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村便り:2010-09-22(水)/その2/ (人参、春菊は蒔きなおし。玉葱の播種)
投稿日:2010-09-25(土)

 少雨・乾燥の今夏は水やりに明け暮れた。これほど水やりをしたのは初めてではあるまいか。ナスは水を要求するのでしかたないにせよ、他の夏野菜は水やりの手間はあまりかけたことはなかった。

ニンジンとシュンギク
 種蒔きも失敗した。

タマネギの播種
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タマネギの播種。
 こちら側、スクモがかかっているところが赤タマネギ、その向こう、藁が覆ってあるところが普通タマネギ、さらに向こうの端は、すでに発芽して生育しはじめた極早生タマネギ。
 右隣の畝、担桶のこちら側が、シュンギクを蒔きなおしたところ。向こう側が、ニンジンを蒔きなおしたところ。
 ニンジンは春、夏、秋の三回播種する。夏は梅雨明け前、秋は8月終わりから9月始めにかけてである。梅雨明け前の種蒔きは発芽を確実にするためだが、今年の夏は、梅雨が明けてから7月30日に種蒔きした。洋ニンジンと金時ニンジン。梅雨明け直後は例年、晴天続き。毎日灌水したおかげで悪条件でも発芽したが、金時ニンジンは全滅、洋ニンジンは7割方の発芽だった。秋は9月1日に蒔いた。この頃は畑は土がカラカラ、草も生えない沙漠だった。発芽まで毎朝晩、灌水するつもりだったが、通いの百姓は挫折した。その結果、ほぼ全滅。

 シュンギクも9月始めに蒔く。もっと遅く蒔いても発芽・生育はするが、シュンギクは寒さに弱いので、早めに蒔いて寒くなるまでにできるだけ多く収穫する。今年も暦通り、9月5日に蒔いた。しかし、ニンジン畝の隣にまいたシュンギクもまた全滅状態になった。シュンギクは、ニンジン同様、好光性の発芽をするので、覆土は薄くする。乾燥しきった畝でなくとも、必要に応じて灌水しなければ発芽がそろわない。あわれなことに、蒔き床には雑草がぽつりぽつりと生えているだけだった。

 ニンジンは昨日、9月21日に蒔きなおした(品種は「時無五寸」)。こんな遅くなってニンジンを蒔くのは初めてである。発芽するかもしれないが、根が十分に肥大するだろうか。場合によってはトンネル掛けして生育を促進してみるつもりである。

 シュンギクも今日、蒔きなおした。こちらは時期こそ遅いが、きちんと生育してくれるはず。


タマネギ
 タマネギの種蒔きもした。長期貯蔵が可能な普通の(黄色の)タマネギと赤タマネギ。前者が10ml、後者が5ml。普通タマネギは今年は種を変えた。とくに理由はない。いままでは大種苗会社の種だったが、今回は北九州の種苗会社。昨今は海外で採種した種を販売する例が多いが、この種は国内産。

ソバの花
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(記事とは関係ありませんが…)ソバの花。
 いまは蕎麦の花か満開。この細長い田んぼが今年、野菜畑に転換したところ。左奥に、大豆と里芋が見える。右側の畦は彼岸花の畦(10年ほど前に、わざわざ彼岸花の球根を植えた)。まだ蕾。向こう端に、前の記事で掲載した彼岸花が咲いている(この画像では見えない。)。
 ともかく今夏は干天と灌水で疲れてしまった…
村便り:2010-09-22(水) (今夜は仲秋の名月、明日は彼岸の中日、秋分の日)
投稿日:2010-09-23(木)

彼岸花
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彼岸花。
 今年は暑さと乾燥のせいで、彼岸花が咲くのが遅いそうである。彼岸花が咲くころは朝晩の気温が下がり、朝などは彼岸花は露に濡れて立っている。今年は今日までそのような気象条件はなかった。しかし、さすがに彼岸を名に負う花、すでに咲き始めていた。
 今夜は仲秋の名月。別名は芋名月である。この時期にあわせてコイモ[子芋、孫芋を食用にする、普通の里芋]の初掘りをすることにしている。昨日、掘って今夜食べるつもりだったが、昨日は子芋掘りを思い出したのは日が山の端に沈もうとする頃。畑で草焼きをしていたが、近くではあるが、休耕田の畑まで行く気が起こらず、今日に回した。今日は、忘れないように、午前中にコイモ掘り。


コイモ
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コイモ。掘り上げたところで撮影。
 まだ子芋・孫芋は小さいが、数は多い。
 
子芋を食害する虫
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子芋を食害する虫。
 里芋を掘り上げると、かじられたような跡かついた子芋がある。以前は、野ネズミがかじった跡かと思っていた。でも、いまは画像のような虫(コガネムシの幼虫?)が食害するのだ考えている。冬の間地中に潜り、子芋を餌に生きているのだろう。冬の間、里芋を掘り上げるとよく見るからである。
 
元寄せしたエビイモ
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元寄せしたエビイモ。
 
元寄せしたタケノコイモ
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元寄せしたタケノコイモ。
 
 今年の里芋類は、私としては、出来がよい。草取りと元寄せをしっかりとやった結果。たいていこの基本作業ができないので、子芋・孫芋の付きや肥大が悪い。しかし、今年は里芋類の畝によく通った記憶がある。

 里芋類の畝に来たついでに、エビイモとタケノコイモの元寄せをする。エビイモは親芋の茎を3本になるように、余計な茎(たいていは1本)を切り取る。次の元寄せの際(1、2週間後)には、茎は1本にしようと思っている。タケノコイモは、子芋の茎は結局のところそのまま伸ばしている。

 今日も昼間は暑い。今晩は雨が降り、明日、秋分の日は気温が下がるそうだ。今夏は異例に少雨で暑い。そのせいで秋の種蒔きが遅れているので、是非とも予想通りになってほしいものである。
村便り:2010-09-05(日) (極早生タマネギの播種)
投稿日:2010-09-20(月)

 極早生タマネギは、6月始めに収穫できる普通タマネギより一カ月ほど早く収穫できるので、タマネギの端境期を埋めるために作る。普通タマネギは品種を選べば翌年の3月まで保存できる。極早生は暖地向きの品種であるが、瀬戸内海に近い山間の村でも栽培できる。

 今年はタマネギ育苗にちょっとした《新技術》を導入した。詳しくは8月xx日の記事を参照していただくとして簡単に言えば、夏の間、苗床をビニール被覆して雑草の種を発芽不能にし、育苗中の雑草を抑制しようとするものである。

 播種の手順は
育苗床
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育苗床。記事の手順(1)に対応。
 表面の土をすくいとったところは、ほぼ正方形に窪んでいる。土は右手後方の水色の箱に入れた。
 
覆土
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覆土。記事の手順(3)、(4)に対応。
 黒い部分は覆土した上にさらに発酵牛糞堆肥を篩い入れたところ。
 
種蒔き完了
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最後に藁を被せて種蒔き完了。
(1)育苗床のビニールを剥がして、表面の土5cm弱を平鍬などですくい取り、雑草の種が混じっている可能性のある他の土が混ざらないように、大きな容器などに入れる(土は覆土用に使う)。
(2)種を蒔く。(種蒔きの細かな手順は、2007年9月8日の記事参照。)
(3)(1)の手順でのけておいた土を使って覆土する。
(4)その上からさらに発酵牛糞堆肥を篩い入れる。(発酵牛糞堆肥は肥料分は少ない。)

 なお(4)の手順は、雑草抑制とは関係ない。覆土を厚くするため。



>>続報>>

村便り:2010-09-14日(火) (極早生タマネギの発芽と雑草)

 発芽率をあげるために播種床に被せる藁は、除くタイミングが難しい。早すぎると発芽の遅れた種が発芽しなくなるし、遅すぎると発芽したものが藁の下で、日光不足ため、徒長してしまう。その藁を今日とり除いた。

発芽
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発芽したタマネギ。
 《新技術》は効果があったようである。今までは藁を除く頃に、タマネギと一緒に雑草も芽を出している。しかし今回は草はほとんど生えていない。まったく生えていない、と言っていいくらいである。毎年、タマネギの育苗床の草には悩まされる。取ることのできなかった草のせいで、育苗がうまくいかなかった年もあった。今年の育苗はうまくいきそうである。
村便り:2010-08-27(金) (蕎麦蒔き)
投稿日:2010-08-30(月)

梅雨明けから畑の準備
 ソバを蒔く予定地は8月始めに一度トラクターで耕耘しておいた。草が一面に生えたからである。それから晴れの日が続いたので、鋤き返した草は枯れ、わずかに生き残った草だけが生えていた。


(クリックで画像の拡大)
溝あげ。
 平鍬で真っ直ぐに溝をつけるのは、なかなかむずかしい。現在は私は次のようにして溝あげをしている。
 まず両端に目印を立てる。画像では、目印として、緑色のビニール被覆の棒が立ててある。ついで目印の間に足の爪先で条をつける。往復すれば、だいたい真っ直ぐな跡がつく。その跡を目安に後ろ向きになって溝をつけていく(画像では、こちらから体は向こうにむけて、溝は向こうからこちらにつけていく)。片足を二本の目印を結ぶ直線上に置く。その足を固定して、鍬を手前に引きながら、土を両側にあげていく。柄を握る手の位置は次第に鍬の先端に近くなる。これを一サイクルにして、一方の端から他方の端へと溝をつけていく。
 今度は22日に、畝を作るため、耕耘機で土を起こした。草を鋤きこむには力の強いトラクターが適しているし、作業も楽である。しかし、大きいぶん小回りがきかず、また、洗うのに時間がかかる。だから、今回は耕耘機にした。22日の作業は、畝の溝あげの途中で終わった。日没時になったこともあるが、鍬のくさびが抜けてしまったからである。しっかりとくさびを打ち込んでいても、柄が木製であると乾くと縮み、くさびが抜けてしまうことがある。その日の作業中、締めつけが緩んでいる感覚はあった。そういう時はくさびを打ち込み直したり、水にしばらく浸けて柄に水を吸わせる。でも、おかしい、と思って確かめた時にはすでにくさびは抜け落ちていた。


ソバ蒔き
 蕎麦は8月25日を目途に蒔くことにしている。土曜日か日曜日に蒔くとすると28日か29日になる。しかし28日は昼間は人間ドック、夜は野球観戦の予定がある。29日になると少し遅い。そこで、26日に畝作りを終わらせ、27日に蒔くことにした。両日とも午前中の作業。


(クリックで画像の拡大)
種の選別。
 1.5Lの水に1.5kgの塩を入れて、そのなかに蕎麦の種を入れた。浮かんだ種を除くと(すなわち、沈んだ種を選びとると)、最初の重量の45%ほどの種がとれる。こうすれば発芽率があがる。
 

(クリックで画像の拡大)
種の調合。発酵牛糞堆肥とかき殻石灰を混ぜ合わせる。
 

(クリックで画像の拡大)
種蒔き。
 畝の幅(両端の溝の中央の間の距離)は鍬の柄と同じである。蒔き条は、畝と直交する方向につける。この蒔き条を「ガンギ」と呼ぶ。手前、白く見える条が蒔いた種である。一ガンギの蒔き量は、一握り分。蒔いたあと、平鍬を使って覆土する。石灰の白は覆土の具合を確かめる指標にもなる。土がかぶっていないところは白いままに残るからである。
 1.3kgの種(調合しない前の蕎麦だけの重量)で115ガンギ蒔けた。
 まず、10%の塩水で種を精選する。種は、発酵牛糞堆肥とかき殻石灰と混ぜ合わせる(分量比は、種:牛糞:石灰=1:1:1)。混ぜ合わせるのは、種を厚蒔きにしないためと、均等に蒔くためである。かき殻石灰は蒔いた条を目立たせるためもある。実際に蒔いたのは、種1.3kg。
村便り:2010-08-22(日) (エビイモとタケノコイモの、3度目の元寄せ)
投稿日:2010-08-28(土)

 昨日の昼下がりと、今日の午前中を使ってエビイモとタケノコイモの除草と元寄せをした。

里芋畑
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除草と元寄せが終わったエビイモとタケノコイモ。
 大豆が植わっているところあたりからこちら側の二畝。正午すぎの日差しのもとで。
 里芋類の主力、コイモ(子芋を主として食用にする《普通の》里芋)は二回目の元寄せ(8月1日)で管理をほぼ終了。株元を藁で被覆したので、草はコイモの生育を阻害するほどには生えていない。これからの作業は、8月の終わりに子芋・孫芋の芽を切ることと、冬に備えてスクモ[もみ殻]で防寒することが残っているだけである。

 ところがエビイモ(と、おそらくはタケノコイモ)はこれから何度か元寄せをして、エビ(とタケノコ)の形を仕上げていかなければならない。二回目の元寄せのとき除草はしたが、こちらは藁を敷いていないので、3週間もたつとまた草が伸びてきた。今年は雨が降らず(H県でのこの一カ月の降雨量は年平均の6%、とラジオで報道していた)畑は畝の底まで乾ききっているが、休耕田での転換畑の土は十分に湿っているので、作物も元気に成長しはするが、草も負けていない。


イナゴ
(クリックで画像の拡大)
里芋の葉の陰で涼むイナゴ。
 涼むように見るのは擬人化。彼らには夏ばてはないだろう。ひたすら生きているだけ。まあこの充実も、彼らよりも寿命の長い人間の時間感覚からの擬人化であろうが。
 転換畑では、里芋類のほかに大豆と小豆が育っているが、今年は例年に比べてイナゴが多いような気がする。作物のなかを歩くとイナゴが群れをなして飛び立つ。私の小さいころは稲刈りのころイナゴがたくさんは跳ねていたものだが、それ以降、農薬のせいだろうが、伝説のなかの存在のように少なくなった時期があった。しかし近年、どうもイナゴは復活しているようである。農薬の使い方の変化のせいかもしれない。イナゴは稲の害虫ということだが、私の経験ではイナゴで被害にあった、ということはない。ということは復活したとはいえ、被害を与えるほどには大量発生していない、とうことだろうか。


エビイモ
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エビイモ。
 草取りをしながら、芽を出したコイモと親芋の茎との間に土を入れた。以後は鍬で土を寄せることになろうが、今回だけはシャベルでていねいに土を入れた。邪魔な親芋の茎はかいた。
 エビイモは、エビにする子芋の芽が出揃ってきた。これから二週間おきくらいに元寄せと親芋の葉かきとをおこなって、《エビ》の養殖を仕上げる。今年はアヅマに競争相手がいて刺激があるので、去年よりうまく仕上がるかもしれない。


タケノコイモ
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タケノコイモ。
 親芋だけでなく子芋も天に向かって伸び立つ。芋は長さといい皮の模様といい、まさに筍だが、なぜかタチウオを連想した。瀬戸内海地方に育つのだから、タチウオイモなんて名前もいいのでは(けっしてない 笑)。
 タケノコイモは初めて(厳密には二度目の)挑戦である。元寄せの按配が分からないので、アズマの人に問い合わせたところ、土寄せが不十分だとずんぐりイモになる、との仰せだったので、エビイモと同程度に元寄せしていくことにした。

 休耕田の転換畑では生き物たちが元気に育っているが、その管理者である私は夏ばて状態、喘ぎながらの作業だった。
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