(クリックで画像の拡大) 軽トラックの荷台に並べた白菜。夜はシートで覆いをする。
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(クリックで画像の拡大) 頭を縛った白菜。
隣のお姉さんが、白菜に虫がついていないのはどうしてか、と私に訊いてきた。自分の畑では白菜が虫にやられ、葉っぱがレース状になったため、しかたなく殺虫剤をまいた、とのことだった。彼女は、私が農薬を使用しないのは知っている。そこで不思議に思い尋ねたようである。
私は工夫として、周囲の人より一週間おそく種蒔きすることにしている。白菜はまず定植してすぐにダイコンサルハムシ(黒光りする小さな甲虫)がつく。一週間遅らせることで、サルハムシの虫害を回避することができる。むろんサルハムシはやってきはするが、白菜の生育には大きな影響はでない。他の虫もくるが、出荷するつもりがない限り、食べられる程度の虫害で済む。(このことはすでに「村便り」に書いたので、以上は繰り返しの注記。) |
白菜は、去年、一昨年と出来が悪かった(管理がおろそかになったため、結球しきらなかった)が、今年は順調に育った。過去二年の経験で、半結球の白菜は、漬けはじめは苦みがあるが、なれてくると味わいが出てくるのが分かった。それは成果ではあったが、やはり、きちんと結球した白菜を漬けたい。
全部で24株を調製した。外葉を剥がし、包丁で根元に十字に切れ目を入れ、深い切れ目に指を差し入れ二つに割る。根元を洗い、外葉を敷いたトロ箱に並べる。それを軽トラックの荷台に載せて干す。調製後の白菜の重量は36kg。二、三日干したあとで下漬けをするつもり。
白菜漬け用に収穫した残りは、藁紐で頭を縛った。防寒用である。
(クリックで画像の拡大) 大根を干す。
干している支柱は、夏から秋にかけて調理用トマトの支柱として利用したもの。自然畝。トマトは、結局、元肥しかやらなかったが、実は満足できる程度にはついた。 |
白菜の仕事が終わったあと、夕暮れまでに時間が残ったので、沢庵漬け用に大根を調製することにする。今年の大根は出来が悪かった(これも管理のせい)。そのため、沢庵漬けはやめようかと思ったが、ここ二年、大根を漬けていない。沢庵漬けの味が懐かしい。そこで急遽、小さめではあるが、大根を40本ほど抜いた。泥を洗い流し、トマトの支柱に干した。トマトの支柱は、もしかすると大根を干すかもしれないと思い、解体せずに残しておいた。