てつがく村の入口 | てつ人の雑記帳
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SkiAgain:2010-02-19(金)・その2 (遠征)
投稿日:2010-03-05(金)

遠征! 子どもが通っている学校が入学試験のため二日間、休校となり、その休みを利用してスキーに行くことになりました。私も学期末のレポ...

遠征!
 子どもが通っている学校が入学試験のため二日間、休校となり、その休みを利用してスキーに行くことになりました。私も学期末のレポートを読み終えて成績の入力が済み、仕事が一段落したところでした。最初は子どもは昨シーズン、スノーボードのレッスンを受けたスキー場でまたレッスンを受けたかったようですが、そのスキー場のコンディションはよくありませんでした。日帰りで行けるスキー場でコンディションがいいところもありましたが、思い切って、泊まり掛けで隣県(Tottori県)のDaisenスキー場に《遠征》することにしました。

 2月18日(木)の午後4時に出発し、高速道(Chugoku道とYonago道)を使って3時間半ほどでYonagoのビジネス・ホテルに到着。Yonago道では雪タイヤ規制があり、沿道には雪が積もり、スキー場では雪が降っているに違いない、と喜びました。

 翌日は早々と朝食を済ませ、スキー場に向かいました。30分ほどで到着。スキー場に一番近い駐車場に入れましたが、平日にしては多い車の数に軽い驚きを覚えました。

個人レッスン
 子どもはスキーを選択し、しかも、午前中に個人レッスンを受けるつものでしたので、スキーを履くと、まずスクールに向かいました。このスキー場は四つのゲレンデ(ブロックとしては三つ)からなっています。ブロック同士は連絡路でつながっていますが、緩やかなアップダウンのある通路なので、スキーを履いてスクールまでの移動すると、私は少々疲れてしまいました。

国際エリア
(クリックで画像の拡大)
Kokusaiエリア。
 このエリアは林間コースからなっている。ゲレンデ上端は雪のため見えなくなっている。
 子どもは、レッスンといっても、カービングターンができるようになりたい、といった漠然とした目標しかもっていませんでしたので、受け付けの人は、むしろレッスン料の安い教室(2時間、3000円)はどうかと勧めました。しかし、子どもは個人レッスンの希望が強く、結局、個人レッスンにしました(料金は、2時間で《樋口一葉》×3!)。レッスン料は、子どもの《お年玉貯金》から引き出したものなので、私は口は挟みませんでした。「じゃ、滑りを見せてもらおうか」というインストラクターの声でレッスンは始まり、それから二時間、私は別行動をとりました。

 二時間後、スクールの前でレッスンを終えた子どもと合流しました。インストラクターが私に言った感想は「もう少しやれば、大人の[ジュニアの、ではなく]2kyuuがとれますよ」。正直なところ、私にはスキーのレヴェルの概念がないので、2kyuuと言われてもぴんとはきませんでした。(あとから調べてみると、パラレルの大回り、小回りが中急斜面でできる、といったものらしい。)でも、具体的な数字が示されたので、子どものレヴェルが明確になったような気はしました(あくまでも「気」にすぎませんが - 笑)。

重心を低くする
 子どもは開口一番、「重心が高い、と言われた」。インストラクターの指示通り重心を低くすると、姿勢が安定し、しかもスキー板が雪をしっかりとつかむのが分かった、と説明してくれました。さらに「お父さんも重心が高い」とインストラクターの人は言っていた、と付け加えました。何度か、レッスン中の二人に出会いましたが、そのおりに、インストラクターに私の滑りの《低級》レヴェルをしっかりと見抜かれていた、ということです(笑)。重心を低くする、とは、具体的には、膝を直角になるぐらいに曲げる、ということだそうで、試しにやっててみると、私の滑りの《低級》度が一段レヴェルアップして、《低級+》になったような感覚がたしかにしました。

 レッスン後は子どもの滑りははっきりと違ってきましたから、少々お高くつきましたが、レッスンの効果はあったようです。

思い出
 このスキー場には、じつは、小学生の頃の思い出があります。小学校6年生の冬、従姉に連れられて、従姉の同僚たちと泊まり掛けでスキーに来ました。当時のことですから、鉄道を利用したのだと思います。スキー場に隣接する地区にある旅館に宿をとりました。掘ごたつの部屋があり、そこに皆で集まっている記憶があります。帰りには、Kaike温泉に一泊しました。

中の原・上の原エリア
(クリックで画像の拡大)
Naknohara・Uenoharaエリア。
 このエリアは、二つのゲレンデがひとつの平坦な斜面を構成している。斜面は上が狭く下が広い三角形をしている。画像の奥は、晴れた日には日本海が望める。
 そんな思い出を子どもに話したことがあるものですから、子どもは当時私が滑ったゲレンデに行ってみよう、と言いました。子どもは去年、学校から二泊三日のスキー合宿に来て、スキー場全体の構成は頭に入っていましたので、子どもに先導されて、スクールのあるKokusaiエリアから、Nakanohara・Uenoharaエリアに移動しました。

 私の記憶にある情景は、リフトでゲレンデの上端まで上り、そこから急斜面を斜滑降で滑り降りたこと、また、その日は雪が降って視界が悪かったので、人のスキーの上を滑ってしまったこと、くらいです。実際のゲレンデは、記憶にあるほどには急斜面ではありませんでした。また、今日は、雪が断続的に降る一日でしたが、ときおり晴れ間がのぞき、、遠く日本海方面を見渡すことができました。

 しばらく、そのエリアで滑りましたが、子どもは林間コースのあるKokusaiエリアの方が好みのようで、私が記憶と現実を重ね合わせながら滑るのを確認した(子どもはリフトに乗ったとき、懐かしいゲレンデを滑った感想を尋ねました)あとで、Kokusaiエリアに戻ることを提案しました。

 閉場近くにまたNakanohara・Uenoharaエリアに戻り(そのエリア側に駐車場がある)、「ホタルの光」が流れるなか、最後の客としてリフトに乗り込み、今日最後の滑降を惜しみながら楽しみました。
SkiAgain:2010-02-19(金)・その1 ( 2回から6回までのSki遊びのダイジェスト)
投稿日:2010-03-03(水)

 今冬のスキー遊びは、入りはよかった。第一回目は自然雪たっぷりのゲレンデで遊ぶことができ、今冬は昨シーズン以上にスキーを楽しむこと...

 今冬のスキー遊びは、入りはよかった。第一回目は自然雪たっぷりのゲレンデで遊ぶことができ、今冬は昨シーズン以上にスキーを楽しむことができるかもしれない、と期待した。しかし、暖冬予想があたってしまい、寒の頃に(たぶん)厳冬らしからぬ雨が山に降りさえした。それでも12月24日の初滑りから2月7日までに6回のスキー遊びをこなした。初滑りは記事にしたので、それ以降について、簡単なメモを残す。いずれの遊びも、子どもと二人。

☆1月3日☆【Geihoku_kokusaiスキー場】
 このスキー場は三つのエリアからなり、コースにバラエティがある。雪はたっぷりあったので、今年から新設された「みそじコース」を滑降することができた。起伏のある急斜面(最大斜度は30度をこえると思われる)でなかなか楽しめた(転ぶのを… 笑)。
 (子どもはスノーボード。)

☆1月11日☆【Asahi_tengu_stoneスキー場】
Asahi_tengu_stone
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Asahi_tengu_stoneスキー場。 上級コースに向かう子どもたち。子どもたちがいるところが上級コースの上端近く。
 隣県(Shimane県)のスキー場。子どもの友人たちと一緒に遊ぶ。ここでも雪が豊富で、雪の少ない時には閉鎖される上級コースを滑走できた。
 (子どもはスキー。)


☆1月17日☆【Mizuho_HighLandスキー場】

(クリックで画像の拡大)
Mizuho_HighLandスキー場。
 これも隣県(Shimane県)のスキー場。料金は高いが、設備はいい。雪のある時はコースにバラエティがある。この日は、滅多に開くことのない4本の林間コースが開放された。うち1本は、その名の通り「クレイジー・ベア」でなければ滑り(転げ?)おりる者はいないだろうと思われるほど急峻なコースでここはパス。残り3本を踏破することにした。ところが午後になると、まだ滑っていない2本のコースがなぜか閉鎖された。距離の長い上中級コースがあり、ここは滑りがいがあった。
 (子どもはスキー。)


☆1月28日☆【Utopia_Saiotoスキー場】
Utopia_Saiotoスキー場
(クリックで画像の拡大)
Utopia_Saiotoスキー場。
 向こうの山頂から降りるコースが上級コース。
 まずまずの広さのスキー場。前日、雨が降ったが、雪は十分で、去年は滑ったことのない上級コースが開放されていた。ただ雪質のためか板が滑らず、その意味では残念だった。
 (子どもはスノーボード。)



☆2月7日☆【Osorakanスキー場】
Osorakanスキー場
(クリックで画像の拡大)
Osorakanスキー場。
 画像中央のスノーボーダーの背後、逆U字型のコースが、中級以下お断りのコース。
 初滑りのときと同じスキー場である。そのときと違い、雪が豊富で、かつ週末だったので、スキー・スノーボード客がおしかけた。スキー場に遅くつくと駐車場に空きがなく、スキー場に上がる曲がりくねった坂道に路上駐車を余儀なくされる。なんとか、駐車場に入ることができた。

 このスキー場には(私のような低級スキーヤーの感覚からすれば)とんでもない上級コースがある。リフトに乗ると、中間点に中級コースの降り場がある。そこを通過すると上級コースまで上っていくことになるのだが、中級コース降り場の手前に「中級以下の方はここで降りてください」という注意書きが鉄塔に掲げてある。「中級までのスキーヤーは上に行くと降りられなくなります」とも読める注意書きである。実際、そうなのである。リフトを降りると、右側はコブ斜面。左側は絶壁斜面になっている。右側は小さなコブが連続する急斜面で、コブを迂回することができない。左側は最大斜度38度の、狭い谷筋のコースである。

 今回は絶壁斜面にあえて挑戦した。子どもはスノーボード、私はスキーで滑り降りた。私に関して言えば、怖くて谷に向かって体を向けることができない。狭いところは横滑り、ある程度広いところは斜滑降(ただし方向転換は、回転ではなく、スキー板の踏み替えで行う)でなんとかスキーを履いたまま降りることができた。
 (子どもはスノーボード。)
SkiAgain:2009-12-24(木) (今シーズンの初滑り)
投稿日:2009-12-29(火)

 今年もスキーシーズンが始まりました。 去年の初スキーは人工雪ゲレンデでしたが、今年は12月半ばに雪が降り、自然雪での初スキーが楽しめ...

 今年もスキーシーズンが始まりました。

 去年の初スキーは人工雪ゲレンデでしたが、今年は12月半ばに雪が降り、自然雪での初スキーが楽しめる状況になりました。目指すは、県北西部にあるOsorakanスキー場。雪質と雪の量(自然雪)は県内トップクラス。ただし、人工降雪機はあるものの、人工造雪機はないので、自然雪頼みのスキー場です。

 スキー板は昨シーズンが終わって、スキーショップにメンテナンスに出しました。大きな修理個所はなかったので、裏を削り、エッジをたてただけのメンテナンスでした。(ちなみに料金は8,000円。高いのか安いのか私には分かりません。)メンテナンスが終わり板を受け取るとき、ショップの主人に、来シーズン滑りはじめるときはどうすればいいのか、と尋ねたのですが、回答は忘れました。たぶん、そのままでもいいですよ、気になれば云々(云々のところは忘れた)、との返事だったと思い、なにもせずに(すなわちワックスは塗らずに)もって行きました。いちおう固形ワックスは携行することにしましたが。

内黒峠
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Uchiguro峠。
 この峠には別の思い出がある。この左手には十方山という山がある。15年ほど前の秋、その山に登ったときである。下山道を見失って、尾根伝いにこの峠までおりてきた。それから林道を下り、さらに、車を駐車していたところまで、夜陰に沈んだ、谷筋を走る県道を上った。食事以外はほとんど休まず延々7時間ほど歩きつめた。土砂崩れのため通行止めになった個所を越えて車にたどり着いたときは、本当に安堵した。
 スキー場へのアクセスは、数年(10年近くになるかもしれません)前までは、狭くて曲がりくねった林道しかありませんでした。スキーシーズンには一方通行になり、午前中はスキー場に向かう方向、午後はスキー場から帰る方向しか走れませんでした。いまは、大規模林道が別にできて、一方通行規制はなくなりました。大規模林道は安心なのですが距離が長く、私は時間を稼ぐため、昔からのアクセス道を利用します。この林道、途中まではロードヒーティングがなされていますが、雪や凍結はないわけではありません。おまけにガードレールがほとんどありません。私の車はスタッドレスタイヤを履いた四輪駆動なのですが、それでも凍結個所でわずかに滑ったりしました。

 林道は最初は上り、Uchiguro峠というところから、スキー場に向かって下ります。その峠で恒例の(?)記念撮影。あっ、今日も子どもと二人です。


民営
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上級コースのひとつの上端から見るゲレンデ。このコースの斜度は32度とのこと。ゲレンデには人影がない。
 スキー場は、平日で、しかも12月24日という(若者は街中に向かう)日柄のせいか、閑散としていました。駐車場の車の数、また目視の確認からすれば、 10名程度の入りでしょうか。私たちだけの貸し切り状態といっていいくらいでした。それでもリフトは、空気をのせるだけでも動いていました。この客の入りでも、スキー・スノーボード教室は開いているようで、午後からの教室の案内が放送で流れていました。申し込めば、教室料金で、料金の高い個人レッスンを受けられるのではないか、とふと思いました。でも、ひとりだと教室希望でも個人料金を取られるのでしょうか。

 雪質は、日の当たるゲレンデ中央部以外は凍結気味。エッジがききにくく滑りにくい状態でした。昨シーズン終わりの勘をすぐに取り戻せるだろうか、と不安でしたが、一日滑れば、昨シーズン終わりのレヴェルに戻ったようです。

 久しぶりのスキーは疲れました。すでに午前中の滑りで疲れてしまいました。元気な子どもも同じようでした。


三毛猫
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コロッケ屋には猫が二匹いた。一匹は画像にみえる三毛猫。もう一匹は店の入り口の箱の中に眠っていた。三毛猫の方は、客の食べているものを、ワタシも食べたい、といった表情で見上げていた。画像では、地面に何かを見つけたのだろう、食べている。
 帰路は、これも恒例になったコロッケを食べました。インター入口にコロッケとか焼き鳥とかを出している小さな店があり、スキーシーズンの夕方になると若者たちが集まります。その店では味噌汁は無料で提供しています。麦味噌を使い、具は白菜と油揚げ。スキー場帰りの冷えたすきっ腹にはおいしい。そして、店の前に立っていると、主人が、味噌汁は無料だよ、飲んでください、と言ってくれるのがうれしい。

 さあ季節限定の SkiAgain の始まり始まり。今年はどんな滑りになるでしょうか。
SkiAgain:2009-03-14(土) (今シーズン最後の滑降)
投稿日:2009-03-17(火)

 営業時間終了18時を前にて、17時半に最後の滑降を始めました。朝から降り続いていた雪はもうやんでいました。ゲレンデは17時ころからライト...

 営業時間終了18時を前にて、17時半に最後の滑降を始めました。朝から降り続いていた雪はもうやんでいました。ゲレンデは17時ころからライトアップされ、磨かれたようなピストは所々でその光を反射していました。今シーズン最後だと思えば、やはり名残惜しいものです。夕暮れを切るスピード感と、スキー板から伝わってくる雪の感覚から滑降を味わいながら、センター・ハウス前の斜面をロング・ターンで滑りきると、11回にわたった今シーズンの雪遊びはとうとうピリオドが打たれました。


 最後のスキーは、子どもの期末試験が終わってから最初の土曜日である3月14日に決めていました。暖冬の今シーズン、この地方でスキーができるのは人工造雪機を備えているゲレンデにほぼ限られていました。結局、今シーズン最初に行った Utopia S. スキー場を選択しました。ここのところ春のような陽気が続いています。昨日の金曜日は小雨が一日中降り、山でも雨でした。今日は明け方から雪に変わるものの、午前中で雪はおわり、という予報でした。

ゲレンデ
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 今日オープンしているコースの最上端からみたゲレンデ風景。
 コース左側に人工造雪機か見える。向こうの山腹に見えるコースは雪不足のため閉鎖。
 朝は雨のなかを出発しました。今シーズン最初のスキーは終日雨でした。最後のスキーも雨になるかもしれない、と心配しました。高速道を走るにつれて、周囲の高い山が白くなり、ついには雨が雪に変わりました。むろんスキー場は雪。それどころか、夕方まで雪は降り続きました。風が強く、気温も下がって、まるで冬に逆戻りしたかのようでした。ピストには新雪がつもりました。今年からスノーボードに挑戦しだした子どもですが、今シーズンの雪遊び納はスキー。二人で思わぬゲレンデ・コンディションに喜びながら、滑りを楽しみました。

 人工雪で整備してあるのはゲレンデの一部です。滑降できるコースのうち、一番高いところからおりるコースが上・中級者向け。そのうち上級者向けなのは、斜度の大きいごく短い区間だけでしょうか。ですから、《低級》スキーヤーである私は、チャレンジングなスキーというよりは、今シーズンで身につけた滑降をおさらいする、というスキーになりました。


 今シーズンはじめには、真新しいスキー道具をもってこのスキー場に来ました。その時の自分の滑りがどんなものであったか、ほとんど記憶にありません。ただぎこちなく滑っていただろうことは想像がつきます。中級者向けゲレンデで、上から滑ってきたスキーヤーに追突され、スキー板が外れたことを思い出すからです。基本は、上から滑ってきた方が避けるのですが、おそらくはぎこちない私の動きがうまく読めなかったこともあり、ぶつかったのでしょう。それから9回のスキー遊びを経て、またこのスキー場に戻ってきました。比較こそできませんが、感覚的には、やはり進歩した、と思います。子どもが私の滑りにあとからついてきて「速くなったね」と感想をもらしました。そして「最初は、ボーゲンしかできないへっぴり腰の親子だったのに」とスキーを始めた(再開した)3年前の冬を思い出して、笑いました。いや、たしかにそうだったと、と私もつられ笑い。

 私のような《お年寄り》がそこそこに進歩ができるのは、ひとつには道具の進歩があるのでしょう。カービング・スキー板はよく曲がります。(ただし直進安定性にはかけるようですが。)すぐにパラレル・ターンができるようになります。そのうちカービング・ターン(もどき)もできるようになります。昔の長いスキー板では(私のおぼろげな記憶によれば)パラレル・ターンができるようになるまでが大変でしたし、カービング・ターンにいたってはエキスパートのテクニック(らしかったです)。

 今シーズンはよく転倒をしました。そのとき頭をよく打ちもしました。技術が未熟なのに暴走したせいでしょうか。スキーヤーにはヘルメットをかぶっている人をよく見かけます。転倒したとき頭を打たない転び方を身につけるのも必要でしょうが、スピードに乗っているとなかなか思い通りにいきません。そのようなときのためのヘルメットでしょう。ヘルメットをかぶっているのは、小さな子どもか上級者と思える大人でした。私はそのいずれでもありませんし、また、上達するにつれて転倒もたしかに少なくなってきたのですが、まさかの時のためにヘルメットが欲しい、と思っています。頭を打ったため、命に別状はないにせよ、精神の老境(笑、でも現実)が促進されるようなことになっては困りますから。来シーズンはもしかしたらヘルメット・デヴューになるかもしれません。


名残雪
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名残雪。
 降り続いた雪のため駐車場にとめていた車には雪はつもり、車の下部にはつららが下がっていました。帰る前、子どもはタイヤに積もっていた雪に《増雪》し、さらに《圧雪》しました。そのおかげか、家に着いたときもタイヤの上の雪は完全には融けずに残っていました。この雪が融けたときに今シーズンが本当に終ります。(ちなみに夜間は氷点下に下がったため、雪が完全に融けたのは翌日の午前中でした。)
 滑り終わってピストの下端に立つと、ひろびろとしてすがすがしい思いが、からだをみたしました。今から晩秋まで続く農耕のシーズンの向こうにある次の雪が、もういまから待ち遠しい気がします。
SkiAgain:2009-02-28(土) (ゲレンデでソフトクリーム)
投稿日:2009-03-03(火)

 高速道を出てスキー場に向かう道に入ると、明るい陽光を感じました。回りの山にはもう雪は見えません。落葉樹はまだ裸のままですが、枝振...

 高速道を出てスキー場に向かう道に入ると、明るい陽光を感じました。回りの山にはもう雪は見えません。落葉樹はまだ裸のままですが、枝振りにはふくらみかけたような色合いがあります。今日の遊び場は、12月27日にも遊んだ県境にある隣県の M.Hiland スキー場。その頃の暗く寒い風景を思い出すと、季節が冬をくぐり抜けて春に浮上しようとしているのがはっきりと感じられました。

 今は雪が少ないため、日帰りが可能なところで雪遊びのできるゲレンデは限られおり、ほとんどが人工造雪機があり、標高も高いゲレンデです。M.Hiland もそのような条件と立地にあります。それでも、ゲレンデの二区域のうち、急斜面が多く、人工造雪機のない区域は閉鎖されていました。

明るいゲレンデ
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明るいゲレンデ。
 この画像は、12月27日の記事に載せた画像と同じ角度から撮影したもの。大気の明るさが変化している。
 前回やってきたときよりは人出が多いようです。リフトを待つ人の列が前回に比べて密で長くなっていましたから。スキーヤーやスノーボーダーには、行く冬を惜しむような風情がありました。私たち(そう、今日も《子連れ狼》なのです)がそうなので、人の姿にも同じ気持ちが見えたのかもしれません。

 ゲレンデ頂上では2009-2010のニューモデル・スキーの展示試乗会が催されていました。ニューモデルは秋になってから発表されるのかと思っていましたが、前シーズンの終わりに発表されるんですね。すると旧モデルが出回り始めるのは、そのシーズンの最後なんでしょうね。昨年の12月初めに旧モデルのスキー道具を求めにショップに行ったとき「もう遅いですよ」と店主から言われたのを思い出しました。試乗する人はゼッケンをつけていますから分かります。概してスピードに乗って上手に滑り降りていきます。その様子にもやはりシーズンの終わりを感じました。ニューモデルの試乗会はスキー場での、春先の風物詩なのでしょうか。

 気温は上がり、しかし服装は真冬とほとんど同じ。昼食を終えてしばらく滑っていると子どもが、喉が渇いたので何か飲みたい、と言い出しました。リフト乗り場の近くと山頂にはレストランがあります。リフト乗り場の近く、ゲレンデの一番下から上がってくるゴンドラの終点にもなっているところにあるレストランで喉を潤すことにしました。子どもはジュース、私はソフトクリームを選び、テラスに座りました。日の光にあふれた外気でソフトクリームをなめていると、季節錯誤に陥りそうな気さえしました。シーズンを通して何度もスキー場に通ったのは生まれてはじめての経験です。ゲレンデにも夏のビーチに似た風景があるのは驚きでした。

営業終了前のゲレンデ
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営業終了前のゲレンデ。
 このあたりが今日開いていた区域でもっとも傾斜のきついところ。営業終了間近になり、ゲレンデの低いところに滑り降りる人たちが見える。
 そうそう、リフトで乗り合わせた60歳という男性と話をする機会がありました。スキーを始めて二回目だそうです。ボーゲンでなんとか滑れるようになったが、まだへっぴり腰だ、と喋っていました。私は何十年ものブランクのあとでスキーを再開して、年甲斐もなく思い切ったことした、という気がなくもないのですが、60のスキー習いなんてすごいですね。ところで、リフトにはその男性と私たちの三人が同乗したのですが、その男性、私たちを見て曰く「お孫さんですか」(!)私が老けて見えたのか、子どもが幼く見えたのか分かりませんが(きっと後者でしょうね - 笑汗)いささかショックでした。むろん間違いはしっかりと訂正しました(← 大笑)

 今日の私は、再デヴュー以来17日目のスキーヤー。子どもは4日目のスノーボーダー。ゲレンデが限定されていて、なだらかな初級・中級コースしかなかったのは、また、上級コースでの緊張感(恐怖感?)が味わえなかったのは、少々物足りなかった(Www)のですが、明るく楽しい一日でした。
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