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2011/01/14
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村便り:2011-01-14(金) (Musan味噌)
投稿日:2011-01-14(金)

 最近、夕食の味噌汁にはムーさん味噌を使っている。年越し蕎麦に使った蕎麦粉と一緒に千葉のムーさんから送っていただいた。

 自家製の豆を米麹で発酵させ、一年ほど熟成させたもの、と聞いている(じゃなくて、メールに書いてあった)。米はムーさんの畑の近在でとれたものだそうだから、材料からしても作り手からしても生粋の千葉Yotsukaido味噌。

 数日前、味噌汁を飲んでいるとき「この味噌分かる?」と我が家のシェフにきかれて、おやっ?と思った。わざわざ尋ねるのだから、ムーさん味噌を使ったのはすぐに分かった。我が家はふつう麦味噌(ただし自家製ではありません)を使う。たしかに麦味噌とは違う味である。

味噌汁
(クリックで画像の拡大)
ムーさん味噌を使った味噌汁。
 でも、味噌汁ではなく、その後ろのご飯に焦点があっているようです…手前味噌ならぬ手前米ですから、デジカメも《主人》の意を酌んで、気をきかしたのかもしれません(汗)
 味わうと、遠い昔の記憶がよみがえった。18歳の3月、大学受験直後に東北のまだ雪に埋もれた町で味わった米味噌の味である。米味噌はむろんいままでに何度も味わったことがあるが、なぜか、それら幾多の経験を通り越して、おそらくは米味噌体験の最初のころに記憶は飛んだ。その数年後、味噌汁を作ってくれた叔母さんに「あの味噌汁はおいしかった!」と言ったことがある。なぜおいしかったんだろうね、と叔母さんは首をひねった。いまから推測するに、いつも口にしている麦味噌とは違う米味噌が味覚に新鮮な驚きをひきおこしたのだろうか。ムーさん味噌はあの味へのベクトルは含んでいるが、あの味と一致しているわけではない。だからこそ、ムーさん味噌は遠い記憶のなかをさまよわせ、私は逝ってしまったあの時代と叔母さんをよみがえらそうと、はたせない手さぐりをした。

 さあうつつに戻ろう。手作りにしては粒がこなれている。そして味もこなれている(熟成している)。最初の味噌づくりとは思えない出来である。私もいずれ味噌を作ってみたい。麦味噌である。昔は畦で大豆を作っていたが、あの大豆は味噌づくりにも使われたのかもしれない。私が小さいころ、家で味噌を作っていたことがある。田舎では自家製味噌が多かったのではないか。そんなこともムーさん味噌は思わせた。
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