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☆ 2006-06-15 ☆ 自然畝でのキャベツとブロッコリーの収穫
《キャベツは2月始めに、ブロッコリーは4月終わりに自然畝に定植した。二つともいま収穫期を迎えている。自然畝でのキャベツとブロッコリーの栽培について簡単にまとめてみた。》 田植えが6月4日に終わった。農耕の季節を、忙しさや労働量によって感じる体感でグラフ状に表現すれば、体感グラフは、田植え一カ月前くらいから急激に上昇しだして6月始めの田植えの時点で上り詰め、それから8月半ばまでは高原状態が続き、少し下降気味になりながら10月半ばの稲刈りを迎え、それを境に11月始めに向かって下降する、といった具合になろうか。少なくとも、これが通いの一人兼業農家である私の体感である。肉体を使うことと考えることは反比例する。肉体を酷使していると言葉が出なくなる。だから最近は「てつがく村」のための記事の種を思いつきながら、それを言葉で展開する余裕がなかった。しかし、考えないでいると(言い換えると、或るテーマについて作文しないことが続くと)それが習慣になってしまう。そこで今日は短い記事をつづり、沈滞している思考にわずかながらも活を入れることにした。
去年の10月23日に種蒔きしてポット育苗し、年が明けて2月5日に自然畝に定植したキャベツが収穫期を迎えた。記事にはしなかったが、同じ畝の続きに4月22日に定植したブロッコリーも同時に収穫期を迎えた。田植え前後の忙しさにかまけてキャベツとブロッコリーの様子をしばらく見なかった。田植えが終わり、ふと気になって生育状況を確認しに足を運ぶとブロッコリーはすでに収穫適期を過ぎつつあるものもあった。キャベツの方は収穫期にさしかかろうとするところであった。
キャベツは写真を見ていただければ分かるように、小振りながらも満足すべき大きさに育っている。「キャベツの定植」と題した記事にも書いたように、このキャベツの定植で工夫したのは、ひとつは、植え穴の底に元肥を施したことであり、もうひとつは、慣行農法より株間を広くしたことである。生育ぶりからすると、この工夫が功を奏した、と判断される。
施肥に関していえば、定植後に発酵鶏糞を三度、追肥として施した。この初夏の自然畝で他の作物を定植した経験からすると、元肥(穴施肥)をもう少し多く施してもよかったのではあるまいか、と思われる。元肥は、発酵鶏糞シャベル(スコップ)一杯と牡蠣殻石灰少々を施した。今の私なら、発酵鶏糞カップ(200cc)半分、発酵牛糞堆肥カップ1杯、牡蠣殻石灰少々、といった肥料分にするであろう。(*)
(*)発酵鶏糞と発酵牛糞堆肥の肥料分を参考のために記しておく。 ブロッコリーは、3月9日に温床に種蒔きして、4月22日に定植した。定植方法はキャベツの場合と同じである。元肥の施肥量は記録していないの分からないのが、おそらくキャベツの場合と同量だったのではないかと思われる。こらちのほうは追肥はした記憶がない。したとしても1度である。花蕾の色が薄いのが気になるが、十分に満足のいく出来である。
キャベツやブロッコリーは今までも何度か自然畝で栽培したことがある。その経験から、今回もまずまずの出来になるだろうと予測できた。そして予測通りの、あるいは予測を上回る結果になった。春→夏作のキャベツのブロッコリーの栽培は自然農法で十分対応できることが、本腰を入れて自然農法の可能性を追求した今回の試行で確認できたと思う。
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