てつがく村 を飾った 写真 たちが再登場します


村の入り口 2005

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彼岸花の咲く田圃
(9月19日9時30分)

村のあちこちに彼岸花が目立つようになった。稲刈りの季節である。

早い田圃ではもう稲刈りは終わっているが、わが家は、まずモチを10月始めに、ついでウルチを10月半ばに刈り取る。モチは、バインダー(刈り取り+結束)で刈り取り、稲架[はぜ/はさ]掛けして天日干しする。ウルチは、コンバイン(刈り取り+脱穀)で収穫し、乾燥機に入れて乾かす。
初夏、田植え直前に、それまで田植えと稲刈りを委託していた人が脳梗塞で倒れた。その人は、驚くべき回復力を見せ、いまでは日常生活に支障がないところまで回復している。しかし、もう農作業は委託できない。そこで、ウルチは別の人に、今年だけという約束で、コンバインで収穫してもらうことになった。しかし、乾燥機に入れるには量が少なすぎるモチは、私がバインダーで刈り取ることにした。学生時代に、稲架を組み、稲を稲架掛したことがある。そのとき、手刈りも機械刈りも経験した。だから、作業に不安はない。
心配なのは来年以降の稲作である。ひとりで全作業をこなすには、田植機や収穫機などの機械を購入しなければならないだろう。収穫をバインダーでするかコンバインでするかによって、作業日数と機械購入費が大きく違う。今年はまず小面積でバインダーを使った作業をして、収穫作業体系の選択の材料にしようと思っている。(ちなみに、バインダーは機械購入費が少なくて済むかわりに、労力と時間はコンバインより数倍もかかる。)

手前から畦に沿って咲き並んでいる彼岸花は、手前の彼岸花の球根を三年前の5月に植えたもの。その年は、葉茎だけが出て花は咲かなかったが、二年目になると花が咲きだした。わが家の田圃の畦、全部に彼岸花を咲かせるのが夢だが、球根の定植期が農繁期の五月であるため、まだ写真の畦以外には赤い炎の花壇は広がっていない。
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山の端にかかる夕月
(4月23日19時)

四月は畑の農繁期、五月になると田植えの準備が忙しくなる。だから、四月から五月の週末はともかく忙しい。五月の連休も野良仕事で過ぎていく。
一日の仕事を終えるのは日が沈んでからになる。この日も西の山に日が沈み、あたりが暗くなりかけてやっと仕事仕舞いを考えはじめた。ふと東の空を見ると、太陽に代わって明るい月がかかっていた。満月かと思える輝きだった。(実際には4月24日が満月。)
畑では昨秋に種蒔きをした作物が収穫期に向けて成長している。月の下から空に伸びているのはライ麦。ライ麦を中心に左側はエンドウ、右側はニンニク。エンドウの先にはソラマメが小さな莢をつけているが、ライ麦に隠れて見えない。いずれも自然畝(自然農法で栽培している畝)で他の草たちと一緒に育っている。
平生は忙しさに追われるだけで一日が終わってしまうが、その日は一日の最後に目にした夕月がひととき、春の黄昏の私をやわらかに照らした。

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