定植:
ネギ
播種:
カブ(白、赤)、ビタミン菜、水菜、小松菜
村は雨が少ない
朝、広島市内は雨。降り続きはしなかったが、この量では畑作業はできないかもしれない、と思い、村に住む従姉に電話をかけた。彼女は、少し湿っている程度、と返事をした。そこで村に行くことにした。従姉の言葉通り、村に降った雨は農作業には支障のない程度だった。
雨の少ない夏季によく思うことだが、村は雨が少ない。私の生活の拠点は、自宅のある広島市内、農地のある村、大学のある内陸部の東広島の三地点である。広島市内や東広島で夕立があったときでも、村に入ると雨が一滴も落ちていないときがよくある。村の最高峰、灰ヶ峰の頂上付近は雨雲がかかることがよくあるが、その雲が村に雨を降すことは少ない。小雨は、周りが山に囲まれている、という地形的な条件によるようにも思えるが、正しい理由は分からない。
今日は、定植と種蒔き。
ネギの定植-ネギは多年草!
午前中はネギの定植。
(クリックで画像の拡大) ネギの定植。苗を育てた九条ネギ。
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(クリックで画像の拡大)
昨秋定植したネギ。夏の間草に埋もれていたが、除草し施肥した。今日定植したネギが食べられるまでのつなぎとして利用するつもり。
春に薹が立った茎は枯れて、夏の間に新しい茎が出てきたようである。 |
昨年の10月に九条ネギと下仁田ネギを蒔いた。それまでは春に種蒔きをしていたが、作業を分散させるために、秋蒔きを試みた。発芽はうまくいき、春には小さなネギに坊主がついた。ネギ坊主はとった。最初の心づもりでは、春に仮植えして夏か初秋に定植する予定だったが、手が回らず、昨秋からの苗床に放っておいた。それでも、細いままであるが、秋まで生き延びた。それを定植したのである。
他方、昨年の初秋、定植したネギが、春に薹立ちし、さらに夏を越して草に埋もれながらも生き続けていた。それは、昨春に種蒔きした九条ネギの二品種(普通の九条ネギと、やや色が黄色みかがっており、暑さに強いと言われる浅黄系九条ネギ)である。ネギは普通、春に薹が立つと、丈を切り詰めて、植えかえる。しかし、件のネギは、坊主は取ったものの、あとは何もせずに、そのままにしておいたものである。
そのネギを見て、私は図らずも、ネギは多年草であることに気づいた。気づいてみれば当然のように思えるのだが、それまでは、種蒔きして育てた苗を定植する、という一年草的な栽培をしていたのである。
草の中のネギは細かった。これは苗代わりに使える、と私は思った。そこで、それも定植することにした。もしうまくいけば、下仁田ネギのような一本ネギはともかく、分蘖するタイプの九条ネギは、種なしで栽培を続けられることになる。考えてみれば、ネギと同じユリ科のニラは株分けで増やすことができる。だから、ネギでも株分けによる増殖ができても不思議ではない。
去年からのネギは一部を残し、施肥してやった。定植したネギが食べられるようになるまでのつなぎとして利用できるかもしれない、と思ったからである。
株と菜っ葉類の種蒔き
午後は種蒔き。カブ(白と赤の二種類)、ビタミン菜、水菜、小松菜を蒔く。菜っ葉類を蒔き終えようとしていた夕方、雨が落ちだした。茶碗に入れた種(私は種を茶碗に入れて、種蒔きをする)が雨に濡れないよう、身体でかばいながら、無事種蒔きを終了した。