稲刈りの準備。
(クリックで画像の拡大) 刈った稲を縛るための「藁紐」。
左側の束は、バインダーで縛ったままの藁束(脱穀済み)。右側の束は、「紐」に仕立てたもの。仕立てるといっても簡単な処理で、藁の一番上の(したがって一番根元の)葉鞘を除いて、長さを揃えるために穂先を、押し切りを使って、切断するだけである。
葉鞘を取り除くには、根元あたりを、手の指でくしけずるように、掻く。除けなかったものは、個別的に取り除く。こうすると、縛るために藁を抜き取るとき、葉鞘だけを引き抜き、必要とする藁の本数が確保できない、ということが少なくなる。ちなみに、稲束を縛るには、私は、3本から4本の藁を使う。 |
(クリックで画像の拡大) 藁紐の拡大画像。
手前3本が、葉鞘を取り除いた藁。後ろの4本が、取り除いていないもの。 |
(クリックで画像の拡大) 藁紐で縛った稲束。
3本ほど(画像では4本)の藁からなる藁紐を束にぐるりと巻き付けて締め、紐が交差したところで紐をねじる。ねじるには、まず、紐の両端を両手で握る。握った手は、親指の方が紐の端の側に来る。右利きの私の場合、右手で握った紐が、左手で握った紐の左側に来る。それから、紐を時計逆廻りにねじる。
さらに、指先を使って同じ方向に何回かひねる。最後に、ひねった部分が丸まるように強くひねる。すると、画像のように、紐が丸まってしっかりと止まる。
藁紐を、紐と稲束の間に挟み込む人がいるが、その必要はない。 |
まずナル運びからは始めた。ナルとは稲架の材料で、稲を架ける竿。木製のものもあるが、わが家のは孟宗竹で、一本の長さは約9メートルある。それを一本ずつ担いで田んぼに運んだ。田んぼまでは5、6分の距離、11本を休まず運んだので、2時間ほど、その半分は肩に負荷をかけて、歩き続けたことになる。健康ウオーキング、といったところか。
午後は、バインダーが出入りしたり回転したりする田んぼの角の稲を鎌で刈った。各々の角で4束ほど刈りとる。刈った束は藁で縛る。昔の手刈り時代を思い出す、わずかな時間である。
最後に、バインダーにジュート製の縛り縄を通して、明日はすぐに刈り取りを始めることができる状態にした。
稲架杭(稲架足)も運びたかったが、日没ゲームセット。軽トラックで一気に運ぶので、明朝の、ウォーミング・アップ代わりの一番仕事でやるつもり。