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2016/07/05
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村便り:2016-07-05(火) (除草器の修理)
投稿日:2016-07-05(火)

除草器の修理をした。除草剤撒布が普通になっているので、ほとんど使ったことのないものだが、去年使おうとしたところ、部品の一部(木製)が折れた。自分で直せそうなので、時間ができたときにやろうと思ったまま、一年ほどが経った。今年もまた使う必要性が生じたので、その必要に迫られる形で、やっと修理にとりかかった。


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修理が完了した除草器
 

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柄(左)と除草器本体(右)を、それぞれにあいた穴に棒をはめ込んで繋ぐ。
 

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繋ぎ棒の作成。真ん中の棒が柿の木の枝。左側の棒が、折れた元の棒。
 

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除草器本体を裏側から見たところ。
スパイクの爪のように埋め込まれた鉄片が草をかきとる。
 

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クワイ田
折れたのは、柄と除草器本体を繋ぐ棒である。修理が完了した除草器を真横から見た左の画像の左側に、垂直方向に新しい色の棒が見えるが、それである。棒は柄と本体にあいた穴にはめ込まれて固定されている(二番目の画像参照)。その棒にするために、昨冬伐採した柿の木の枝を使った。鎌で削りながら太さを調整しつつ、棒の両端が穴にぴったりはまるようにして、柄の先端は除草器本体に釘で固定した。(それまでは棒も、穴に、釘で固定してあったが、今回の修理に際して、その釘は廃止した。)

この除草器は何年ものだろうか? 手作りである。(といっても自家製ではなく、職人の手によるものだろうが。)父が隣村の田んぼを手伝っていた頃、便利な道具だと思い、もって帰ったもののようだから、持ち帰った時点から数えてすでに60年は経っている。

除草器は、今年はじめて栽培を試みたクワイ田で使う。稲田には除草剤を使うが、クワイ田は狭いので、草は手取りで対応できると思っていた。しかし、茎の先端に実る籾を収穫する稲と違い、クワイは地中に張った根につくイモを収穫する。すると、除草のためにクワイ田に入ると、大事な根を切ってしまうことになる。田んぼの中に入らないで除草するとなると、外から除草器を入れて、草を掻きとる方法が考えられる。最初はレーキで試みたが、使い勝手が悪い。そこで、小屋で眠っていた除草器を使うことにした。修理してすぐにクワイ田で試したが、やはり草取りに特化した道具である。レーキより格段に使い勝手がいい。

古い道具は、使わないと思っても、とっておくのがいい。今の農機具のように省労力で効率的に作業をこなしてはくれないが、手作業の直接的な延長のような使い勝手のよさがあり、小回りがきく。

この除草器を田んぼで使ったときの記事があります。その記事には、草取り器の全体の画像があります。興味がおありになれば、是非ご覧ください。
☆ 2001-06-18 ☆ 田の草掻き


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