農耕の合間に農 事 録2000年
  
 ▲2001年
 
 

 
村の世話人が自家農園で作る野菜の記録です。

山茶花
山茶花
うらうらと小春日和の陽を浴びて、
熟柿を見上げる白いさざんか。
作付記録
 
 12月
 11月 ; 10月9月
8月7月6月
5月4月3月
2月
 
作業メモ
 
タマネギの収穫 (6月)
伏せたジャガイモの種が腐っていた! (4月)
ジャガイモの播き方 (3月)
トンネル栽培のニンジンとダイコン (2月)
 
凡例
 
(^):トンネル (-):ホットキャップ
{#}:伏せる {\}:育苗
_*_:移植 _&_:定植
 
:作業予定
:作業進行中
□:作業完了


  

12月 ( 11月6日-12月7日 師走)作業メモ;先頭に
下旬 
中旬 
上旬(これ以降、来春までは、種蒔き、移植・定植はありません。)
空豆_&_

11月 ( 10月6日-11月5日 霜月)作業メモ;先頭に
下旬タマネギ_&_
中旬 
上旬ソラマメ{\}、エンドウ(実を食べるタイプ)、エンドウ(莢ごと食べるタイプ)、ホウレンソウ

10月 ( 9月4日-10月5日 神無月)作業メモ;先頭に
下旬 
中旬キャベツ(来初夏収穫)
イチゴ_&_
上旬大根(冬どり)、エシャロット、アサツキ、ホウレンソウ

9月 ( 8月4日-9月3日 長月)作業メモ;先頭に
下旬小松菜、ビタミン菜、菜花、紅菜苔
中旬ニンニク、シュンギク、タマネギ(黄、赤){\}、水菜{\}、高菜{\}、カブ(白、赤)
白菜_&_、ジャガイモ_&_、キャベツ_&_、芽キャベツ_&_
上旬人参、大根(秋冬どり)、ビート、タマネギ(極早生){\}

8月 ( 7月2日-8月3日 葉月)作業メモ;先頭に
下旬白菜、ワケギ
中旬ソバ、ジャガイモ{#}、金時人参、アンディーヴ(チコリ)、トレヴィス、キャベツ
上旬スイートコーン、キュウリ[四葉、地這い]、芽キャベツ、キャベツ、カリフラワ、ブロッコリ

7月 ( 5月30日-7月1日 文月)作業メモ;先頭に
下旬青大豆
中旬 
上旬セルリ・ラーヴ_&_、唐辛子_&_

6月・水無月作業メモ先頭に
下旬スティックセニョール、キャベツ、黒大豆、スイ−トコ−ン
長ナス_&_、パプリカ_&_
中旬キュウリ2[四葉]
サツマイモ_&_
上旬田植え
ゴボウ[大浦牛蒡]、枝豆、モロッコ豆1、大豆[枝豆、味噌豆、煮豆用]
キャベツ_&_、アーティチョーク_&_

5月・皐月作業メモ;先頭に
下旬オクラ、落花生
キャベツ_*_、チマ・サンチュ_&_
中旬金時豆、枝豆、夏大根[みの早生]、チマ・サンチュ{\}、イタリアンパセリ{\}
トマト_&_、ピーマン_&_、シシトウ_&_、ナス_&_、ブロッコリー_&_、laitue_&_
上旬つゆ豆(つるなしインゲン)、スイ−トコ−ン

4月・卯月作業メモ先頭に
下旬ビート、九条ネギ{\}、ポワロ(西洋ネギ){\}、セルリラ−ヴ(根セロリ){\}、チマ・サンチュ(かきチシャ){\}、キャベツ{\}、アーティチョーク{\}
ジャガイモ_&_、レタス_&_、ブロッコリー_*_
中旬 
上旬子イモ(里芋){#}(^)、キュウリ[半白]{\}(^)、長ナス{\}(^)、バプリカ{\}(^)、スイートコーン[極早生]{\}(^)、ニガウリ{\}(^)、カボチャ(-)、ズッキーニ(-)、下仁田ネギ{\}、大根、laitue(サラダ菜){\}、西洋ほうれん草

3月・弥生作業メモ先頭に
下旬人参、ゴボウ[渡辺早生]
中旬ジャガイモ{#}、レタス{\}、ブロッコリー{\}
上旬 

2月・如月作業メモ先頭に
下旬 
中旬人参(^)、大根(^)
上旬 
  
  


作業メモ(6月)

タマネギの収穫
6月の始めにタマネギを収穫する。タマネギは9月終わりに種蒔きして育苗し、11月終りに定植する。だから種蒔きから収穫まで9カ月かかることになる。6月に入ると、葉が根元から折れて倒れ始める。すると収穫である。
私の農園では、大きく分けて2品種を作る。ひとつは、白[黄色]い球のものであり、もうひとつは赤(紫)タマネギである。赤タマネギは早生なので、早く倒れる。6月最初の日曜日、赤タマネギの7-8割方が倒れていた。来週まで待つと収穫が遅れるので、この日、赤タマネギの収穫となった。引き抜いて、麻縄で縛る。5個ぐらいを一括りにして、麻縄の両端に括り付け、両側に分けるようにして竿に下げる。葉は次第に萎むが、括り方を工夫すれば、縄をすり抜けて落ちるようなことはない。
赤タマネギは、夏を越すと芽が出始めるが、白タマネギは、3月まで美味しく食べられる品種が開発されている。

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作業メモ(4月)

伏せたジャガイモの種が腐っていた!
ジャガイモを定植するため、伏せていたジャガイモを掘り上げた。すると、種イモがかなり腐っていた。種イモが腐ることはある。我が農園では、春は男爵とメイクイーンの二品種を植える。男爵は切りわけても、大きめの種になるので、まず腐らない。メイクイーンは、小さく割った種が腐ることがある。それでも、腐ってしまうのは数パーセントを超えることはない。それが今年は、男爵もメイクイーンも生き残ったのは3分の1。
はじめての経験なので原因ははっきりとは分からない。他の家では腐っていないところを見ると、このあたりは種は同じ農協から買うので、我が農園での伏せ方が悪かったということになる。考えられる理由は、伏せた場所より、溝の水準が高かったため、過湿になった、ということ。実際、ジャガイモの収穫時期は梅雨の終わり頃であるが、雨が続いて掘り上げが遅れると、せっかくできた新ジャガが腐ってしまうことがある。種イモにしても過湿には弱いのではなかろうか。
近所で余った種をもらったりして蒔いたが、なんとか秋ジャガが収穫できるまで食いつなげればいいが、と思っている。秋ジャガの収穫は11月始め、霜が降りるころ。秋ジャガの品種は農林1号で、男爵やメイクイーンに比べれば、食味が落ちる。例年なら、秋ジャガができても、春ジャガをほぼ1年間食べるのだが、今年は味のことは言っていられない。

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作業メモ(3月)

ジャガイモの播き方
春のジャガイモは3月半ばに播く。鶯が鳴き始める頃である。ジャガイモの植え方は、直播するか、伏せた後で定植するかの二通りある。我が農園では、伏せる。ジャガイモを1片50g以上の大きさに切りわけ、びっしりと並べたうえに土を被せ、さらに藁で覆う。直播きする方が手間がかからないように思えるが、必ずしもそうではない。種芋からいくつもの芽が出るが、そのままにしておくと小さな芋しかできない。普通は1つだけ残し、後は摘む。伏せる方法だと、定植する際、勢いのいい芽を2つ残して、あとは摘み取る。定植してしばらして、1つにする。伏せる方法の方が、芽を摘む作業が楽である。また、種芋の中には腐るものがある。直播きの場合は補植しなければならない。そのためには別に伏せておかなければならない。ところが、伏せる方法の場合は、定植する際、腐った芋は捨てるので、その手間も要らない。さらに、畑の準備にも余裕ができる。こうした理由で我が農園では、伏せる方法でジャガイモを作っている。

関連記事:「ジャガイモを伏せる」(『コラム』)、「ジャガイモの定植」(『コラム』)

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作業メモ(2月)

トンネル栽培のニンジンとダイコン
今年は長期予報によれば、暖冬のはずだったが、2月に入って寒波が襲来し、雪が降る。おかげで、ビニールトンネルで育てるニンジンとダイコンを蒔く時期が少し遅れた。15日になるまでの週末に蒔こうと予定していたが、19日にずれこむ。ちなみに、露地では、ニンジンとダイコンを蒔くのは、3月下旬。
トンネルに蒔くと、ニンジンの端境期が短くなる。9月始めに蒔いて、冬の間収穫するニンジンは、暖かくなると薹が立つ。だから、薹が立つ直前に掘り上げて、土の中に埋めておく。しかし、3月下旬に蒔くニンジンは、収穫できるようになるのは6月の終わりか7月の始めから。どうしても2カ月あまりの端境期ができる。そこで、本で読んだトンネルでの栽培を試みている。今年で2回目。
ダイコンもトンネルに蒔けば端境期を縮めることができる。9月終わりに蒔く冬どり用のダイコンも、暖かくなると薹が立つ。しかし、ダイコンの場合は、12月に漬ける沢庵があるので、春蒔きのダイコンが収穫できるまでは、沢庵でしのげる。昔は、田植えの農繁期に、おかずとして沢庵を利用したらしい。

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てつがく村
depuis le 1er avril 2000