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2010/08/13
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村便り:2010-08-07(土) (穂肥)
投稿日:2010-08-13(金)

穂肥
 稲に穂肥を施す。品種はヒノヒカリ、熟期は中稲[なかて]。JAが配布する稲作暦によると、出穂前20日頃に施すことになっている。すると、6月始めに田植えをすると、8月始めが、その時期になる。出穂時期は経験から8月20日頃と分かっているから、逆算して8月始め、と私は判断していた。

 この時期になると早稲(このあたりで栽培されている品種は、コシヒカリとキヌヒカリ)は出穂を始める。早稲の出穂状況を確かめていた近所のお兄さんとの立ち話で、穂肥が話題になった。するとそのお兄さんは「わしゃ、植えてから60日して穂肥をやるんことにしとる」と言った。お兄さんがいた田んぼにはキヌヒカリが植えてある。だから、早稲のことを言っているのか、それとも私が作っている(お兄さんも別の田んぼでは私と同じ品種を作っている)ヒノヒカリのことを言っているのか、私はその点については突っ込まなかったので、判然とはしなかったが、〈あっ! 発想を逆転すれば、そういう計算の仕方もあるのか〉と感心した。出穂時期から逆算して20日は、田植えから《順算》すれば60日に当たる。田植えをしてから何日頃に出穂し、何日頃に成熟するかは品種によって決まっている(正確には、日数ではなく積算日照時間が、稲の生育を左右する)。だから、逆算しても順算しても同じことである。稲作暦の文章に呪縛されていた私の頭でコロンブスの卵が立った。来年からは、この立った卵で計算することにする。

コナギ
コナギの繁茂した田んぼ
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コナギの繁茂した田んぼ。
 稲の色がさめている部分がコナギの繁茂しているところ。来年からはコナギは駆除しなければならない!
 
コナギ
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コナギ。
 稲の間にびっしり生えているのがコナギ。
 コナギという水田雑草がある。そのコナギが今年、或る田んぼで繁茂した。田植え後1週間で除草剤を撒布するのだが、水管理の加減とか雑草の生える時期とかによっては、うまく効かないことがある。その田んぼはもともとコナギが多かったが今年ほど勢いが強かったことはない。だからコナギが少々生えてもたいして気にしなかった。(ただし、繁茂している姿を見ると、私はなぜかゾクゾクっと背筋が寒くなる。)

 ところが、今年は強勢に繁茂したコナギがチッソを奪い、その部分の稲の生育が遅れ、かつ色も黄ばんでしまった。対策としては、コナギを除草するのが一番だが、そこまで手がまわらない。そこで追肥で稲の生育を修正しようともくろんだが、失敗。コナギの吸肥力が強く、稲まで十分にチッソがまわらなかったためであろう。

 コナギ繁茂の場所は穂肥をしてもコナギを太らすだけかな、と思いもしたが、田靴の裏にコナギがごつごつ当たるのを感じてゾクゾクしながら、その田んぼにも肥料を撒いた。

黒豆の芯止め
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黒豆の芯止め。
 黒豆は芯止めしないと株は大きくなるが、実のつきが悪くなる。私は本葉、5-6枚のところで芯を止める。

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