<< 2024-09 >>
SunMonTueWedThuFriSat
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930     

記事の分類
 (クリックで分類毎に表示)
以前の記事
 (クリックで月毎に表示)
村便り:2009-07-24(金) (大豆の定植)
投稿日:2009-07-26(日)

 梅雨に入ったころは雨が降らず、梅雨明け以降に日照りを心配していた。ところが、長雨は遅れて始まり、例年なら安定した夏空が続くこの時期になっても梅雨前線が日本の空に停滞している。


アキシマインゲン
(クリックで画像の拡大)
記事とは関係ありませんが…
 ポット育苗中のアキシマインゲン。7月19日に播種。
 去年の種取りがうまくいかなかった。種取りは、収穫を担当する家族にまかせておいたのだが、種取りの鞘の選定が遅れ、実が完熟に至らなかった。発芽力を心配したが、32ポット中、少なくとも20ポットは確保できそうである。来週中、梅雨の晴れ間に定植する予定。
 6月28日にポットに蒔いた大豆の種は発芽率がきわめて悪かった。はじめは、蒔いた次の日から続いた雨のために水浸しになった豆が腐ったためだ、と考えた。蒔いたのは、黒豆、青大豆、鞍かけ豆の三種だが、黒豆の発芽はまずまずで80%近かった(いつもなら、ほぼ100%である)。青大豆と鞍かけ豆は再度蒔き直し、雨を避けるため、今度は露地ではなくベランダに置いた。それでも発芽率は悪かった。再再度、今度は畑に蒔いた。青大豆が何とか発芽したが、鞍かけ豆は全滅に等しかった。

 三度の種蒔きの結果、悪い発芽率の原因は種にある、と結論した。最初蒔いたもののうち黒豆は、一昨年収穫したものを種用に選別し、ビニール袋に密封して冷蔵庫で保存していたものを使ったが、他の二種は、一昨年以前に収穫し常温で保存していたものを使った。露地に蒔いたもののうち発芽した青大豆は、三年前に収穫して冷蔵庫に種用として保存していたものである。本で調べてみると、大豆は普通の状態で保存していた場合、寿命は一年か二年である。今までは種は密封して冷蔵庫に保存していたので、二、三年前の種でも十分に発芽していた。しかし、鞍かけ豆は種を選別しなかった。大豆の発芽力が二年ほどでなくなってしまうとは思っていなかったからである。


青大豆の定植
(クリックで画像の拡大)
畑で育苗して定植した青大豆。
 またひとつ勉強した。今年からは大豆種はきちんとした状態で保存しておくことにしよう。露地育苗の経験からもうひとつ知識を得た。露地で育苗して定植できることは知っていた。ちらりと見たところでは苗は掘りあげて根にはほとんど土がついていなかった。今回は自分で経験してみた。苗はシャベルで掘りあげて根の土は自然に落とす。すると根にはほとんど土はついていない状態になる。これを定植すると、ちゃんと活着する。土が乾いているときは、植え穴に水を入れて湿らす必要があろうが、今回は雨続きの晴れ間に定植したので、灌水はしなかった。
村便り:2009-06-28(日) (里芋類の、除草と元寄せ)
投稿日:2009-07-02(木)

 明日から雨の予報。

 休耕田に作っている里芋類は草の中に埋もれつつある。5月9日に温床の育苗床から定植したとき(温床に伏せたのは4月8日)、いつものことであるが、時間に追われながらの作業のため、元肥を施すのを省略した。そのときは近いうちに追肥して、省略を補おうと考えていたが、結局、これも、いつもではないにせよ、よくあることであるが、何もせずに今日に至った。

里芋の畝の除草
(クリックで画像の拡大)
里芋類の畝の除草と元寄せが終わったところ。

 草取りが大変なのは、ひとつは株間が広いからかもしれない。といっても、とくに広くしているつもりはないのだが。

 株の数は、コイモ、58株、エビイモ、25株、ヤツガシラ、4株。ヤツガシラは株が少ないので、もっぱら来年の種用に育て、食べることはない、と思う。エビイモは、今年はきちんと管理して、《エビイモ》にしたい。
 年によっては除草できずに、里芋類が不作になってしまうこともある。そんな私の作り方を見て、近所のお兄さんが「よけえ[たくさん]作るけんよ」とあきれたような顔をして言ったことがある。手間があるならともかく、一人で田んぼも畑をやっているわたしである。ほどを心得て作る量を考えるべきだ、というお兄さんの意見である。

 コイモ(ふつうの里芋は、子芋を食すので、村ではコイモと呼ぶ)は家族が喜んで食べる。一般にイモ類(我が家で作っているのは、コイモのほかは、ジャガイモとサツマイモであるが)は好物である。冬に鍋物をすると、子どもは鍋のなかでコイモを探したりする。だからついつい、わたし一人の手に余る数を植えてしまう。

 里芋類は元寄せ[株元に土を寄せること]しないとイモが太らない。また草との競争にも弱い。だから、冬にたのしもうと思うと、夏のあいだに、しっかりと世話をしてやる必要がある。とりわけ、里芋も草も生長する梅雨明けまでが勝負である。明日から雨が続くと草が伸び、また土が湿って除草が難しくなる。そこで今日は意を決して、里芋類の畝の除草と、一回目の追肥と元寄せをすることにした。

 10時半に始め、昼食を挟んで、作業が終わったのは18時半。7時間は草取り作業をやっていたことになる。草は一本一本丁寧に抜いたわけではなく、背が高くなる草を中心に草取り鎌で除いたのであるが、思ったより時間がかかった。草がまだ小さいうちに除けば労力も時間も少なくてすむのだが、その時々の緊急の仕事を優先しているうちに、後回しにされた仕事がこんなふうに《生長》してしまっている。手間暇ないものがわざわざ手間暇がかかるように仕事をする、と時々自嘲してしまう。

 雨続きまえにまだやっておきたいことがある。里芋畝の草取りが済んでから、畑に戻り、サツマイモの苗を12本追加して植え、また、田んぼにとんぼ返り。ビニールポットに土を詰めて、黒豆、青大豆、鞍かけ豆の種蒔きをする。全部で130ポットほど。それが終わると夜陰が迫っていた。
村便り:2009-06-27(土) (温床育苗の苗、最後の定植)
投稿日:2009-06-29(月)

 三月半ばに温床育苗を始めて、育苗したものを定植しおわるまで、苗は基本的に毎日世話をしてやらなければならない。月曜日から金曜日までは、出勤前に、あるいは帰宅時に、遠回りして屋敷前の畑にある温床の管理作業をする。

 最初は踏み込んだ堆肥が発熱し、他方、外気温は低いので、温床内の温度調整のため、温床を被覆しているビニールの開閉を行ったり、夕方には、ビニールトンネルの内部で、さらに苗を菰類で覆って保温する。外気温が高くなってからはビニールトンネルは外すので、灌水が主たる作業になる。

 そして定植期に達したものから順次、畑に移してやる。

万願寺トウガラシの定植
(クリックで画像の拡大)
 万願寺とうがらしの定植。
 自然畝。この畝には、カラーピーマン20本、ピーマン10本、シシトウ8本、ヒモトウガラシ8本、万願寺トウガラシ8本、さらに伏見甘長6本(万願寺トウガラシに続いて定植したが、画像ではまだ定植していない)を定植してある。
 一畝おいて右側に調理用トマトが見える。この畝はトマト畝。今年は普通のトマト30本、調理用トマト20本を定植した。
 今年は3月19日に育苗を始めた。最初に播種したのはナス、トマト、ピーマン、甘トウガラシ類(シシトウ、ヒモトウガラシ、万願寺とうがらし、伏見甘長)である。だから温床を始めて今日で三カ月と一週間がたったことになる。一言でいえば百日。農作業は作る楽しみ、といった具合に肯定的に語られることが多い。しかし、百日も同じ作業に拘束されるのはむしろ苦痛である。とはいえ自分から選んだ《苦痛》であるから誰にも文句は言えない。それでもあえて肯定的に語るとすれば《苦痛を貫いて歓喜にいたる》といった具合になるのだろうか。肉体的・精神的苦痛を貫ける耐性、ないしその苦痛を苦痛とは感じない感性、そんなものをもっているのが百姓である一要件であるのかもしれない。

 …などとご託を並べてみたのは、やっと今日、その温床育苗から解放されたからである。最後に定植したのは、万願寺とうがらしと伏見甘長。最初に種蒔きしたものである。ナス科で一番生育が早いのがトマト。五月半ばから定植を始めた。ついでナスと早生ピーマン。最後に甘トウガラシ類。

トウガンの定植
(クリックで画像の拡大)
 小型トウガンの定植。
 温床ではなぜかうまく発芽しなかった。そこでベランダで育苗した。《冬瓜》と書くぐらいだから、夏の暑い時期に収穫して食べるよりは、涼しくなってからの方がむしろ食べごろだろうと思い、最初の予定より遅くなったが定植した。
アスパラガスの追肥
(クリックで画像の拡大)
 アスパラガスの追肥。
 種蒔きから育てて3年目のアスパラガス。春の収穫の終期に一株あたり4、5本の太い茎を残した。6月後半からぼつぼつと新しい芽が出始めた。この芽を8月まで収穫する。この栽培方法は「立茎栽培」というらしいが、長期間にわたって収穫できるので試している。)
 ナス以外は自然畝に定植。一辺20㎝ほどの正六面体の植え穴を小型スコップで掘り、穴の底に肥料を入れて土と混ぜ、その上に数センチの土の層を挟んで苗を定植する。肥料は、トマトの場合は発酵鶏糞1カップ(1カップは200㏄)、それ以外のナス科は発酵鶏糞2カップが目安。

 トマトは大部分が適期(最初の花がひとつ開いた頃)に定植できたので生育がいい。適期定植して第一果房に結果させる。これがトマト栽培のコツのひとつであるように思う。
村便り:2009-06-21(日) (サツマイモ苗の植えつけ)
投稿日:2009-06-27(土)

定植フェンネル、オクラ、シカクマメ、キャベツ
植えつけサツマイモ


 突然「村便り」の復活です。またすぐに《休眠》してしまうかもしれませんが…

 梅雨入りしたものの雨が降らず、水田のためにこの時期では珍しくため池の水を抜かなければならなったりしたが、今日あたりから一雨くるらしい。そこで昨日、その三日前に草刈りした畝を耕耘した。今日は、その畝に植えつけである。

定植
(クリックで画像の拡大)
雨が断続的に降るなかを定植。手前からフェンネル、オクラ、シカクマメ。
 ベランダで育苗してたフェンネル、オクラ、シカクマメ、キャベツを定植。フェンネルは今年一年は株を育て、来春に利用する予定。シカクマメの収穫は8月に入ってからになる模様。



 それからサツマイモを植えた。サツマイモは4月始めから踏み込み温床で自家育苗するので、植えつけはいつもこの時期になる。田植えが終わり、通常なら、梅雨のさなかである。早く収穫しようと思わなければ、他の仕事と気候と関係からして、適当な時期である。

イモの苗
(クリックで画像の拡大)
サツマイモの苗。一日しおれさせたあと吸水させた苗。
 採苗から植えつけまで段取りが一定しない。たいていは採苗してすぐに植えつける。しかし、しばらく乾かしてから植える、という話をよく読む。先日も日本nogyo新聞に、2、3日間陰干してから植えつけると活着が早い、という話が載っていた。インターネットで情報を調べたりもして、一日乾かしてから茎を切り直し、葉っぱがしおれから回復するまで吸水させてから植えつけることにした。

 インターネット上の情報だが、まず乾かしてしおれさせる(インターネット上の情報では2、3時間とあった)のは、親株から切り離されたことを苗に自覚させて発根を促すため、のようである。吸水させるのは、理由は書いてなかったが、発根までの水分を体内に蓄えさせるためか。サツマイモ農家から聞いた話、と書いてあったので、この方法を試してみることにした。

 苗を20本植えつけた。作った畝はまだ10本分残っているが、その部分はまた苗ができてから。

エシャロット
(クリックで画像の拡大)
今夏収穫したエシャロット。
 満足のいく出来ではない。植えつけ方、施肥などを工夫しなければないない、と思う。
 植えつけ時期は9月後半。植えつけ方に関しては、種の半分くらい(?)を地上に出して分蘖を促す。
 施肥に関して言えば、おそらくワケギ同様、幼苗は肥あたりしやすいだろうから、肥料分の少ない堆肥を元肥にする。追肥で肥大を促すつもりだが、やり方が分からない。玉葱に準ずる? ともかく試行錯誤するしかない。

村便り:2009-06-13(土) (近況報告)
投稿日:2009-06-13(土)

植え継ぎの終わった田んぼ
(クリックで画像の拡大)
植え継ぎが終わった田んぼに日が沈む。(6月7日19時10分)
 6月6日(土)に田植え、6月7日(日)に植え継ぎ[田植機が植え残したところを補植すること]をやったあと、疲れが出てしまいました。毎年のことですが、田植え前一カ月くらいから忙しくなり、田植えの時には疲れがピークに達します。しかし、田植えが終わるまでは気が張っているので、体は動きます。疲れて睡眠不足でも、サラリーマン稼業はこなします。でも、いまは気持ちがゆるみ、顕在化した疲れで体がだるい…忙しさにかまけて更新を怠ってきた「村便り」を再開する気にもなかなかなりません。どこかに静養に行きたい気分です。
 てつがく村の
  ひろば(BBS)
最新20コメント
Powered by
Serene Bach 2.19R