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☆ 2001-12-26 ☆ 「てつがく村」−ゆく年2001
□今年も残りわずかになり、「てつがく村」の1年を簡単に振り返ってみようと思います。
□最大の天変地異は3月24日の芸予地震。村は概して地盤が堅いようで、大きな被害はなかった。村の二地区うち灰ヶ峰の北斜面の地区では墓石が倒れる被害があったそうであるが、それ以外は瓦屋根が崩れた家がちらほらといった状態だった。記録によれば、50年に一度くらいの周期で安芸地方に大きな地震が起きており、しかも、大地震が1年ほどの間隔をおいて2回繰り返している例もあるから、来年も要注意かもしれない。
□「てつがく村」のメインコーナー「日々想々」は、思いのほどの数の記事は書けなかった。秋の始め、或るきっかけがあり、「日々想々」に一段と力を入れようと決心したものの、本務をおろそかにするわけにはゆかず、結局、授業に追われているうちに年末となった。「コラム」を開設したおかげで、「日々想々」の空白をわずかでも埋めることはできたが。 □BBSでは、みふしよくんと某ヨット部13生さんの二人の書き手が登場して、私の記事だけでは展開できない方向に話を広げることができた。みふしよくんとは、イキ(息/生)ること、米国中枢テロについて、某ヨット部13生さんとは男と女について、考えを交換した。BBSでの話題や書き込み形態を限定するつもりはないが、彼らとの対話は想耕する私の楽しみであった。みふしよくんと某ヨット部13生さん、来年もお願いします。そして、他の書き込み手が登場することを期待しています。
□コラムに書いたが、横笛(篠笛)に凝っている。いま二本の笛をもっている。いずれも従姉からもらったもの。なかなかいい音がでないし、笛によって音色、音の出方、調律が違っている。笛ごとに竹の素質が違うし、笛の作り方も標準的なものはないようである。だから、吹きながら、笛になじみ笛を作っていくようなところがある。生き物とつきあうようなおもしろさである。 □お酒の話がでたところで、今年のコラムは書きおさめにします。
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☆ 2001-12-23 ☆ 冬至の柚子
□昨日、12月22日は冬至だった。
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☆ 2001-11-26 ☆ 美土里町 神楽門前湯治村
□10月から後期が始まり、余裕のない毎日を過ごしています。「日々想々」や「自然農法爾」に書きたいテーマはあるのですが、なかなか書く時間がありません。貧乏暇なしの言葉通り、忙しく動いたところで、何一つ身につくわけではありません。おかげで、スマートな体型は維持できていますが。
□昨日、日曜日に、広島県高田郡美土里町にある「神楽門前湯治村」に遊びに行きました。「村」といっても、村おこしを目的に山の上にわざわざ作った昔風の町並みです。短い路地の両側に土産物屋、食べ物屋、湯治宿などが並び、路地の両端には温泉と神楽ドームがあります。インターネットで美土里町のホームページを調べてみると、美土里町には古くからの神楽団がいくつかあるようです。(パンフレットには、「美土里十三神楽団」と書いてあります。)その神楽団が交代で4月から11月まで日曜日ごとに公演を行い、また、土曜日の夜には練習を公開しています。今回初めて「神楽門前湯治村」に行きましたが、その日はたまたま今年最後の定期公演の日でした。
□昼食後、温泉にながながと浸かったあと、午後2時30分からの公演を観ました。3000人収容という触れ込みの「神楽ドーム」は、巨大なテントというべきか、最近流行りのドーム球場に比べれば、ちっちゃくてかわいいドームというべきか、それでも、前から三分の二ほどまでは地べたに畳が敷かれた升席があり、愛媛県内子町の内子座とか香川県の金比羅座(?)には及ばないまでも、それなりの風情は感じられました。 □私の興味はむろん歌舞にもありましたが、笛の音にも聞きほれていました。笛にマイクを使うのは邪道だとは思いますが、まあ、あのくらい大きな会場では仕方ないでしょうね。じつはこのごろ横笛(篠笛)にはまっていまして、下手な音を出しては近所に迷惑をかけているのです。ピイーヒョロヒョロロなんて澄んだ音が響くと、うらやましい、私もあんなふうに笛を吹いてみたい、と思う〈笛吹童子〉です。 □今年度最後の公演とあって、歌舞が終わった後は、十三神楽団の団長が勢ぞろい。合わせて500人あまりの団員がいるそうです(メモをとっていないので間違っているかもしれません)。本当に最後を締めくくって餅まきがあり、歳を忘れて紅白餅めがけて突進しました。ちゃんと戦果はありましたよ。
□神楽を観てほかにも思うことがあるのですが、今日はこのくらいにしておきます。できたら近いうちに「戻り橋」の一場面の写真を付け加えます。約束はできませんが。 広島県美土里町公式ペ−ジ http://www.town.midori.hiroshima.jp/ |
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☆ 2001-09-03 ☆ 蕎麦蒔きトンボ
□9月に入った。新学期が始まるのは1カ月先であるが、9月に入ると、会議など、教育・研究以外の仕事が多くなる。8月中はそのような仕事はほとんどなかったが、その代わり、前期の成績を出す作業が8月24日まで続いた。成績を提出してやっと一息ついたかと思うと、仕事はもう新学期である。
□先週末、1泊2日で広島県東北部の帝釈峡に遊びに行った。遊びとは、子どもにせがまれてのキャンプである。キャンプ場は標高500mくらいのところにある。ちょうど1カ月前にもキャンプに行った。その時は標高1000mのキャンプ場だったが、その標高でも、暑さを逃れることはできなかった。ところが、二十四節気の「処暑」をすぎ「白露」に近くなると、標高500mは、さすがに朝晩肌寒い。
□去年、従姉にソバを蒔いたことを話すと、彼女が「蕎麦蒔きトンボ」という言葉を使った。お祖母さんは、赤トンボが飛んでくる時期になると、「蕎麦蒔きトンボ」がやってきたからソバを蒔こう、と言っていた、と彼女は思い出話をしてくれたのである。彼女のお祖母さんは私の祖母でもある。
□キャンプ場近くの畑のソバの品種は分からない。でも、標高(「てつがく村」よりも200mほど高い)と推定した播種期からすると、中生品種かもしれない。ソバ畑の栽培技術に注意を向けながら、今書いた「蕎麦蒔きトンボ」が思い出されてきた。キャンプ場でも、群れなすほど多くはなかったが、赤トンボを見た。 □ここまで書いてきたとき、研究室の電話が鳴った。「教務係の○□です。3時から△×委員会があります。」時計を見ると、すでに15時をすぎていた。私は△×委員なのである。二足草鞋の片方の草鞋を心のなかで脱ぐと、会議室に急いだ。 |
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☆ 01-08-16 ☆ 残暑お見舞い
□残暑お見舞い申し上げます。
□立秋を過ぎると、朝晩はさすがに涼しくなります。私の住処のあるところは、広島市の中心街からわずかに外れた標高80mほどの高台です。梅雨があけてからというもの、夜は一晩中汗だくで寝ていましたが、最近は、明け方になると、タオルケット一枚くらいは掛けたくもなります。また、朝早く畑に行くと、暑気なかに含まれはじめた冷気や、草や野菜におりたしっとりとした露に、秋の近づく気配を感じとることができるようになりました。
□今日は今夏、3度目の池の水抜き。これまでの2回は、田にまずまず水があったので、我が農園の田圃は水を引きませんでした。2回とも週日の水抜きだったので、わざわざ年休をとってまで、田圃に出かける気はしなかったのです。今回も木曜日。水は十分とは言えませんが、3度連続でパスするつもりでした。でも、今回は母が、出てみる、と言うので、暑いさなか、老いた身にはきついだろうとは思いましたが、母に任せて、水を引いてもらうことにしました。 □「てつがく村」はじつに閑散としています。学期中のにぎわいはどこへやら、現在は、村を訪れるものはつゆもなし、といった状況です。いや正確に言えば、訪れるものは検索エンジンのロボットばかりなり、といった状況です。村の世話人は、と言えば、必死にレポートの山を崩しています。8月24日の成績提出締め切りに間に合うでしょうか・・・ □8月に入っても「てつがく村」にアクセスして下さるインターネットの旅人の、数少ない皆さん、村は夏枯れ状態なのに、ほんとうにありがとうございます。ナスやキュウリの1本でも土産にお渡ししたいのですが、virtual village on the Web なれば叶わぬのぞみ、せめて残暑お見舞いを申しあげようと、一文をしたためた次第です。 □では、皆さん、元気に夏を乗り切ってください! |
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☆ 2001-08-07 ☆ 真夏の変化
□夏の風物詩のひとつにお化けがある。お化けは人気のない暗い場所に現われることに相場が決まっているが、私の見たお化けは真昼の畑に現われた。
□唐辛子は毎年作っている。週末農耕を始めた当初、隣のおばさん(「おばさん」といっても、現在は80歳をこえている)から種をもらった。多分「鷹の爪」と言われる品種である。以来、その唐辛子を植え続けている。 □シシトウは本来辛みのない品種である。しかし先祖返りのせいか、時々辛いのが混じっている。辛いのを嫌がる人もいるが、私は辛い方が好きである。育種や採種の知識も技術もない私ではあるが、ふと思った。この「鷹の爪が化けたシシトウ」を栽培し続けて品種固定すれば、自分好みのシシトウが出来るもしれない、と。一昨年、生食用唐辛子(一代交配種)を作った。しかし、その唐辛子は、生食用にしては辛すぎる上に、皮が固かった。結局、一度作っただけでやめた。ところが、今回、迂闊から、求めていた唐辛子が出てきたのである。そのうち「こんちゃん農園育成・激辛シシトウ」が種苗店に並ぶかもしれません(!?)。 (暑いですね。まるで地球温暖化の未来の予告編を生きているみたいです。この記事を書き始めたのは、1週間余り前です。すぐに中断、そして、再び手をつけたときには、書き始めたときの勢いはなくなりましたが、夏だるみした「てつがく村」に少しでも活を入れるために、なんとか格好をつけたつもりです。でも、やはりギ−ボードは夏ばてしていました・・・それでも、付き合って読んでくださった方、ありがとうございました。) |
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