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2007/05/14
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村便り:2007-05-12(土) (畦切り)
投稿日:2007-05-14(月)

 五月始めの連休から少しずつやってきた田んぼの畦切りをようやく終える。田植えの準備は、大略を述べると、(1)荒起こし、(2)畦切りと畦かき、(3)荒地(荒代掻き)、(4)畦塗り、(5)代掻き(本代掻き)の順におこなう。その第2番目の作業がやっと完了したことになる。

畦切り
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畦切り。
 畦切り専用の鍬とシャベルを使う。シャベルで目印をつけて、鍬で土をかき取る。最後にシャベルで凸凹を修正して仕上げる。この田んぼ(本文中の説明で概念図を使った田んぼとは違う)は去年休耕したので、かき取る土の量が多くなっている。
 畦切りは単純ではあるが、腰に負担のかかる作業である。腰の左右への負担を均等にするよう、時々、鍬を握る手の左右を入れ換える。たとえば右利きで打つときは右側の腰に負担がかかる。
コンクリート畦
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コンクリート畦。
 農道や井手を整備したところでは畦はコンクリートになっている。そのような畦は三つ鍬で土をかく。あらかじめ、シャベルを使って畦に直交する方向に、2、30センチメートル間隔に切れ目を入れると作業しやすい。
畦かき。
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横手の畦かき。
 この田んぼは農道際に横手を通してある。横手と田んぼの境もやはり土をかいておくと、トラクター作業に目安ができる。
 畦切りは畦塗りの下準備である。去年、畦に塗りつけた泥を専用の鍬でかき取り、畦を塗る「壁」を作る。畦にはモグラが住んでいるため、畦を切るとモグラが開けた穴が出てくることがある。その穴は泥で作った「栓」などでしっかりと蓋をしておく。さもないと田んぼに水を入れても、そこから抜けてしまうことになる。畦を塗るのは、傾斜地の田んぼでは、低い方向に向かう側の畦と、場合によっては、低い側と高い側を結ぶ畦である。田の記事で使った図を使って説明すると、下側の畦と、横手と田んぼを区切る狭い畦のうち、右側の取水口(入水口)と排水口(出水口)を結ぶ部分である。

 また畦をかくのはそれ以外の畦である。トラクターで耕耘したり代掻きをするとき、石垣やコンクリートで畦が作られているところでは、際[きわ]まで鋤くことができない。畦に近づき過ぎると、機械と石垣やコンクリート畦が接触するからである。だから、あらかじめ鍬で際の土を掘りあげておく。また、横手と田んぼを区切る狭い畦様の部分もかいておくと、トラクターを横手に寄せる限界の目安ができて、耕耘作業がしやすい。図にある田んぼでは、上の畦は低い石垣、左の畦はコンクリート製なので畦をかく。また、畦を塗るところ以外の横手もかく。


 畦切り・畦かきが完了した午後、トラクターで田んぼ二枚を荒起こし。草が生えていたので、その草を処理するためもないではないが、代掻きを二回すれば、それ以前に少々草が生えていても埋め込むことができる。だからわざわざ代掻き近くなって荒起こしをする必要はない。しかし、今年は代掻きを一回で済ます「実験」をしてみようかと思っている。そのために乾田状態のときに耕耘して草を処理したのである。


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