てつがく村の入口 | てつ人の雑記帳


村便り

村便り:2008-07-06(日) (電気柵、里芋類の草取り)
投稿日:2008-07-09(水)
 今朝は家族の朝寝坊につきあい(私自身は朝早く?から起きていたが)家を出るのが遅れた。村に入ったころはすでに11時。梅雨明け宣言はまだ...

 今朝は家族の朝寝坊につきあい(私自身は朝早く?から起きていたが)家を出るのが遅れた。村に入ったころはすでに11時。梅雨明け宣言はまだないが、梅雨が明けたと言っていいほどの晴天。週間天気予報でもこれから一週間は雨の日はない。ただ、曇り主調のお天気マークは、梅雨明け特有の、雲ひとつない晴天続きとは少し趣が違う。だから宣言がないのだろうか。

 村に入り、屋敷に着く少し前に、両側にわが家の田んぼが見える県道を上り気味に走る。車窓から右手のダブ[湿田]を見ると、おやっ、と思った。昨日、満杯にしていた水が抜けて、あちこちに土が露出しているのである。これほどまでに激しい水の抜け方からすると、畦に穴があいたに違いなかった。畦にはモグラが棲息し、地下通路を作っている。水際に近い地下通路の壁が何かの拍子に崩れると、そこから田の水が流れだす。モグラを疑ってみたが、ともかく屋敷に行き、野良着に着替えてから戻り、原因を確かめることにした。

イノシシが掘った跡
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 イノシシが畦を掘った跡。
 イノシシは田んぼの中に入って転げ回ることもあるが、さいわい、ミミズなどを探すため畦を掘っただけで帰ったようである。
 畦のすぐ左は横手[溝]その左(草刈り機が置いてあるところ)は他家の休耕田。
 今日は、午前中は昨日始めた里芋類の草取りと元寄せ(畝は休耕田に作ってある)、午後は畑仕事を予定していた。里芋類の作業の道具を積んで軽トラックで田んぼに行き、ダブの畦を端から歩いて、穴がないか調べた。しばらく歩くと、畦の水際が筋状に掘られているの気づいた。イノシシの仕業である。掘ったのは、ミミズを探すためと思われる。さらに歩くと、ムナクト[田んぼの排水口]あたりも掘られており、そこから水が抜けていた。

 この田んぼの周囲は休耕田・耕作放棄田が広がり、小川向こうの山からイノシシがやってくる。去年からダミーの電気柵を張りめぐらすことにした。ダミーであっても、実際に通電されている柵がこの一帯にあるので、学習能力の高いイノシシに対しては抑止効果があるようである。おかげで、去年はイノシシに荒されることはなかった。ただ、収穫後に電気柵を撤収すると、冬の間にイノシシが畦を掘りにやってきた。


 去年は柵を巡らしたのは出穂期(8月半ば)だった(と思って、記録を調べたが見つからない)。今年も去年と同時期にするつもりだった。しかし、イノシシの跡が確認された以上、のんびりしているわけにはいかない。急遽、予定を変更して、ダブの畦草を刈り、電気柵を設置することした。

 畦草は田植え前に刈ってから一カ月以上伸び放題である。ダブ以外の畦草は二日前に刈った。ダブは、来週末に刈るつもりであった。畦の長さが長いし、また周囲の休耕/耕作放棄田の草も一部刈らなくてはいけない。半日仕事にはなる作業量である。

コイモ
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 コイモ。子芋を食べる、普通の里芋。
 コイモの子芋は親芋の株のまわりに芽を出す。地中では、子芋は、親芋から膨れ出るような形でつく。
八つ頭
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 八つ頭。
 八つ頭の栽培は今年で3回目だろうか。これまでは、いつも草に埋もれ、成長を観察することはなかった。今回、草取りしながら観察して、子芋の芽の出方がコイモより違うのに気づいた。親芋の葉っぱの茎から子芋の芽が出ているのである。画像では、3つ芽が出ている。
 八つ頭は子芋が親芋と合体している。一見したところ、凸凹のある大きな芋のように見える。凸の部分が子芋である。どうしてこんな形状になるのか今までは分からなかったが、どうも今回気づいた子芋の芽の出方に、その理由がありそうである。
 作業は12時頃に始めた。一日でもっとも気温が高くなる時間帯である。水分を補給しながら刈り進んだが、1時間半もすると気分が悪くなる兆候を感じた。続けると熱中症で倒れかねない。屋敷に帰り、小屋で、キュウリ一本(これが昼食です ^^;;)をかじって、床に敷いた板の上で30分ほど昼寝をした。それからまた田んぼに戻り、作業を再開。しかし、すぐに体調がおかしくなった。そこで作業を変更。夕方になるまで、昨日始めた、里芋類の畝の草取りをすることにした。

 里芋類は休耕田に作っている。草取り作業は、地面に坐り、手を動かすだけの作業だから、炎天下でもできる。今年作っている里芋類は、コイモ、エビイモ、八つ頭。それらの生育を確かめながら、草取りをし、さらに元寄せ[土寄せ]を終えると、17時のサイレンが聞こえてきた。


電気柵を巡らしたダブ
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 電気柵を巡らしたダブ。
 田んぼは左側で県道に沿っている。その部分は省き、残りの畦に電気柵を張りめぐらした。
 背負い籠が置いてあるところから始まる畦を見ていただくと、畦だけでなく、右側の他家の田んぼの草も一部刈ってあるのがお分かりかと思う。私の意図としては、電気柵に近づくすこし前にイノシシに警戒心を起こさせるためである。
 それから、ダブの仕事に再度とりかかり、電気柵を張り終えたのは19時だった。
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