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村便り:2008-07-12(土) (やっと田植え完了?!)
投稿日:2008-07-15(火)

 やっと田植え完了、と書くと、奇異に思われるかもしれないが、田植えに使用した農機をやっと洗浄して格納した、ということである。

洗浄前の田植機
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 洗浄前の田植機。
ナスの一番果
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 ナスの一番果。

 やっとナスの一番果がこの大きさになった。最初に定植したナスは一番花が結実せず落下したので、一番果の出来が若干遅くなった。20本定植したなかで、現在この大きさのものが2本。踏み込み温床で自家育苗するわが家では、ナスが採れだすのが7月下旬になる。ナス苗を購入していた頃は、7月終わりから8月始めにかけて枝の切り戻し[ひとしきり収穫したあとに行う、草勢を回復するための作業]をやっていたが、収穫が始まるのが遅くなったいまはその必要はない。

 なお、一番果は小さいうちにもぎ取る。ナスは、まだ力のないのに一番果に勢力を注ぎ込むため、草勢が弱るからである。私は画像程度の大きさで採ってしまう。
 代掻きが終了して、トラクターの泥は大まかに洗浄しておいた。付着しているのはさらさらの泥なので、高圧ホースでもあればきれいに落ちるのだろうが、わが家の、力の弱い汲みあげポンプの水でもほぼ洗い流されてしまう。また、田植機の方も、同様に、泥だけは洗い流しておいた。

 それから約1カ月半、午前中は仮格納しておいた田植機を洗い直し、小屋の所定の場所に格納し、ガソリンを抜いて、バッテリーのマイナス端子を外した。田植機はこれで1年間の長い休眠に入る。

 午後は、トラクターを別の小屋から出して、まず、休耕田を耕耘。ここは一部で、大豆と蕎麦を作る。今日の耕耘は大豆畝を作るため。その後、トラクターも洗浄しおなし、小屋に格納。次に使用するのは、おそらく8月後半、蕎麦蒔きの前。
村便り:2008-07-10(木) (ジャガイモ掘り。普賢丸、出島。)
投稿日:2008-07-12(土)

 木曜日は一週間で授業のある最後の日である。来週が終われば、再来週からは試験期間。したがって、前学期の授業はあと一踏ん張りすれば終わり、気分的にすこし楽になる。梅雨明けの公式発表がないので夏のような日が続くこの頃だから、締めくくりの来週に備えて、授業が終わってからの午後の後半は心身を休ませかったが、気になっている農作業のうち、緊急にやっておきたいことがあった。春秋兼用のジャガイモ掘りである。

 ジャガイモは収穫してから発芽まで休眠期間がある。その期間中は植えても芽がでない。今春、植えた春秋兼用種は普賢丸と出島であるが、それらの休眠期間は二カ月あまり、と言われている。秋ジャガは8月半ばに伏せる[土を被せて芽出しをする]。9月始めに発芽が始まるとすると、7月始めには掘りあげる必要がある。すると時間的、精神的に余裕がでる試験期間になってからでは遅すぎる。心を鞭打ち、夕方にジャガイモ掘りをすることにした。


 早めに職場を発ち、作業を開始したのは17時。普賢丸から始めた。普賢丸は、茎はかなり黄変している。収穫期と判断していい。晴天続きで畑の土は硬くなっているので、鍬使いに力がいる。二、三度、水分を補給しながら、30株余りを掘りあげた(植えたのは40株で、6株ほどをすでに早掘りしていた)。普賢丸は肥大が早い。また比較的大きさの揃いがいい。満足できる収量であった。


ジャガイモ掘り
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 ジャガイモ掘り。出島。

 食味については、私の舌では、普賢丸と出島は良好。普賢丸は粉質。煮くずれしやすい。出島も、資料では、煮崩れしやすい、とあるが、煮物にするとおいしい。
 出島は、今春が初めての栽培。すでに家族が一部を掘りあげていた。その数からして、10株程度だろうと思っていたが、畝を見ると、春に植えた36株のうち半分ほどがなくなっていた。予測とのギャップから、初めてジャガイモ掘りをする家族が掘り残したのではあるまいか、と掘った跡をもう一度掘って確かめた。たしかに掘り残しは10個ほどあったが、初心者の作業としては多いわけではない。

 茎は、普賢丸と違い、まだ青かったが、全部掘りあげることにした。意外とイモ数か少ない。また、大きく肥大しているものと小さいものとの差が激しい。収量は多くない、という印象。説明資料には「多収」とあるが、印象からすると多収とは思えない。掘りあげ時期が早すぎたのだろうか。

家に帰って資料を調べると、イモの着生はとくに早い方ではなく、中期以降の肥大が良好であり、塾期は中晩生に属する、とある。さらに、大イモになりやすく、揃いはよくない、とある。とすれば、秋の種用は早掘りして、残りは熟してから掘った方が多少収量があがるかもしれない。


 作業は1時間半で収量。
村便り:2008-07-06(日) (電気柵、里芋類の草取り)
投稿日:2008-07-09(水)

 今朝は家族の朝寝坊につきあい(私自身は朝早く?から起きていたが)家を出るのが遅れた。村に入ったころはすでに11時。梅雨明け宣言はまだないが、梅雨が明けたと言っていいほどの晴天。週間天気予報でもこれから一週間は雨の日はない。ただ、曇り主調のお天気マークは、梅雨明け特有の、雲ひとつない晴天続きとは少し趣が違う。だから宣言がないのだろうか。

 村に入り、屋敷に着く少し前に、両側にわが家の田んぼが見える県道を上り気味に走る。車窓から右手のダブ[湿田]を見ると、おやっ、と思った。昨日、満杯にしていた水が抜けて、あちこちに土が露出しているのである。これほどまでに激しい水の抜け方からすると、畦に穴があいたに違いなかった。畦にはモグラが棲息し、地下通路を作っている。水際に近い地下通路の壁が何かの拍子に崩れると、そこから田の水が流れだす。モグラを疑ってみたが、ともかく屋敷に行き、野良着に着替えてから戻り、原因を確かめることにした。

イノシシが掘った跡
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 イノシシが畦を掘った跡。
 イノシシは田んぼの中に入って転げ回ることもあるが、さいわい、ミミズなどを探すため畦を掘っただけで帰ったようである。
 畦のすぐ左は横手[溝]その左(草刈り機が置いてあるところ)は他家の休耕田。
 今日は、午前中は昨日始めた里芋類の草取りと元寄せ(畝は休耕田に作ってある)、午後は畑仕事を予定していた。里芋類の作業の道具を積んで軽トラックで田んぼに行き、ダブの畦を端から歩いて、穴がないか調べた。しばらく歩くと、畦の水際が筋状に掘られているの気づいた。イノシシの仕業である。掘ったのは、ミミズを探すためと思われる。さらに歩くと、ムナクト[田んぼの排水口]あたりも掘られており、そこから水が抜けていた。

 この田んぼの周囲は休耕田・耕作放棄田が広がり、小川向こうの山からイノシシがやってくる。去年からダミーの電気柵を張りめぐらすことにした。ダミーであっても、実際に通電されている柵がこの一帯にあるので、学習能力の高いイノシシに対しては抑止効果があるようである。おかげで、去年はイノシシに荒されることはなかった。ただ、収穫後に電気柵を撤収すると、冬の間にイノシシが畦を掘りにやってきた。


 去年は柵を巡らしたのは出穂期(8月半ば)だった(と思って、記録を調べたが見つからない)。今年も去年と同時期にするつもりだった。しかし、イノシシの跡が確認された以上、のんびりしているわけにはいかない。急遽、予定を変更して、ダブの畦草を刈り、電気柵を設置することした。

 畦草は田植え前に刈ってから一カ月以上伸び放題である。ダブ以外の畦草は二日前に刈った。ダブは、来週末に刈るつもりであった。畦の長さが長いし、また周囲の休耕/耕作放棄田の草も一部刈らなくてはいけない。半日仕事にはなる作業量である。

コイモ
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 コイモ。子芋を食べる、普通の里芋。
 コイモの子芋は親芋の株のまわりに芽を出す。地中では、子芋は、親芋から膨れ出るような形でつく。
八つ頭
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 八つ頭。
 八つ頭の栽培は今年で3回目だろうか。これまでは、いつも草に埋もれ、成長を観察することはなかった。今回、草取りしながら観察して、子芋の芽の出方がコイモより違うのに気づいた。親芋の葉っぱの茎から子芋の芽が出ているのである。画像では、3つ芽が出ている。
 八つ頭は子芋が親芋と合体している。一見したところ、凸凹のある大きな芋のように見える。凸の部分が子芋である。どうしてこんな形状になるのか今までは分からなかったが、どうも今回気づいた子芋の芽の出方に、その理由がありそうである。
 作業は12時頃に始めた。一日でもっとも気温が高くなる時間帯である。水分を補給しながら刈り進んだが、1時間半もすると気分が悪くなる兆候を感じた。続けると熱中症で倒れかねない。屋敷に帰り、小屋で、キュウリ一本(これが昼食です ^^;;)をかじって、床に敷いた板の上で30分ほど昼寝をした。それからまた田んぼに戻り、作業を再開。しかし、すぐに体調がおかしくなった。そこで作業を変更。夕方になるまで、昨日始めた、里芋類の畝の草取りをすることにした。

 里芋類は休耕田に作っている。草取り作業は、地面に坐り、手を動かすだけの作業だから、炎天下でもできる。今年作っている里芋類は、コイモ、エビイモ、八つ頭。それらの生育を確かめながら、草取りをし、さらに元寄せ[土寄せ]を終えると、17時のサイレンが聞こえてきた。


電気柵を巡らしたダブ
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 電気柵を巡らしたダブ。
 田んぼは左側で県道に沿っている。その部分は省き、残りの畦に電気柵を張りめぐらした。
 背負い籠が置いてあるところから始まる畦を見ていただくと、畦だけでなく、右側の他家の田んぼの草も一部刈ってあるのがお分かりかと思う。私の意図としては、電気柵に近づくすこし前にイノシシに警戒心を起こさせるためである。
 それから、ダブの仕事に再度とりかかり、電気柵を張り終えたのは19時だった。
村便り:2008-06-27(金) (育苗箱洗浄、エシャロット収穫)
投稿日:2008-07-06(日)

育苗箱
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 育苗箱を洗う。
 洗っている場所は屋敷の横を通る井手。左側が屋敷、右側が道路(狭い生活道)。いまはコンクリートで固められているが、それ以前は、小川から取水する井手には、川の生き物が棲息していた。かつては野菜などを洗っていた。左側が少し窪んでいるのは、その名残。
 稲の育苗箱の返却期限が迫った。29日(日)が最後の返却日である。苗はJAから購入するが、育苗箱はJAの所有。田植えが済んだら洗って返却しなければならない。6月1日に田植えをしたが、育苗箱は使ったまま。当日、家族に洗浄を頼んでいたが、井手に水が少なかった、という理由でやってもらえなかった。水はないわけではなかったが、ふだん田んぼでの作業をやっていないので、家族は機転がきかない。がっかりしたが、仕方がない。返却期限日が目前に迫り、今日の午前中を使い、私がやることにした。



秋植えしたエシャロット
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 秋植えしたエシャロット。
 春植えしたエシャロット(下の画像)よりは分球数は多いが、一つ一つの球は小さい。小さいのは、植える時期ではなく、肥料の関係だと思う。こちらは植えつけるときわずかに肥料を撒いただけである。(少肥は、ワケギに準じたもの。ワケギは幼根が肥あたりしやすいので、むしろ追肥で肥料を与えた方がいい。)施肥を考えれば、球はもっと大きくなると思われる。
春植えしたエシャロット
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 春植えしたエシャロット。
 育苗箱の洗浄が済んで、エシャロットの収穫をした。まだ葉が青いものもあったが、草に埋もれかけているので、思いついたときにやっておかないと、草の中に忘れてしまう。
 エシャロットは何度か「村便り」に登場したが、ここで改めて簡単に説明すると、日本で言う「エシャロット」とは違う。日本の「エシャロット」は早掘りラッキョウ。普通のラッキョウと品種的な違いがあるわけではなく、ただ利用の仕方が違うだけ。早掘りラッキョウと言った方が分かりやすいのだが、それでは商品としての吸引力が弱まるからだろうか、紛らわしい名前がつけられている。最初は「エシャレット」と名付けられたようだが、いつのまにか「エシャロット」になってしまった。

 私が作っているのは、本物の(?)エシャロット。形態的には、ラッキョウよりアサツキに似ている。小振りで硬くしまったタマネギ、とも言えようか。刻んで調味料的な使い方をする。

 種はフランスの友人から送ってもらったものだが、栽培法がよく分からなかった。送ってもらったのが春先だったので、最初は春植えにした(収穫は同年の夏)。去年の秋、秋植えを試した。私が調べた栽培書では、秋植えにすると春に薹立ちする、と書いてあった。しかし、春植えにすると、前年の夏に収穫したものは半分以上腐ってしまう。秋植えにすると、種が腐るということはない。見通しのつかぬまま、8球だけ植えてみた。

 さいわい春に薹立ちすることなく、すべて収穫できた。エシャロットは秋植えができそうである。
村便り:2008-06-25(水)/26(木) (ジャガイモの早掘り、セルリラーブの定植)
投稿日:2008-07-06(日)

定植ピーマン、甘トウガラシ類(伏見甘長、万願寺)
播種四角豆

 いずれの日も、夕方作業。

普賢丸
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 早掘りした普賢丸。
 三株分。普賢丸は比較的大きさがそろう。形は丸く、芽が浅い。粉質で、食味は(私の味覚によれば)良好。
2008-06-25(水)
 ジャガイモはまだ収穫期(茎の黄変を目安にする)にはなっていないが、食べるジャガイモがないので、必要に応じて早掘りする。すでに、男爵とメークインは早掘りしたので、今日は普賢丸。まずまずの出来である。
 自然畝にピーマンを追加定植する。
 最後に、明夕、定植予定のセルリラーヴのために畝を整備する。すでに一度耕耘機で耕してあるところなので、施肥して鍬で起こし、整地した。


セルリラーブの定植
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 セルリラーブの定植。
 苗は本葉4、5枚のもの。33株定植。
四角豆の播種
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 四角豆の播種。
 合掌型の支柱を立てるので、左右二列に播種。四角豆は支柱に巻きつきながら登る。
2008-06-26(木)
 セルリラーヴの定植。肥大した根を食べるタイプのセロリ。5月7日に播種してポット育苗していたもの。収穫は冬。
 セルリラーヴの畝が余ったので、四角豆を播種。種袋では6月半ばまでに播種することになっている。うまくいけば9月後半から収穫できるだろう。
 自然畝に、甘トウガラシ類の伏見甘長とうがらしと万願寺とうがらしを定植。
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