てつがく村の入口 | てつ人の雑記帳
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村便り:2017-02-19(日) (豌豆の支柱、ニンニク畝の草取り)
投稿日:2017-02-21(火)

エンドウの支柱を昨日と今日で立てた。11月8日に播種した2種のエンドウ(スナップエンドウと実エンドウ)がそろそろ支柱が必要になりそうな...

エンドウの支柱を昨日と今日で立てた。11月8日に播種した2種のエンドウ(スナップエンドウと実エンドウ)がそろそろ支柱が必要になりそうなくらい大きくなった。早めに支柱を立てることにした。


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エンドウの支柱。
 こちら半分がスナップエンドウ、向こう半分は実エンドウ。隣接して作っていたら、交雑してしまうのではないか、と心配される向きがおありかと思うが、エンドウは開花以前に受粉するので、基本的に、その心配はない。
 

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藁の下でのび始めているエンドウ。
 

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除草と追肥が終わり、中打ちを始めたニンニク畝。こちらから、三つ鍬のあるところまで中打ちしている。
支柱を立て、各々の株に、よじ登り用の藁をつけてやった。背丈が藁より上に伸びるまでに、支柱の上部にネットを張る予定。

余談であるが、スナップエンドウと実エンドウは、以前は、前者をメナシ、後者をブンドウと呼んでいた。私が百姓を始めた20年ほど前には、母親や近所のおばあさんは、そう呼んでいた。(この名称を含めて、エンドウと空豆について、以前記事にしたことがある。)

支柱立ての後、ニンニク畝の除草をして、追肥・中打ちをした。冬の間ずっと気になっていて、やっと今日できた。

村便り:2017-02-16(木) (人参とダイコンの播種)
投稿日:2017-02-21(火)

人参と大根を、ビニールトンネル内に播種した。(手順としては、播種した後、ビニールを掛ける。)今年になって初めての種蒔きである。(クリ...

人参と大根を、ビニールトンネル内に播種した。(手順としては、播種した後、ビニールを掛ける。)今年になって初めての種蒔きである。


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向こう側は、人参を蒔いてビニールで被覆した。こちら側は、大根を蒔いたところ。これからビニール掛けする。
春は野菜の端境期である。秋に蒔いた野菜は2月後半から薹が立ち始める(すなわち、茎がのびて、花がつく)。葉菜類(葉っぱを食べる野菜の類)は、今の時期、新しい葉っぱが出始めているが、それまでのものと色や形が違う。薹立ちの前兆である。人参や大根は薹が立つと、根を貫いて芯ができて食べられなくなる。薹がおいしい野菜もあるが(たとえば白菜や広島菜)、たいていの場合、硬かったり、えぐ味があったりするので、食用には向かない。

その端境期を少しでも埋めるため、人参と大根を蒔いた。(私の栽培暦に従えば、2月に入るとすぐに播種するのだが、今年は暦より少し遅れた。)まだ春浅い時期なので気温が、発芽には低すぎる。また、大根は発芽してからしばらくのあいだに寒気にあたると、薹立ちが早まる。(秋、9月に蒔いた大根は春までは薹立ちしないが、春に蒔く大根はそれよりずっと早く薹が立つ。)そこで、ビニールトンネルで覆って保温する。ビニールの裾には土を載せて、ビニール内を密封する。保温と水分保持のためである。

村便り:2017-02-11(土) (タマネギとエシャロットの追肥)
投稿日:2017-02-19(日)

タマネギとエシャロットの追肥をした。共に2回目である。1回目は年が明けた1月9日。使ったのは化学肥料。私は基本的に肥料は発酵鶏糞主体の有...

タマネギとエシャロットの追肥をした。共に2回目である。1回目は年が明けた1月9日。使ったのは化学肥料。私は基本的に肥料は発酵鶏糞主体の有機肥料を使うが、タマネギとエシャロットは、今シーズンは、効きが速く(また、きれがよく=残りにくく)、肥あたりのしにくい肥料を選んでみた。


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タマネギ。
 寒さに耐えながら、まだ小さい。三枚目の葉っぱが出ている。経験的に、今この生育状況であれば、温かくなると急速に大きくなり、十分な大きさのタマネギが収穫できる。
 今冬は、寒さで枯れたり、霜柱で浮いたりする苗はほとんどなかった。(実際上は、皆無。)
 

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エシャロット。1月9日の一回目の追肥のとき。

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エシャロット。
 エシャロットは、植えつけるときは、1箇所に種球が1個である。それが、数個に分球する。分球の時期をみはからって追肥をするのがいいのだろうが、観察していないので、時期は分からない。
 真ん中のエシャロットは葉っぱの出方からすると、4個に分球している。私としては4個はできてほしい。
 
タマネギは極早生と中晩生の二種類を栽培しているが、極早生はこれが止め肥(最後の追肥)。中晩生は、もしかしたら3月始めにもう一度追肥するかもしれない。(中晩生の場合、止め肥は3月初旬。)

エシャロットに関しては、日本ではあまり栽培されていない(栽培しているのは、若取りのラッキョウではなく、ヨーロッパのエシャロット)ようなので、施肥の仕方についての情報が少ない。私は近縁のワケギに準じて施肥する。今回が最後の追肥になるだろう。


村便り:2017-01-24(火) (この寒いのに、朝早くからよく来るね。)
投稿日:2017-01-25(水)

朝、精米するため畑(私の意識では「畑」というと、屋敷[更地状態]とその周りにある畑の両方が含まれる。米は屋敷の隅にある蔵に収蔵して...

朝、精米するため畑(私の意識では「畑」というと、屋敷[更地状態]とその周りにある畑の両方が含まれる。米は屋敷の隅にある蔵に収蔵してある。)に行くとヒヨ《軍団》が畑から飛び立った。数からすると本格的な襲来である。ブロッコリーの畝に行くと、案の定、若い葉っぱがかじられていた。餌食になりそうな野菜はしっかりと防鳥対策をしないと、食べられてしまう。まだ防鳥対策をしていなかった野菜、ブロッコリーとキャベツにはキュウリネットを、空豆と豌豆には防虫ネットをかぶせた。


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ブロッコリー。
 中心の花蕾のすぐ傍の若い葉が、食害を受けているのがお分かりだろうか。ヒヨは花蕾は食べない。
 今シーズンは2回ブロッコリーを蒔いた。最初のは、昨年中に食べ終えた。それ以降は、残った茎から伸びる花蕾を食べている。画像のは、2回目に蒔いたもの。もう少し経ったら食べてもいいかな、という程度まで大きくなった。
葉菜類は、ヒヨの好きな部分と人間の食べる部分は同じなので、ヒヨに襲われると、人間の食べ分がなくなる。ブロッコリー(果菜類に分類される)は、花蕾周辺の若葉を狙うので、ヒヨが食べても、人間の食べる分は無傷で残る。キャベツは、まだ小さいときには、惨めな姿になる。もっとも根っこから食べるわけではないので、生育は遅れるにしても最終的には結球したキャベツにはなる。豌豆もついばまれる。しかし、これも残った部分が成長して、豆をつける。空豆は食べられた経験はないのだが、念のためにネットをかぶせた。ネギやニンニクは、やつらの食欲は刺激しないようである。食べる野菜にしたがって、ヒヨの害鳥度は違う。

畑は、人間が食料を、効率的かつ安定的に生産する人工の場である(←当たり前 笑)。野山には食料生産に特化した場所はない。虫、鳥、獣が《餌》が豊富にある場所に集まるのは当然である。しかし、彼らの食べるもの、食べるところが、人間と競合すれば害獣、害虫、害鳥と呼ばれ、そうでなければ、ただの生き物であり、あるいは「益」を冠して呼ばれる。人間の縄張りのなかだから、人間中心的に分類されるのも当然である。農地はだから、人間と、領分を荒す侵入者とのたたかいの場。少なくとも、私にとってはそうである。共生があるとすれば、その結果でしかない。
村便り:2017-01-22(日) (雪の一週間)
投稿日:2017-01-22(日)

(クリックで画像の拡大)1月15日朝10時頃、家のベランダからの雪景色。1月15日(日)、朝起きると今冬初の、しかも(この地域としては)かなりの、...


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1月15日朝10時頃、家のベランダからの雪景色。
1月15日(日)、朝起きると今冬初の、しかも(この地域としては)かなりの、積雪があった。それからは、寒いし、雪が残っていたり、土が湿ったりしていたため、農作業はやっていない。だから、今年から「農耕日誌」に特化した「村便り」本来のテーマで記事を書くことはできない。でも何か書かないと、また長期休載状態になってしまいそうなので、とりとめなくおしゃべりすることにする。


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とんど。
 翌日がとんど焼き。燃え上がったとんどは、木などが積んである側(軽トラックのすぐ後ろ)に倒される。そこの火で、竹の先につけた餅を焼く。
 
とんど
1月第2土曜日(今年は1月14日)の夜には、村では と ん ど をする。子供が小さいころには一緒に行ったが、子供が中学生になってからは行ったことがない。とんどは村の自治会が主催するが、私は村には住んでいないし、したがって、自治会に所属していない。(ただし、とんど焼きはオープンである。と ん ど を ま く[とんどを作る]のは自治会だが、自治会に所属していない人でも参加は歓迎される。ただ、私の場合は、まったくの部外者とは言えないので、参加にはかえって心理的な抵抗がある。)また、行くと、酒が振る舞われるが、すると飲みたくなるし、しかし、飲んだら車で家に帰ることはできない。そもそも、以前は子供が行きたがったので、参加したが、ひとりではとくにその気にならない。そんな理由で今年もとんど焼きに加わらなかった。

 しかし、庭木を切ったりすると、とんどで焼いてもらう。野焼きは原則禁止だが(ただし、農業のために必要な野焼きなどは例外として認められている。)、とんどは公認の野焼きなので、利用させてもらう、というわけである。そこで、とんど焼き直前の金曜日に、とんどをする場所に、1年ほど前に伐採した庭木を搬入した。

土曜日は強風の夜だった。それでも、予定通り、とんど焼きをした。点火してしばらくは消防車が待機して見守る。風が強くなれば中止ですよ、と消防署の人は警告した(が、村の人は、作ったとんどは焼かんにゃいけん、とうそぶいた)そうだが、無事、点火できた、ということだった。

とんどについては何度か記事を書いた。そのうちの3篇を紹介する。
☆ 2002-01-14 ☆ とんどの餅
☆ 2003-01-22 ☆ とんど、月夜の火祭り
村便り:2007-01-14(とんど)


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防鳥のためキュウリネットをかぶせたのらぼう菜。
 葉っぱがヒヨにかじられている。ただ、画像中央の2枚の葉っぱは、かじられたところが枯れているので、かじられて数日は経っている。
ヒヨ
畑で野菜を見回っているとき、畑から鳥が飛び立ち、空気をつんざくような鳴き声が聞こえてきた。ヒヨである。冬になると餌を求めて畑にやってくる。最初は南天などの木の実を食べる。それがなくなると、野菜をついばむ。だから、南天の実はヒヨ襲来の指標となる。すぐになくなる年もあれば、春まで房にいっぱい残っている年もある。今年は食べられてはいるようだが、まだ残っている。だから、ヒヨの本格的襲来があるとしてもしばらく先と思われる。

その時は、2、3羽がやってきていた。野菜をついばんでいたのだろうと思い、調べてみると、はたして葉の周辺がかじられているものがあった。そこで慌てて予防的に、のらぼう菜にはキュウリネットを、ホウレンソウには防虫ネットをかぶせておいた。


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鋏と小鎌が入れてある手箕がおいてある畝に葉菜類が植えてある。不織布の上に積もっていた雪を取り除いた。

葉菜類[葉っぱを食べる野菜]は、12月から防寒のために不織布をかぶせてあるものがある。ビタミン菜、カツオ菜、小松菜がそれである。ところが、それらとホウレンソウは、15日の積雪のあと、16日に畑にいったところ、融けない雪の下で氷漬けのようになっていた。それで凍死してしまうわけではないが、雪を除いてやった。

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