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村便り:2007-02-25(エンドウのウロ立て)
投稿日:2007-03-02(金)

 昨日と今日は気温が低いうえに風が強い。二月終わりとしては普通の寒さだが、今冬は記録的な暖冬ゆえに、格段に寒く感じる。ソラマメやエンドウの越冬組は、異常気象のおかげで生育が進み、実エンドウは支柱を立ててやってもいいほどに育っている。そこで今日はウロ[蔓性の野菜のための支柱]を立てることにした。

 支柱運びをやっているとき、ふとハナニラの畝を春にむけて準備しようと思いついた。
ハナニラの畝
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 ハナニラは最初の五年は日当たりのいい畝に植えていた。ところで、屋敷の地上げをしたところ日当たりのきわめて悪い畝ができた。高い擁壁(写真右)が南西側にできたからである。冬の間は日照時間が非常に少ない。だから冬の時期は野菜栽培には適していない。そこでハナニラをその畝に移動することにした。写真の畝がそれである。ハナニラは春に芽吹いて冬には地上部が枯れてしまう。また、ニラは日照条件の悪いところでも育つ。そのような性質からハナニラを件の畝の野菜に選んだ。前の畝ほどには旺盛な生育はみせないが、十分な収穫はある。
エンドウのウロ
(クリックで画像の拡大)
実エンドウの支柱。
 ハナニラは十年前の秋に種から育て、以来作り続けている。ニラ同様、多年生で強い性質の野菜なので、あまり手間をかけなくてよい。普通のニラと違い、五月始めから九月終わりまで、休むことなく薹が立つ。花包が破れる(花が咲く)前に薹を手折って食べる。薹は葉ほどニラ臭が強くない。とくに夏の、野菜の少ない時期には重宝する野菜のひとつである。

 まず枯れた地上部を刈り取り、ざっと除草してから、発酵鶏糞を施し中打ち[中耕]した。最後に溝の土を[畝に]上げ畝を整えた。

 一日の大半は実エンドウのウロ立てで費やした。ソラマメやエンドウはいつも自然畝で作る。自然農法でもよくできる野菜である。実エンドウは、去年の11月5日、脱穀が終わり暗くなってからヘッドライトの明かりを頼りに種蒔きしたものである。

 ビニール被覆の鉄パイプで枠組みを作り、エンドウがよじ登る手がかりとして、一ヶ所に一本ずつ、孟宗竹の枝を立てる。さらにまだ背丈の低いエンドウが登りやすいように、竹の枝に藁束をぶら下げる。藁束は霜除け(気持ち程度であるが)にもなる。

 作業をしていると隣家のお姉さんがやってきて、ウロの作り方を観察した。彼女は、私より数歳年長だが、百姓は始めてまだ二、三年。いまは九十歳半ばの彼女の母親が引退したあとを受けて畑仕事をやっている。だから、私の方が百姓の先輩ということになる。私は、百姓を始めた頃、彼女の母親にいろいろ教えてもらった。畦の塗り方も教えてもらった。おそらくはそんな具合に教えあうことで、近所は似たような作り方をするようになるのではあろう。

 昨日同様、五時のサイレンを合図に仕事仕舞い。
 てつがく村の
  ひろば(BBS)
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