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2006/10/24
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村便り:2006-10-21(稲架の材料)
投稿日:2006-10-24(火)

 バインダーで稲を刈り終えると、稲架を立てる。稲架は支柱(稲架杭、稲架足)と横木(ナル)で組み立てる。

 稲架杭は昔使っていたものが保存してあった。バインダー+稲架+ハーベスター(脱穀機)で稲を収穫することを決心した昨冬、一本一本地面に叩きつけては強度を試し、使えそうな杭を400本選び出した。15年は使わなかったが、木は強い。朽ちていて、叩きつけると折れてしまったものもあったが、思いの外、使えるものがあった。
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(クリックで画像の拡大)
 山から切り出した直後の孟宗竹。
 稲架を立てるため確認すると、それから1年近くも風雨にさらしたままにしていたので、傷んでいたが、今後の保存に気をつければ当分使えるはずである。
 ナルは、やはり昨冬、近くの山から、孟宗竹を15本ほど切り出しておいた。先端を切り落とした1本の長さは10mはあろうか、切った直後は水分を含んで重い。肩に食い込む重量によろめきながら屋敷まで運んだ。
 稲架杭やナルは金属製(鉄製かアルミ製)のものを買うことができる。しかしできれば木製や竹製のものを使いたい。金属製の稲架は風景になじまない。風景になじまないものは農耕にもなじまない(農耕の理念を自給的生活だとすれば)。はっきりした予定があったわけではないが、場所ふさぎになっても稲架杭はとっておいた。廃棄するのは簡単だが、同じ数だけの木製杭を手に入れるのは並大抵のことではない。支柱が木製であれば、ナルも木製か竹製を使いたい。そこでわざわざ孟宗竹を切り出した。

 稲架杭は軽トラックに積んで田んぼに運んだ。ナルは一本一本、担いで5、6分の道のりを運んだ。1本は8mほどに切りつづめた。切った直後に比べれば軽くなっているが、長さがあるのでバランスよく担がなくてはいけない。援農にきてくれた友人にも担いでもらった。あとから感想を訊くと、重かった、との答えが返ってきた。そこで担ぎ方の要領を説明した。
 肩を支点に前後の重量バランスを考えなくてはならないことは当然のことだが、竿を載せる肩の部分を選ぶ必要もある。肩の付け根、首のすぐ横に載せる。その部分は肉が盛り上がり、重みが直接、骨にかかることはない。肩の外側になるほど骨に重みが食い込み痛い。また、身体の縦の中心線付近であるから、揺れも少なくなる。ちなみに肥担桶も同じ要領で担ぐ。
 彼の肩の付け根を掴みながら、説明した。すると「早く教えてくれればいいのに。コンちゃんが軽々と運ぶのにどうしてこんなに重いんだろう、と思った。」と彼は口をとがらせた。でも、《援農》に来ていただいた方に、まるで弟子であるかのように、ひとつひとつ指図するのは憚られるのです。
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