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2013/09/05
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村便り:2013-09-04(水) (季節の変わり目)
投稿日:2013-09-05(木)

 今夏は異常気象の夏だった、と昨夜、報道していた。日本各地の異常気象が、メディアによって身近に、報道されるので、なるほど、とうなずいてしまうが、実際に経験したのは、8月の高温と、それに続く雨天の日々である。

 ウルチの出穂が始まったのが、8月22日頃。モチの出穂は、その数日前には始まっていた。出穂が始まっても酷暑の旱天は終わる気配を見せず、やきもきしていた。出穂以降は稲には十分な水が必要だからである。しかし、出穂を知ったかのように、やがて《慈雨》。
イナゴ
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 ところが… 雨がやまない。稲の花粉は風媒である。《雨媒》ではない。受粉の生理学については無知だが(無知だからこそ、と言うべきなのだろうか)、雨ばかりの気象で果たしてうまく受粉するのだろうか、と、今度はべつの心配が頭をもたげる。帰宅途中、雨の合間に稲の様子をうかがいに田んぼを見回ってみた。まだ花が残る稲穂は見すぼらしく、イナゴばかりが元気であった。

 晩夏の長雨のせいで畑の作業もおあずけ。やはり異常気象なのだろうか。外界の異常気象に加えて、今夏は内面の異常《氣》象が続いている。内なる氣の異常な象[かたち]である。外では、気が異常な動きをしているとすれば、内氣の方は異常に停滞している。百姓への意欲がわかないのは、私個人の歴史に限って言えば、前代未聞。サラリーマンと百姓の二足の草鞋を履き、股裂き状態で歳月を過ごして来た身にとっては、平穏な日々とも言えるが。

 それでも、習い性となった農の心は、季節の変わり目を感じて、やはり急[せ]きだしはする。雨が上がったら、本腰を入れて野良に出てみようか。
 てつがく村の
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