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村便り:2009-06-06(土) (田植え。機械も大よろこび?!)
投稿日:2009-06-07(日)

 田植えに向けての準備もあり、村便りが一カ月、途絶えた。その田植えもとうとう終わった。

 朝、田植機など必要な道具を田んぼに運んだあと、農協の育苗センターに苗を引き取りにいった。8時30分から仕事を始めるとのことだったので、8時40分ころに育苗センターに着く。軽トラックの荷台におさまる大きさの、専用の枠組みに育苗箱を積み込み、田んぼに直行した。アルミ製の枠組みはすぐに育苗センターに返却し、10時半ころから作業開始。

 田植機の経験が浅い私は、なかなか機械操作の要領がつかめない。機械になれてきたころにはその年の田植が終了してしまい、一年間の空白。また素人に逆戻り。作付け面積が少ない小農の私は、結局いつまでたっても新前オペレーターということか。

 田植えをするのは狭い区画の田んぼ6枚。最初にとりかかったのは、機械を入れるのが難しい田んぼ。大まか、三角形をしているが、二辺は農道と別の田んぼに接していて高低差があり、もう一辺は水路に沿っている。今年は水路にアルミ製のあゆみを渡して、そこを出入り口にすることにした。

倒立した田植機
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倒立した田植機
 田植えを終わり、機械を田んぼから出すときだった。前進で出ようとしたが、後輪がコンクリート壁の段差をのぼれない。そこで後退を試みた。後輪から先に出ることになるが、今度は後輪はうまく段差を越えてあゆみにのった。ところがついで前輪が段差を越えようとしたとき、先に出ていた後輪が浮き、空転気味になった。田植機は四輪駆動である。前輪の駆動力をつかえば、前輪があゆみに乗った時点で、田植機のバランスが回復し、後輪も接地するだろと考え、後退を続けた。

 しかし、田植機は期待に反して、鼻を泥に突っ込んでしまい、倒立状態になった。コンクリートの段差をのぼろうとしていた前輪は段差に阻まれて空回り。危ない! と思った私はエンジンを止めて、田植機から脱出した。

 ひとりではどうしようもない。私は農機センターの若い職員に電話した。しばらくして、その職員が到着。田植機と私を見て、やれやれといった笑いを浮かべ、作業を始めた。ひとりで田植機を引っ張って、後輪を降ろした。彼は若いし私より力があるが、何人かでやらなければ機械は動かない、と思っていた私はそれを見て、へー、と感心した。それから、彼は田植機を隣の、すこし高い田んぼに脱出させた。

 田植機がもとに戻ると、彼はセールスを始めた。このごろ、私を見るたびに彼がセールスするのは、脱穀機。ガソリン仕様で60万円、ディーゼル仕様で80万円。中古はなかなか出ないらしい。じゃ考えてはみる、ということで、いつもセールス話は終わり。私としては新しいのは欲しいが、今秋に向けて買うつもりはない。

 途中、雷雨での中断があったが、日没後しばらくして田植えが完了した。
村便り:2009-05-04(月) (ヤーコンの植えつけ)
投稿日:2009-05-14(木)

植えつけヤーコン

(「村便り」が滞りがちになっているので、暦の現実の進行に追いつくため、田んぼ仕事については省略して、野菜の作付け記録だけを綴ることにする。)

 去年より3週間遅れてヤーコンの植えつけをした。

ヤーコン種
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左がスクモの中に入れて室内で保存していた種、右がトロ箱に入れて小屋で保存していた種。
 
切り分けたヤーコンの種
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 切り分けたヤーコンの種。去年と比べると、ひとつの塊が小さくなった。もう少し大きく切り分けてもよかったかもしれない。
 
自然畝に植えつけたヤーコン
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 シャベルの手前、芽だけがのぞいているのが植えつけたヤーコン。その左側には、参考のため、切り分けたヤーコン種が置いてある。
 周囲の草を刈っていないのは理由がある。手前にひょろ長い茎の植物があるが、これは花がついたマーシュ(サラダに使う)。小さな白い花がお分かりだろうか。種をつけて落ちると、秋から冬にかけて発芽する。それまでは刈り取らない。マーシュは自然畝で野生化しているのである。
 ヤーコンは去年収穫した種(茎の根元についている塊であり、食用にする部分とは別物)を二種類の方法で保存しておいた。ひとつは、トロ箱に入れたものを筵で覆って、小屋の中で保存しておいた。ほとんど手をかけない保存方法である。もうひとつは、段ボール箱の中に防寒材のスクモ[もみ殻]と一緒に入れて部屋のなかで保存した。結果は、いずれの種も越冬できた。違いは、部屋のなかで保存していたものの方が芽が大きくなっていた、という点だけである。

 去年は18株を植えつけたが、ほとんど食べなかったので、今年は8株だけにした。芽がひとつつくように切り分けて自然畝に植えつけ。
村便り:2009-05-02(土)/05-03(日) (ウリ類、怒濤の定植。カボチャ・スープ)
投稿日:2009-05-08(金)

定植ズッキーニ、カボチャ、パターナッツ、ソーメンウリ、半白キュウリ
鉢替えパプリカ(赤、黄)、ピーマン、ヒモトウガラシ、シシトウ


ウリ類の定植
 温床で育てているピーマン、パプリカ、アマトウガラシ類が鉢替えの時期を迎えた。しかし、ふたつの温床は苗で満杯の状態。鉢替えをすれば、以前より広いスペースが必要になる。そこでウリ類を定植して、スペースを作ることにした。

穴施肥
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穴のなかで肥料と土を混和する(スコップが入っている穴)。そのうえに土を被せて、定植した苗の根が直接、肥料の混ざった土と触れないようにする(スコップの入っている穴の上の穴)。その穴に、担桶[タゴ]で運んできた水を杓[ヒシャク]でたっぷりと注いでから苗を定植する。定植したあと、苗の周囲に水を注ぐ。
 
自然畝に定植したソーメンウリ
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自然畝に定植したソーメンウリ。
 
半白キュウリ
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 半白キュウリの定植。
 キュウリは定植すると生長が鈍る。そこでしばらく保温してやる。
 温床で育てているウリ類は、ズッキーニ、カボチャ[ホワイトシュガー@大和種苗]、バターナッツ[表皮が黄色の、ヒョウタン型のカボチャ]、ソーメンウリ、半白キュウリ、ニガウリ、スイカ[小玉スイカ]、トウガンであるが、ニガウリとスイカとトウガンを除いては定植可能な大きさになった。教科書的な定植適期は、本葉4枚の時であるが、まだそこまでにはなっていない。本葉の3枚目が小さかったり、4枚目が顔をのぞかせているところだが、神経質になることはない。定植してホットキャプを被せてやれば問題はない。

 ズッキーニと半白キュウリは慣行畝、カボチャ、バターナッツ、ソーメンウリは自然畝に定植することにした。ズッキーニは自然農法を始めたころ、自然畝で育てたことがあるが、うまくいかなかった。次々となる実を若取りするので、カボチャとしては肥料を要求するからであろう。結果のでなかった一回の経験で、ズッキーニは慣行畝栽培と決めてしまった。半白キュウリの場合は、自然畝でもそれなりの結果は出るが、今回は安全策をとって慣行畝にした。

 施肥は、慣行畝も自然畝も、《穴施肥》にした。小さいスコップで穴を掘る。我が家の畑は、20㎝余りも掘るとかたい赤土層に達するので、そこで穴掘りはやめる。理想的にはもう少し深い(30㎝ほど)穴のほうがいい、と思われる。その穴に、肥料を入れる。今回は、穴ひとつに対し、発酵鶏糞(半カップ=100cc)、発酵牛糞堆肥(1カップ=200cc)、サンライム[牡蠣殻石灰](少々)を入れた。

 5月2日にズッキーニ(緑と黄)16株とカボチャ8株、5月3日にバターナッツ8株、ソーメンウリ5株、半白キュウリ14株を定植。都合51株の定植である。文字にすれば短いが、二日でこれだけ定植すると(5月2日にはジャガイモも定植した)、感覚的には《怒濤》のごとき定植作業であった。


ピーマン、アマトウガラシの鉢替え
 5月3日には最後に、パプリカ(赤、黄)、ピーマン、ヒモトウガラシ、シシトウの鉢替え(10.5㎝ポット)。

キジのオス
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記事の内容とは関係ありませんが…
 キジのオス。ここ3年ほどは我が家の畑周辺はキジの住処になった。住み心地がいいのだろうか。
 
キジのつがい
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 キジのつがい。
 今日は、つがいで歩いていた。メスは肉付きがいい。産卵間近だと思われる。こうやって見ると《おしどり夫婦》のように見えるが、キジのオスは一匹のメスでは満足できない精力絶倫な浮気者らしい。私などが真似をしたら、間違いなく命を縮める。デモ、ウラヤマシイ。
カボチャ・スープ
 5月2日、カボチャを定植しながら、カボチャ・スープを思って涎を(ただし想像のなかで)流していた。すると夕食にカボチャ・スープが出てきたではないか! この時期にカボチャ・スープとは妙である。カボチャを買ったのかと疑った。すると我が家のシェフ曰く、去年のカボチャで作った(ええっ!)。昼間、定植したホワイトシュガーという品種名のカボチャは去年も作った。そのカボチャが今まで腐らずにあった、と言うのである。シェフは、スープにして残った半分を冷蔵庫から出してきた。見ると、たしかに腐ってはいない。冬至のカボチャ、と言うが、ふつうカボチャは長くても冬至あたりで消費期限が来てしまう。それなのに、さらに四カ月も生き延びていたのである。サツマイモは、翌年、ツルを植える頃になっても食べられる。しかし、ここまで生き延びたカボチャは初めてである。うーん、自然畝パワーかな、と推測してみた。去年は、しかも、無肥料で作った。今年も自然畝だが《穴施肥》だから、その分パワーが劣るかもしれない。今年のカボチャはどうなるか楽しみである。
村便り:2009-04-30(木)/05-02(土) (ジャガイモ三種類を定植)
投稿日:2009-05-05(火)

定植ジャガイモ(出島、roseval、普賢丸)

 木曜日の朝、出島とrosevalを定植する。

 作業をしていると、近所の畑の人がやってきた。「何を植えよぉってですか?」とトロ箱に入れてあるジャガイモ種を見た。「ジャガイモですか。芽出しをして植えてんよね。」ジャガイモは直植えする人も多いが、私は芽出ししてから植える。霜害の回避、芽かきの手間の軽減、畝の準備までの時間稼ぎがその理由である。rosevalの赤い色を見てその人は、自分がもらって植えたジャガイモのことを話した。やはり皮が赤い色で、小ぶりの丸い形をしていて、肉は黄色、とのことだから、春秋兼用種のアンデスレッドかとも思えるが、最近はいろいろな品種が出回っているので、別のものかもしれない。紫色のジャガイモも、種をもらって作ったことがあるそうである。色が食欲をそそらなかったので、一度作ったきりやめた、とその人は話した。

 その人は、また農協から購入したナスなどの苗のことも話した。購入してすぐに植えたそうである。ナスは最初の蕾がふくらむころまで育苗を続けた方がいいですよ、と私はいらぬお節介口をきいた。もう植えてしまったものを、そんなことを言っても仕方ないからである。農協苗は、届くとすぐに植える人が多い。小さなポットで土の量も少ないので、その見かけから、急いで植えてください、と言っているようなものである。

 ひとしきり話してその人は去った。



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 普賢丸の種芋。
 強い芽から勢いのいい根が出ている。私は1mほどの植え溝(ガンギ)に3個植える。
 土曜日は、春作の五種類のジャガイモの最後、普賢丸を定植。出島と普賢丸は自家採種で、購入種の男爵やメークインに比べて、発芽が遅い。しかし、根量は多い。そこに旺盛な生命力を感じる。

 今春は結局、メークイン20個、男爵40個、出島40個、roseval40個、普賢丸40個を植えた。
村便り:2009-04-29(水) (ネギの移植)
投稿日:2009-05-01(金)

移植ネギ(九条ネギ、浅黄系九条ネギ)


 ジャガイモは、男爵とメークインはすでに定植した。伏せ床に残っているのは自家採種の三種類のジャガイモである。それらは発芽が遅かったが、いまは定植できるまでになっている。すぐにでも定植したいところだが、畝がまだできていない。ジャガイモの場合、同じ畝で作る場合、二年は間をあけることにしている。過去の作付け図を調べて今年の春作にあてた畝は、まだ草が生えたままである。男爵とメークインの定植と同様、突貫工事で畝を作ることにした。

草刈り
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 (屋敷)前の畑の草刈り。
 前の畑は温床のある区画である。温床の後ろには背の高い木が若葉を繁らしだしている。左の木がコナラ。右の木がウワミズザクラ。いずれも知らぬ間に畑の隅で生育を始めた。ウワミズザクラの手前に、背の低い木がある。ナワシログミで昔からある木である。これはもしかしたら植えたのかもしれない。
 ジャガイモの畝だけではなく、春から初夏にかけて使う畝をともかく耕耘まではしておこうと思い、26日(日)と今日とで草刈りをして、一部を残して耕耘した。


ネギ坊主
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 坊主のでたネギは上をちょん切ってから掘り起こし、移植した。
 
ネギの移植
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 ネギの移植。
 まず溝を掘り、そこに肥料(発酵鶏糞、発酵牛糞堆肥、サンライム-牡蠣殻石灰-)を入れ、三つ鍬で土と混和して薄く土を被せ、その溝にネギを並べる。株間は15㎝、1株あたり4本。ネギの根元に土を被せて移植完了。
 ジャガイモの予定畝にはネギが生えているところがある。すでに坊主が出ている。その坊主をちょん切って、移植した。ネギは二種類の九条ネギ。ひとつは普通の九条ネギ、もうひとつは浅黄系の九条ネギ。後者は、暑さに強い、と種袋に書いてあるが、実際に確かめたことはない。いままでは初夏に植えなおす暇がなく、夏の間は草の中に埋もれていて、あまり利用しなかったからである。今年は二種類の九条ネギの特徴を確かめることができそうである。

 ジャガイモ二種類分の畝を立てたところで夕暮れ。
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