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2001-09-21  自然農法の始め方

どういう具合に自然農法を始めるか。といっても、始めるにあたって特別変わった準備をしたわけではない。それまでのやり方から横滑りしながら移行する、という方法をとった。
昨秋、4畝を自然農法に移行した。まず、今までのように耕耘機で耕し、畝立てし、レーキで畝をたいらにして、播種や定植をした。
秋
昨秋(2000年)、10月始め。手前の畝から順に、ネギ、カブ、ブロッコリー、キャベツが植えてある。これら4畝が最初の自然農法畝である。
なお、私の農園では、畝幅は、底面が130pから140pで、畝を隔てる溝は20pである。ガンギ[植え床]の切り方は、畝の方向に対して垂直の「縦ガンギ」である。
つぎに、切り藁を畝に撒いて、できるだけ土が露出しないようにした。自然農法を説明したものには、刈った草や藁を撒いて土を覆うこと、とあるので、それに倣った。土を覆うのは、乾燥防止、肥料、虫の住処の提供、抑草などが目的であろう。この点に関しては、いずれ具体的に書き留めることになろう。
昨秋、自然農法に移行した、と書いたが、正確には、自然農法の開始に向けて最後の耕起を行ったということである。というのも、昨秋、蒔いたり定植したした野菜には、化学肥料を用いたからである。だから、本当に自然農法を始めたのは、それらの野菜の次の野菜、すなわち、今春作った野菜からである。
最初の計画では、まず畑の一部で自然農法を試験的に実践しながら、少しずつ慎重に自然農法畝を広げていくつもりであった。しかし、いったん始めると勢いがついて、つぎつぎと自然農法畝を拡大してしまった。来春には、大部分の畝が自然農法に移行しているはずである。
上の写真は、昨秋、10月始めのものである。
夏
今夏(2001年)、7月始め。上の写真と同じ畝。
昨秋ネギ(九条ネギ、下仁田ネギ)を植えた畝は、今年の春先、畝をもう一度整地した。というのも、ネギは元寄せ[株に土を寄せること。ネギの場合は、軟白するため。倒伏防止の場合もある。昨秋の写真のネギは、すでに一度元寄せしてある。]をするため、作後の畝は、整地しないと凸凹のままになってしまうからである。だから、ネギの畝は、今春から不耕起、無除草の自然農法に入った、というべきだろう。
手前のネギから始まって4畝が、自然農法に移行した畝である。右の写真は、同じ畝を今夏、7月始めに写したものである。アングルが少し違うので分かりにくいかもしれないが、右の写真の手前、ズッキーニが生えている畝が、昨秋のネギの畝である。次の畝は、手前には、枝豆が、それから何も植えていない部分を隔てて、奥の方には、レタスが、生えている。レタスは肥料不足のためか、結球せず、食べられるものはほとんどなかった。枝豆は、この時期は、カメムシに食害されて、いい豆ができない。さらに次の畝にはトウモロコシが見える。季節のせいか、あるいは、肥料のせいか、成長が遅かったが、小さいながらも食べられるものができた。これらが、自然農法の最初の作物である。写真の畝以外にも、昨秋、なし崩し的に自然農法に入ったのもあるが、それについては別の記事で紹介する。

 
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