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2009/10/02
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村便り:2009-10-02(金) (自然畝を《壊す》)
投稿日:2009-10-02(金)

 不除草が自然農法の原則のひとつだから、自然畝には草は生えている。その草を必要に応じて刈り敷いて管理する。しかし、多年草が生えると始末に悪い。種で畑にやってきて地下茎で繁殖するものには、根を縦横にのばし、茎が硬く背が高くなるものがある。セイタカアワダチソウ、ヨモギ、〇〇[名前が分からない]がそうである。また太い根を地中深くまで伸ばし、その根がある限り生き延びるものがある。スイバがそうである。背は高くはないが、密集して増殖するものもある。ノギク[?]がそうである。メヒシバも長年耕さない畑に侵入してくるが、地下茎で繁殖するので、畑周辺からじわりじわりと入ってくるので、侵入は比較的阻止しやすい。いくら草を敵にせず、と言っても、多年草は種類によっては野菜栽培に支障をきたす。しかし、不耕起も原則だから、多年草がいったん畑に入ると駆除するのがむずかしい。根まで取り除きながら一本一本処理すればいいが、実際には、そんなことはできない。そこで、思い切って、自然畝を更新することした。


自然畝の草刈り
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自然畝の草刈り(2009年9月6日)。
 向こうの建物は、隣家の納屋。
 
自然畝の耕耘
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自然畝の耕耘(2009年9月19日)。
 >ネットが被覆してあるところは、隣家の畑。その手前、耕耘中の畝の両端にウリ類が支柱にからまっているが、左はキュウリ、右はニガウリ。キュウリの手前は、草のなかにトウガンがまだ《生きて》いる。ニガウリの手前は瓢箪形のカボチャ(バターナッツ)があったが、もう《あがっ》てしまっている。
 
自然畝の畝立て
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自然畝の畝立て(2009年9月19日)。
 わが家の畑は、屋敷の前、横、裏に合わせて一反ほどがある。現在、自然畝があるのは、横と裏の畑である。それぞれ半分弱が自然畝になっている。畝の数としては横の畑で5条、裏の畑で6条。今秋から各々の畑で1条ずつ更新していくことにした。更新は、私の心づもりでは、一年ほど慣行畝(ただし有機農法)として使ったあと、ふたたび自然畝に戻すやり方でおこなう。すると、慣行畝である間に何度か耕耘することになるので、多年草は駆除できる、という算段である。

 自然農法に転換して8年の畝は、まず草を草刈り機で払った。土の表面は枯れ草で覆われている。刈った草と枯れ草を片づけて、耕耘機で土を返した。自然農法をはじめて年数がたつと土はやわらかくなる、と読んだことがあるが、実際には慣行畝の方がやわらかい。初夏にトマトとかピーマンとかを定植するときは、小型のスコップで踏み込んで植え穴を作るほどである。いまは秋の始め、畝が乾燥していることもあるが、鍬で起こすのは難儀なほど土は硬かった。耕耘機で耕すと、草の根っこがごろごろと出てきた。慣行畝の土は細かいが、自然畝のはぼろぼろしている。団粒組織とはこんなものか、と思う。

 更新を始めた自然畝のうち、一条は秋ジャガを定植した。秋ジャガのあとはタマネギを定植する予定である。草の生え方はやはり慣行畝より早い。ニンニクも芽を出し始めた。このニンニクは、もともと薹のさきにつく種球から育ったものである。もう一条(画像の慣行畝)は、年明けてから収穫するキャベツを定植した。残ったところは、広島菜を定植する予定である。

 いまは、「自然畝5、6年 → 慣行畝1年」という自然畝のサイクルを考えている。このサイクルで作物をどう組み合わせていくか。私にとって、自然農法の新しい経験のはじまりである。
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