肥。田植え後、20日から1カ月のころ、苗の色が褪めてきたとき、少量追肥してやる。肥料は、褪めていた個所に緑色がもどるが、田んぼ全体として見たときは、色の変化が目立たない程度の量。私は、農協が配る手引き書よりも控えめに施肥する。

 追肥のため田んぼの中を歩きながら、梅雨が上がるまでに一度、田を這わ(*)なければならないな、と思う。場所によっては、除草剤がうまく效かず、ヒエが大量に発生しているからである。
(*)「田を這う」。田んぼの草取りをすること。格好が「這う」のに似ているので、こう言う。

 今日の農作業は追肥だけ。
村便り:2007-07-03(火) (ガソリン購入と最後のナス定植)
投稿日:2007-07-09(月)

 早めに退出して畑に向かう。まず農協に寄り、草刈り機に使用する混合ガソリン5リットルを購入。

農協で混合ガソリン購入
 農協は今年5月までは金融部門もあったが、店舗再編によって金融部門は廃止され、購買部門だけが残された。購買部門で取り扱っているのは、肥料、農薬、園芸用品など農業に利用するものだけ。かつては日用品も扱い、鮮魚さえ売っていたこともあったが、今のようにスーパーやコンビニが乱立する時代では、そんなものは売れない。取り扱い商品は縮小され 現在のようになった。

 ガソリンスタンドも併設されていたが、二、三年前に閉鎖された。しかし、農業機械を使う人の便を考えて、軽油と混合ガソリンだけは販売が続けられている。販売部に行って、油が欲しいと告げると、店員(村の女性で、ひとりしかいない)が旧ガソリンスタンドにある物置を鍵で開けて、大きなドラム缶に入った油を、手動のハンドルを廻しながら、小分けしてくれる。

 軽油は、私はガソリンスタンドで購入する。農協の購買部は、土日は閉まっているし、開店時間も9時から17時までなので、サラリーマンの私には利用しづらい。混合ガソリンもガソリンスタンドで手に入るが、ある時、ガソリンスタンドのものと農協のものとでは色が違うのに気づいた。ガソリンスタンドのは透明な薄褐色だが、農協のは半透明の青色である。色の違いを農協で尋ねてみると、機械のことを考えて質のいい油を混ぜている、との説明であった。それからは、混合ガソリンだけはできるだけ農協で買うようにしている。

ナス定植
(クリックで画像の拡大)
 手箕[てみ]の手前、萎れているのが最初の品種、向こうのしっかり活着しているのが二番目の品種。最初の品種は萎れたり、なかなか活着しないものが出る。それに対して、二番目の品種は問題なく活着する。
 なお、手箕に入っているのは、収穫が始まった半白キュウリ。このキュウリは自然畝で生育している。発酵鶏糞を定植したとき株周りに撒いてやり、収穫が始まったとき同じ肥料を一回追肥しただけだが、よく実がつく。種は自己採種のもの。
長ナスの定植。ナスの活着不良について。
 それから、長ナスの定植。長ナスは4月に作った温床で育苗した野菜で最後に残ったものである(ただし、サツマイモを除く)。残っている9本の生育状況を確かめると、一番花が開花直前(この時期が定植適期)のものは少なかったが、ともかく全部に最初の蕾がついている。そこで、一挙に定植して温床育苗にけりをつけることにした。

 ナスは3月の温床と4月の温床とでそれぞれ一品種、つごう二品種育苗する。去年からナスは自然畝栽培に移行した。

 ナスの自然畝栽培になかなか踏み切れなかったのは、自然農法を始めた年だったか、自然畝に定植したナスが活着不良を起こし、活着した少数の株も、くわえて肥料不足のためか、実をつけず、ほぼ収穫がなかった経験があったからである。それでも二年くらいは(記録を確かめれば正確なことは分かるが、いまは記憶で書く)試みたかもしれない。この経験にこりて、ナスは慣行畝栽培に戻していた。

 活着不良に関しては、いまでも完全に解決しているわけではない。去年もそうだったが、今年も最初の品種は活着がうまくいかない。定植した時期が遅かった(花が開ききってから定植したものが多かった)ためか、定植作業を雑にしたためか、理由ははっきりしない。

 本には、一番花が咲き終わっているような老化苗では活着不良を起こしやすくなる、とは書いてある。老化苗といっても、最初の蕾が膨らみかけてから、開花しきってしまうまでは一週間くらいである。その間に「老化」してしまう、ということなのだろうか。じゃ、早めに植えたらいいじゃないか、と思われるかもしれないが、若苗定植(蕾がついていても、小さいものは「若苗」)では過繁茂になり、枝はよく繁るが実のつきが悪くなる。

 あるいはまた、作業が雑なせいであろうか。自然畝に定植するときは、まず穴を掘りそこに、丁寧にポットから出した苗を入れる。穴は大きめにあけてあるので、苗の根鉢と穴の間には隙間ができる。その隙間は土を入れて潰す。しかし、土塊が大きいままに隙間に入れると、土は隙間の上の方だけに詰まり、下の方は隙間が残る。この空間が根の伸張を阻害し活着不良を起こすのではないか、と想像している。慣行畝栽培では大雑把に定植してもまず問題はない。慣行畝では土が軟らかいので、定植した根鉢をぴったりと土の中におさめることができるからしもしれない。

 9本の苗のうち3本は従姉に進呈して(従姉には水やりを頼んでいるので、そのお礼の意味で、苗を少しずつ進呈している)6本を定植。
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