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2007/02/14
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村便り:2007-02-12(子どもと二人の野良仕事)
投稿日:2007-02-14(水)

 土曜日から月曜日にかけての三日連続の休日は、最初の二日は卒論を読むために《出勤》したので、月曜日だけを農作業にあてた。子どもと二人で畑に行く。

 子どもは幼稚園の頃から週に一度は畑について来るのが習慣になっている。だから、私が農作業をしていても自分一人での時間の過ごし方を心得ている。今日は、サッカーボールを蹴ったり、木の枝を切って作った《ボール》を、折れた鍬の柄を再利用した《バット》で打ったり、本を読んだりして、むろん退屈するときもあるのだろうが、夕方まで野良で過した。

 今日は、まず午前中は友人と知人に送る荷物を作った。知人には、京芋を送ってもらった返礼に、八つ頭を送るつもり。そこでまず、子どもと一緒に田んぼに八つ頭を掘りに行った。私は一輪車を押して、子どもは自転車に乗って。里芋類は休耕田に作る。冬が近づくと畝をもみ殻で厚く覆って越冬させる。そして必要に応じて掘りあげる。

 田んぼに行くと、隣の他家の田んぼで、その家の主人(Nさん)が作業していた。八つ頭を掘り終えると、その人の方に声をかけた。向こうはこちらに気づき、手を上げた。そして大きな声で何かを言った。私は聞き取れなかったので、畦を通って近づいた。「三月三十一日と四月一日に泊まりがけで羽合温泉に行くけん、予定しとってや。」年に一度の講中(*)旅行である。Nさんは講中の幹事をやっている。そして私の子どもに向かって「あんたも行くじゃろうが。はあ[もう]人数に入れとるで」と話しかけた。子どもは「うん、行けると思うよ」と答えた。子どもは講中旅行によくついて来る。しかし去年の一日旅行には来なかった。ある時、Nさんは私の子どもに「なんで来んかったんな」と訊いた。子どもは「温泉行って泊まるんなら行くけど」と答えた。するとNさんは「よーしゃ、今度は一泊旅行にするけん、絶対来いよ」と子どもに念を押した。その時の約束が頭に残っていたのかどうかは分からないが、本当に今年は一泊旅行になり、子どもも心が動いたようである。
(*)「講」とは葬儀のための互助組織。我が家が属している講は、血縁・地縁で結びついた十数家で構成している。講については以前 記 事 を書いたことがある。

 午後は、一週間あまり前に人参を蒔いたビニールトンネル内に二十日大根を蒔いた。まだ人参は発芽していなかった。暖かい時期でも発芽まで一週間はかかるので、暖冬とはいえ低温期、種がなかなか芽を切り[芽を出し]たがらないのは、当たり前。

蕎麦のゴミ除き
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蕎麦のゴミを除いたあとは、細かい目の篩を使って細かい土塊を除く。その作業は後日。
 それからとりかかったのは、昨年11月、脱穀したままにしていた蕎麦のゴミを飛ばす作業。脱穀した蕎麦には、葉っぱが粉々になったものとか茎の切れ端が混じっている。茎などの大きいものは、蕎麦を篩に通して除くか、手で除く。葉っぱの粉砕くずのような軽く小さなものは、箕を使って吹き飛ばす。作業をしていると子どもがやって来て、箕の使い方を見ている。自分もやりたそうな顔をしていたので、やらせてみた。私の真似をして箕を揺する。しかし初めてなので要領が掴めず、《種蒔き》をしてしまう。「春になったら、その辺に蕎麦が生えるぞ」と言うと、子どもは笑った。今度はやりかたを説明してから、再度挑戦させると、うまくなった。

 五時のサイレンが鳴るころ作業終了。日が長くなったな、と思いながら、急いで着替えをして、車に乗り込んだ。子どもはすでに車に乗って待っていた。
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