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2016/10/01
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村便り:2016-10-01(土) (ズルタケ)
投稿日:2016-10-01(土)

秋のキノコの季節になった。といっても、山に入って確認したわけではない。今年の初春の記事に、屋敷の隅に自生している松の木の下に生えるキノコについて書いた。同じところに今年もキノコが生え始めた。


(クリックで画像の拡大)
ズルタケを思い出した…
画像を撮るため、2本並んで生えているキノコのひとつをひっくり返し、裏表がひとつの画像で確認できるようにした。その時ふとキノコの匂いが鼻をかすめた。本当に匂いがしたのか、観念が匂わせたのか分からない。キノコを嗅ぎなおしてみても、最前の匂いは香ってこなかった。観念が嗅がせたとすれば、ひっくり返したキノコの、細かい網の目状の組織が目に入ったことが誘因になったのかもしれない。というのも、ほとんど同時に「ズルタケ」と呼ばれていたキノコを思い出したからである。

いまは工業団地に造成されてしまったところに、わが家の山(といっても狭い区画だが)があった。小学生の頃は、秋になるとそこにキノコを取りにいった。朝はやく起きて、ひとりで行くこともあった。松茸が主たる目当てだったが、他にズルタケがよくとれた。名前は、表面がぬめぬめ(ずるずる)していたところからつけられたのではないかと思う。表側は、画像のよりもっと濃い色だったような気がする。裏返すと画像のと同じような細かい網の目状になっていた。かすかな記憶を辿ると、ズルタケは香りよりも味が特徴で、ナスと一緒に煮て食べると美味しかった。それ以外にもクロコウとかあったように思うが、実物は記憶に残っていない。

この時期になると夏野菜は終わりである。しかし、同じ夏野菜でもナスは相変わらず旺盛になり続けている。「秋なす」という言葉があるが、このようなナスの生態をよくあらわしている。ズルタケはそのナスと料理ではマッチングしたキノコなのだろう。

屋敷の隅に生えているキノコを見て遠い昔の、いまは記憶の中にしか存在しなくなった山での収穫物を思い出した。
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