梅雨明けから畑の準備
ソバを蒔く予定地は8月始めに一度トラクターで耕耘しておいた。草が一面に生えたからである。それから晴れの日が続いたので、鋤き返した草は枯れ、わずかに生き残った草だけが生えていた。
(クリックで画像の拡大) 溝あげ。
平鍬で真っ直ぐに溝をつけるのは、なかなかむずかしい。現在は私は次のようにして溝あげをしている。
まず両端に目印を立てる。画像では、目印として、緑色のビニール被覆の棒が立ててある。ついで目印の間に足の爪先で条をつける。往復すれば、だいたい真っ直ぐな跡がつく。その跡を目安に後ろ向きになって溝をつけていく(画像では、こちらから体は向こうにむけて、溝は向こうからこちらにつけていく)。片足を二本の目印を結ぶ直線上に置く。その足を固定して、鍬を手前に引きながら、土を両側にあげていく。柄を握る手の位置は次第に鍬の先端に近くなる。これを一サイクルにして、一方の端から他方の端へと溝をつけていく。 |
今度は22日に、畝を作るため、耕耘機で土を起こした。草を鋤きこむには力の強いトラクターが適しているし、作業も楽である。しかし、大きいぶん小回りがきかず、また、洗うのに時間がかかる。だから、今回は耕耘機にした。22日の作業は、畝の溝あげの途中で終わった。日没時になったこともあるが、鍬のくさびが抜けてしまったからである。しっかりとくさびを打ち込んでいても、柄が木製であると乾くと縮み、くさびが抜けてしまうことがある。その日の作業中、締めつけが緩んでいる感覚はあった。そういう時はくさびを打ち込み直したり、水にしばらく浸けて柄に水を吸わせる。でも、おかしい、と思って確かめた時にはすでにくさびは抜け落ちていた。
ソバ蒔き
蕎麦は8月25日を目途に蒔くことにしている。土曜日か日曜日に蒔くとすると28日か29日になる。しかし28日は昼間は人間ドック、夜は野球観戦の予定がある。29日になると少し遅い。そこで、26日に畝作りを終わらせ、27日に蒔くことにした。両日とも午前中の作業。
(クリックで画像の拡大) 種の選別。
1.5Lの水に1.5kgの塩を入れて、そのなかに蕎麦の種を入れた。浮かんだ種を除くと(すなわち、沈んだ種を選びとると)、最初の重量の45%ほどの種がとれる。こうすれば発芽率があがる。
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(クリックで画像の拡大) 種の調合。発酵牛糞堆肥とかき殻石灰を混ぜ合わせる。
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(クリックで画像の拡大) 種蒔き。
畝の幅(両端の溝の中央の間の距離)は鍬の柄と同じである。蒔き条は、畝と直交する方向につける。この蒔き条を「ガンギ」と呼ぶ。手前、白く見える条が蒔いた種である。一ガンギの蒔き量は、一握り分。蒔いたあと、平鍬を使って覆土する。石灰の白は覆土の具合を確かめる指標にもなる。土がかぶっていないところは白いままに残るからである。
1.3kgの種(調合しない前の蕎麦だけの重量)で115ガンギ蒔けた。 |
まず、10%の塩水で種を精選する。種は、発酵牛糞堆肥とかき殻石灰と混ぜ合わせる(分量比は、種:牛糞:石灰=1:1:1)。混ぜ合わせるのは、種を厚蒔きにしないためと、均等に蒔くためである。かき殻石灰は蒔いた条を目立たせるためもある。実際に蒔いたのは、種1.3kg。