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2007/06/22
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村便り:2007-06-17(日) (大小二頭の「牛」で田と畑を耕す)
投稿日:2007-06-22(金)

 金曜日で植え継ぎが終わり、稲作の初期作業は一段落した。やっと田んぼから出られた!といった気分である。むろんこれからも何度か田んぼに入っての作業はある。田植え後20日ほどで施す追肥、出穂前の穂肥(7月終わりか8月始めになる)、さらに除草剤が效かなかったところの除草がそれである。しかし今からは、代掻きからこれまでのように稲をつきっきりで世話しなくてもよくなる。やっと身体と心を他の作業に向かわせることができるようになった。


ダブをひっくり返す(1)
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 ダブをひっくり返す。
 近くの耕作放棄田からガマの種が飛んできてところどころに生えていたが、それはあらかじめ根ごと掘り起こしておいた。
ダブをひっくり返す(2)
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 耕耘終了!
 草丈の高いところは、草をうまく埋め込めなかった。
耕耘機で耕した畝
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 耕耘機で耕したあとは、少なくとも溝は掘りあげておく。雨が降ると排水されず、畝がなかなか乾かないからである。
 まっすぐな畝だと、溝もまっすぐにしたい。亡父は、溝の両端に目標物(たとえば石)をおいて、ときどき両方を見ながら溝をあげる、と教えてくれた。しかし、これではなかなか真っ直ぐにはならない。そこで、私は、足で線を引く方法をとった。溝の端から、向こうの端に設けた目標物を見つめながら、片足で線を引いていく。長い間この方法でやっていたが、往々にして線が曲がった。今は、線を引くのではなく、目標物に向かって歩いて足跡をつけるようにしている。目標物を見つめながら、両足が一つのラインを踏むように足を運ぶ。耕したすぐあとだと土は柔らかいので深い足跡がつく。足で線を引くよりも、真っ直ぐになりやすい。その足跡を手がかりに、というかむしろ足がかりに、鍬で土を上げて溝を作っていく。
 この畝の長さは9mであるが、鍬の柄の方向に、足跡がほぼ直線状についているのがお分かりだろうか。溝を作るには、こちらに向いて柄の端をつかみ、向こう側に後ずさりしながら土を上げていく。写真では少し分かりにくいが、畝の左側の溝はすでに作ってある。
 この畝は、黄タマネギを栽培していたところである。
 そこで、今日は田んぼと畑の耕耘をおこなった。

 去年復田に失敗し、今年は稲作を見合わせた湿田がある。来年、復田に再挑戦する心づもりでいるが、そのために今年は時々耕耘などの世話をしてやろうと思っている。草丈が高くなりはじめ、しばらくすると本格的な梅雨である。だから、今のうちに一度トラクターで土をひっくり返しておこうと思っていた。朝一番でその田んぼに行き、周辺の草刈りをしてから、トラクターを乗り入れた。

 この田んぼでは、これからはトラクターは土が乾いているときしか使うまいと思っている。とくに水を入れてからトラクターを使うと、もともと深い(*)湿田がさらに深くなってしまう。下手をするとトラクターが泥の中でスタックしてしまう。去年はさいわいスタックには至らなかったが、二回の代掻きのためトラクターで回っているうちにだんだん土が深くなっていくのが分かった。来年は耕耘機で代掻きをするつもりである。
(*)代掻きをすると表面の土は泥状になるが、足を入れると30cmも沈まないうちに硬い地盤にあたる。しかし湿田は地盤がさらに深いところにある。そうした土の状態を「深い」と表現する。湿田でも硬い地盤にあたるところと、地盤らしきところで足が止まっても足先に力を入れればさらに足が沈んでしまうようなところがある。後者のようなところを「底がない」と表現する。

 今回は全般に土は堅かったが、去年、田植機がスタックしたところを通過すると、トラクターが沈む感覚がした。《底なし》の部分にはマサ[花崗岩が風化してできた荒い粒子の砂]入れてやったほうがいいかもしれない。今年の冬の課題としておこう。

 その田んぼから上がると、今度は今年休耕している田んぼ二枚を耕耘。その田んぼは蓮華が生えていたが、いまはもう枯れている。大豆とか蕎麦を作る予定なので、今から耕耘しておいた方がいい。

 田んぼから帰って昼食前にトラクターを洗った。

 午後は、今度は畑を耕耘機で耕耘。昨日、タマネギを収穫し終わった、二つの畝の草刈りをしておいた。ひと畝はアズキを蒔くため、もうひと畝はサツマイモを植えるためである。少々草は繁っていても、草刈り機で根元から刈り払い、耕耘機を二回走らせると、種蒔きや植えつけができる状態になる。

 アズキ栽培はいままで自然畝で挑戦してきたがうまくいかないので、今年は普通畝で挑戦することにした。いわゆる夏アズキ。草木灰と溶リンを施して(窒素は施肥せず)耕耘。草木灰は、草を焼くたびに灰を肥料袋にいれて保存してあるので、十分な量がある。

 サツマイモは一昨年から同じ畝で作るようにしている。連作すると甘味が増す、という話を読んだからである。発酵鶏糞を少量と溶リンを施した。リンを施すと甘味が増す(と読んだ)。鶏糞はもともとリンの含有量が多いが、溶リンはだめ押し。

 大小二頭の「牛」(ただし機械仕掛け)を使っての耕耘作業で今日は一日が終わった。むろん小牛も作業後の夕方、きれいに身体を洗ってやった。
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