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村便り:2009-03-26(木) (コブシの花が早い、農作業も忙しい)
投稿日:2009-04-01(水)

管理(自然畝)エンドウの支柱立て
管理(畑)アスパラガスの施肥、エシャロットの除草

 今週末は講中の一泊旅行で農作業ができない。4月に入ると新学期が始まる。でも、農作業はのんびりと構えているわけにはいかない。そこで今日、木曜日と明日、金曜日は休暇をとることにした。

灰ヶ峰の山腹を咲きのぼるコブシ
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 灰ヶ峰の山腹を咲きのぼるコブシ。
 畑からの風景。山腹に見える白い斑点がコブシの花。
 
温床内のネット
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 温床内のネット
 朝、温床をのぞく。3月19日と20日に種蒔きしたもののうち、ナス、パプリカ、トマトは昨日あたりから発芽を開始した。種蒔きから一週間弱の発芽である。去年までの温床よりは発芽がはやい。今年は例年より気温が高いこともある。実際、いま灰ヶ峰の山腹をコブシが咲きのぼっているが、同じような状態は去年では4月2日に撮った画像に見える。すると今年は一週間ほどコブシの花がはやい、ということになろうか。発芽がはやいのは、さらに、夜間、ボットにカマス[藁むしろ製の袋]を被せて保温している(3月20日の村便りを参照)のが効果をあげていることもある、と思われる。

 発芽が始まると温床内に防虫ネットを張る(左の画像参照)。晴れた日にはビニールトンネル内が高温になるので、トンネルの端を開けて風を通す。すると、虫が温床内に入り込み、双葉をかじってしまう。ネットは、それを防ぐためである。


 急いでやらなければならないのは、エンドウのウロ[支柱]立て、ダイコンやニンジンの播種、アスパラガスの施肥、第二温床の準備などだが、まず、自然畝で作っているエンドウの世話から始めることにした。

 エンドウは自然畝で作る定番作物のひとつ。実エンドウとスナップ・エンドウの二種類を作る。去年は春先にヒヨの食害を受け、小さな芽が食べられてしまったが、今年はヒヨは飛来したものの、被害にはあわなかった。他の野菜は食べられ、南天も食いつくされているから彼らの食欲は旺盛であったのは間違いはなかろう。エンドウが狙われなかった理由は分からない。

 ウロは立てたもの、エンドウがよじ登る手がかりになる笹が足りなかった。笹は孟宗竹の枝を使うが、毎年更新しているわけではない。3、4年は使い回しているだろうか。使えなくなったものから順次廃棄しているうちに、とうとう数が足りなくなった。ウリ類にも必要だから、山に竹を伐りにいかなければならないが、それは今日の仕事にはならない。

アスパラガスの施肥
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 アスパラガスの施肥。
 アスパラガスは、縦二列に株がある。その真ん中に溝を掘り、その溝に発酵牛糞堆肥(肥料分は少ない)、発酵鶏糞、サンライム[牡蠣殻を粉砕したもの]を施して土に混和して、畝全体を均した。
 アスパラガスは去年の春に定植し、去年一年間は収穫を控えて株を大きくした。だから、今年が初めての収穫である。種袋に、芽の出てくる前の2月から3月に施肥する、と書いてあった。3月もすでに下旬であるが、ともかく施肥することにした。施肥して畝をレーキ[土を均す、櫛状の歯がついている農具]で均していると、防寒のため盛り土をしていた株からすでに新芽が出ていたのがあり、その芽を折ってしまった。来年からはもう少し早めにやるべき。


エシャロット
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草のなかから現れたエシャロット。
 最後にエシャロットの草取り。昨秋植えたエシャロットは春草のなかに埋もれている。エシャロットの葉を切らないように丁寧に草を(地面すれすれに)刈り取った。去年植えつけたのは28球、草のなかから現れたエシャロットは20株。3割が発芽しなかったことになる。一昨年植えつけたのは100%発芽していたので、今回は成績が悪い。

 エシャロットの畝は土がかたく締まっていた。これからも分蘖し球が肥大するのだから、土が株元を締めつけない方がいいような気がする。昨秋は種球の頭が少し見える程度に植えつけたが、今秋は、もっと浅くしてみよう。たとえば高さにして半分ほど土の上に出すようにして。
村便り:2009-03-21(土) (ようやく荒起こし)
投稿日:2009-03-30(月)

管理(田んぼ)荒起こし

 田んぼは昨秋の収穫以来、一度も起こして[耕耘して]いない。脱穀あと、藁の裁断と散布が遅れ、3月始めにずれ込んだためである。そのあとできるだけ早く荒起こししようと思っていた。ここ数日乾いた天候が続き、また、明日は雨との予報。この時期は一日雨が降ると、田んぼが耕耘可能なほどに乾くまで時間がかかる。そこで今日は一日休暇をとって荒起こしをすることにした。

トラクター
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 トラクターの後部に、猛禽類の爪に似た刃がいくつも見える。耕耘するときには、その部分を地面まで降ろすと回転する刃が土を鋤き返す。
 
イノシシに荒された田んぼ
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 イノシシに荒された田んぼ。
 画像の右下、"г"の形に溝が確認される。その内側がわが家の田んぼである。イノシシに踏み荒らされ枯れた稲がお分かりになると思う。画像は1月31日のもの。
 去年、収穫前にイノシシに荒された田んぼがある。その田んぼをどう処理するかが以前から気にかかっていた。荒された稲は冬の間、枯れるがままにしていた。茎がもろくなっているので、そのまま鋤きこむことができるのではないか、と考えていた。しかし実際に作業をやってみると、トラクターの回転刃[この部分で土を鋤き返す。左の画像参照]に枯れた茎が巻きつく。回転刃の部分には、草の巻きつき防止のため二本のバーがついているが、稲の茎は長すぎて、バーは効力を発揮できなかったのである。目算がはずれ、イノシシに荒された田んぼの荒起こしは断念した。枯れた稲を草刈り機で払ってからでないと荒起こしは無理のようである。

 それ以外の田んぼ[面積にして約二反五畝=2500㎡]は一日で鋤き終えた。実働にして6、7時間であろうか。トラクターの泥を洗い流して帰途についたのは19時半の夜の闇。いよいよ始まった、と思う。春の歩みとともに農作業は日増しにギヤアップしていく。
村便り:2009-03-20(金) (温床での作業)
投稿日:2009-03-25(水)

播種[温床育苗](畑)万願寺とうがらし、伏見甘長、シシトウ、調理用トマト、赤トマト、黄トマト
作業(畑)(第二)温床の準備
作業(休耕田)種芋(里芋類)の掘りあげ

温床育苗のための種蒔き
温床1
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 3月19日の記事と同じような画像を載せましたが…
 その記事の画像に、カマスを保温のために被せる、と書いた。これは今年からのやり方。去年までは、保温のため、夜ビニール被覆の上にカマスとか筵とかを被せ、その上からさらにビニールシートを被せていた。しかし、外の寒気を十分には遮断できず、堆肥の発酵熱にもかかわらでポットまわりの温度が下がっていた。
 そこで、ポットのすぐ上にカマスを被せると、カマスが堆肥から上がる熱をポット周りの空気に保ちながら外からの寒気を遮断し、他方、堆肥とカマスの間の空気層が狭くなるので、温度を保ちやすいのではないか、と考え、このやり方を始めた。じっさい、朝、カマスの上側に触れると冷えているのに、カマスの下に、すなわちポットあたりに、手を差し入れると暖かい。だから、このやり方は効果的だろうと思う。
 
温床2
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 カマスは、発芽までは、昼間でも被せたままにしておいたりする。ナス類の発芽は好暗性なので、発芽に支障はない、と思われる。
 晴れた日は昼間は温床内の温度が上がる。そこでビニール被覆の端を片側ないし両側開いて温度調整する。温度の目安は20℃から35℃。
 
温床の基礎
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 去年の堆肥を掘り出し、枠を取り除いた温床の基礎。長方形の竪穴式住居の跡のようである。
 このあたりは耕土の下はすぐに小石を含んだ赤土になるので深くは掘れないが、理想としてはもっと深く(50㎝か60㎝)掘り下げ、踏み込んだ堆肥の上におくポットが地表より下になるようにした方が保温効果があがるはずである。
 左手奥に見える腐った藁を積んだように見えるところがカブトムシの《飼育場》。初夏、ここに枠組みを作って専用産卵場を作るつもり。
 春分の日の今日は午前中、昨日に続いて温床で育てる苗の種蒔き。アマトウガラシ類は、万願寺とうがらし、伏見甘長、シシトウ。トマトは、調理用トマト[エスクック・トール @サカタ]、赤トマト[おどりこ @サカタ、米寿2号 @タキイ]、黄トマト[黄寿 @タキイ]。シシトウを作るのは二、三年ぶりか。また赤トマトのうち「米寿2号」と「黄寿」は以前の残り種を蒔いたもので言わばおまけ。トマトは例年、調理用トマト20本、普通の赤トマト20本を定植する。

 時間があれば昨日のナスやピーマンといちどきに蒔きたかった。二回に分けざるをえなかったが、昨日ナス、今日トマトの順に蒔いたのは理由がある。トマトの方が早く発芽するからである。すわなちトマトの方が低温で発芽しやすい。

カブト虫の産卵のためにを積みなおそうか(?)
 午後は、まず二番目の温床を整理した。昨春踏み込んだままになっている堆肥を掘り除いた。この堆肥にもカブト虫の幼虫がいる。一番目の温床を片づけたときは、幼虫の数は30匹と、大雑把に見つもったが、今日はきちんと数えてみた。すると50匹もいた。二つの温床の堆肥のなかに100匹ちかくいたことになるだろうか。やはり今年は温床育苗が済んだあと、カブト虫産卵用に堆肥を別の場所に移したほうがいいかもしれない。移住させた幼虫が成虫になって堆肥から巣立つのは5月だろうから、田植えが終わったあと温床とは別に枠を作り、そこに用済みの堆肥を積みなおそうか、と考えている。

里芋類の掘り起こし、ヤツガシラ
 午後二番目の作業は、種用に畝に残しておいた里芋類の掘り起こし。コイモ、エビイモ、ヤツガシラ(八頭)の三種類。これらは4月始めに温床に伏せる。

 暖冬だったせいか、ヤツガシラを除く芋は寒さで傷んでいなかった。割ってみると、まるで冬の始めに掘り起こしたかのように、しみのない白い肉質をしていた。ただヤツガシラは、寒さに弱いのか、あるいは管理の仕方が悪かったのか、傷みが目立った。とくに親芋と子芋が合体して《八つの頭》のようになっている部分が弱いようである。おそらくは、寒さで枯れた茎が水分を含んでいて、その水分が傷みの原因になったのだろう。

 昨年の観察から、ヤツガシラの子芋は、茎を親芋の茎のなかから出し、親芋の茎と一体をなすことが分かった。コイモの場合は、親芋の茎の周囲に、独立して茎を出す。だから、ヤツガシラの茎は太くなり、そのぶん水分が多く含まれる。そのため、枯れても水分が根元に残ってしまうのだろう。今年は、茎が寒さでしおれてしまったら、根元から切り除いてみようか、と思う。そもそもヤツガシラは《八つの頭》が食べる部分である。そこが腐っては《八頭》ではなくなってしまう。


 夕方は墓参り。従姉が先に行って草取りをして花を備えていてくれていた。
村便り:2009-03-19(木) (温床で育苗する野菜の種まき)
投稿日:2009-03-23(月)

播種(温床育苗)長ナス、小丸ナス、ピーマン、パプリカ、ヒモトウガラシ

ポットに土詰め
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 ポットに土詰め。
 6㎝ポット4個に対し、200mlカップ九分目ほどの土を使う。ポットの下に敷いてある板は、ポットの安定のためと、ポットの穴から土が漏れだすのを止めるため。ポットによっては土が漏れださないような構造のものもあるが、このポットは底の中央に穴がひとつあるタイプなので土が漏れやすい。
 極小ポットが枡目状につながった育苗トレイもある。この方が土が詰めやすいが、私は独立したポットを使っている。あえて理由をあげると、ポットあたりの土が多い分、発芽してから移植までの時間が稼げることと、発芽が揃わなくても個別に移植できること。
 温床に藁を踏み込んだあと二、三日すると発熱が始まる。3月16日に踏み込んだ藁は二日後の昨朝(18日)に計ると40℃になっていた。温度が上がるとすぐに育苗を始めることにしている。自然任せの熱源なので、持続時間をコントロールできないからである。そこで昨夕、帰宅途中に作業小屋に寄り、6cmポットに土詰めをした。これからの農繁期は、出勤途中の朝とか帰宅途中の夕方とかの細切れ時間も利用して農作業をすることなる。ポット220個に土詰するのに1時間20分かかった。


 今朝は、そのポットに種蒔きをした。ナス、ピーマン、アマトウガラシである。

温床育苗
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 温床に入れたポット。
 種蒔きしたポットは稲の育苗箱に並べて温床に入れる。そのうえに木枠(カンバスの張ってあった木枠を流用)を置いてカマスを保温のために被せる。そして全体をビニールで被覆する。
 ナスは長ナスと小丸ナスを蒔いた。長ナス[庄屋大長 @タキイ]は定番のもの。小丸ナス[民田茄子 @大和農園]は、作ったのはたしか二度目。カラシ漬けにするとおいしいナスである。カラシ漬けはいつか作ってみたいと思っているので、今年は試験的な作付け。ただ、カラシ漬けに挑戦するには今は時間的・心理的余裕がないので、ぬか漬けにして食べることになろう。ピーマンは普通のピーマン[緑宝ピーマン @大和農園]とパプリカの赤と黄[フルーピーレッド、フルーピーイエロー @タキイ]。パプリカは早生なので、最初は緑ピーマンとして食べ、緑ピーマンができだしてから、パプリカとして収穫する。アマトウガラシとしては今日はヒモトウガラシを蒔いた。辛くはないがトウガラシ臭さが残っているところが好きである。

 85ポット蒔いて1時間要した。
村便り:2009-03-16(月) (ジャガイモを伏せ、温床に藁を踏み込む)
投稿日:2009-03-22(日)

芽出し(畑)ジャガイモ(メークイン、男爵、普賢丸、出島、roseval)
作業(畑)(第一)温床の藁の踏み込み

 農作業の遅れを取り戻すため休暇をとった。ジャガイモを伏せるのと温床に藁を踏み込むのが今日の仕事。

ジャガイモの種芋
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 ジャガイモの種芋。
 種芋を切り分け、トロ箱に並べて切り口を干した。トロ箱は南方向に傾斜をつけてある。今のように気温が低く、日差しが弱い時期なら一日干してもいいが、夏だと種が萎んでしまう。秋ジャガを干しすぎて失敗したことがある。
 ジャガイモは3月15日をめどに伏せる[仮畝に植えて芽出しをする]。大きい種芋は一片50gを目安に分割する。分割は縦方向に行う。メークインなどの細長い芋は方向が分かりやすい。男爵のように丸い芋は、茎とつながっていたところが縦方向の下として方向を決める。芽は登頂部分に多く、場合によっては密集して出る。したがって、その部分を切り取ることもある。

 その作業を朝一番に行った。ジャガイモの品種は、メークイン、男爵、普賢丸、出島、roseval。メークインと男爵は購入種、それ以外は自家採種のもの。切り分けた芋は切り口を太陽にあてて乾かした。乾かした方が腐り芋が出にくいような気がする。今日はいい天気なので一日干して、夕方伏せることにした。


温床
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 温床の藁の踏み込み。
 右の赤い機械が、藁裁断機。裁断した藁はその前の青いシートで受け止める。その藁を左の枠のなかに踏み込む。
 午後は、第一温床に藁を踏み込む作業。藁は機械を使って裁断する。裁断機をもっていなかった頃は、押し切りで裁断していた。裁断を機械作業してからは、踏み込む藁の量が格段に増えた。藁の量はやはり多い方が、発酵熱が高くなり、また長続きする。裁断は機械だが、踏み込むのは人間。だから、踏み込み作業は全体としては、単調なうえ、時間がかかる。

 藁は200束踏み込むことにしているが、今年は160束。発酵熱の確保が不安定になるかもしれない。その藁に対し、《点火剤》として乾燥鶏糞を2袋(15kg×2)、それと大体同容量(同重量、ではない)の鶏糞を加えた。作業は4時間かかった。


伏せた種芋
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 ジャガイモの種芋に土を被せたあと、その上に保温のため藁を敷く。伏せ床は高畝にして、排水をよくする。滞水すると種芋が腐ってしまう。
(種芋を伏せ床に並べ、まだ土を被せる前の状態は、去年の同時期の記事の画像を参照してください。)
 夕方、干していたジャガイモを伏せて、今日の作業は終わり。
 てつがく村の
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