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☆ 2016-02-18(木) ☆ 「良好な景観」
投稿日:2016-02-18(木)

一昨日の朝刊(朝日新聞)に、鞆ノ浦の埋め立てを広島県が正式に撤回した、という記事が載っていた。埋め立て計画とともに全国に広がった「『利便性』と『景観保護』をめぐる論争」は、2009年10月に広島地裁で、「『鞆ノ浦の景観は文化的・歴史的価値をもつ国民の財産というべき公益』と認定」され、訴訟としては決着していた。(引用は新聞記事から。)

この記事をきっかけに、以前、景観について「てつがく村」に載せた記事を思い出した。最近トップページに設置したサイト内検索機能を利用して、記事を《発掘》して読み直してみた。

☆ 2004-12-31 ☆ 風景とは?
☆ 2005-08-17 ☆ イノシシは走り続ける

景観といっても、名だたる「文化的・歴史的価値」がなければ、波風を一切たてずに破壊されてしまう。しかし、破壊は、そこに住む者にとっては、身を切られるような出来事である。景観のいわば実存的価値を根拠に、景観破壊を慨嘆し批判した文章だった。

新聞を読んで、現在では、「良好な景観」(景観法で使われている表現)を保全し創造するための法律が存在することを、はじめて知った。平成16年(2004年)成立の景観法である。この法律によっては、私が慨嘆した環境破壊はとめることはできなかっただろうが、こんな法律が制定されるところからすれば、この国もまったき《野蛮》というわけではないな、とすこし安心した。
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