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姿勢のバイリンガル!【太極拳】
投稿日:2007-01-25(木)

 先週の日曜日はcenter-shikenの監督。その日は5科目の試験があった。1科目の試験時間は1時間なので、都合5時間、受験生と一緒に試験室に缶詰になった。問題用紙や解答用紙の配布と回収以外は、ひたすら受験状態の監視である。一日の終わりには退屈さでほとほと疲れてしまう。むろんそうであるのが理想的な状態であり、問題が起きては困る。疲れる退屈さのゆえに、午後になると椅子に坐っていると眠くなってしまう。しかし眠り込んでいびきをかいたりすると受験生からクレームがつく。center-shikenの監督はなんともつらい業務である。

 でも今年は、時々身体で遊んだので、終始覚醒した状態で業務がまっとうできた。遊びとは太極拳の歩行練習であり、I字姿勢である。基本的な歩行(「弓歩」と呼ばれる)で二、三歩歩いてみる。弓歩には席の間のスペースでは狭過ぎるので、教室後部のスペースでやった。むろん教室前部にも必要なスペースはあるが、そんなところでやっては受験生の気が散る。クレームがつく。席の間を歩いて監督する際には、意図的にI字姿勢をとってみた。それにyogaの基本呼吸法を交えれば、監督業務などなんのその!だった。(でも同室の別の二人の監督の方は私を見てなんと思ったでしょう?)

 …というように、最近は機会ある毎に太極拳の動きをやっている。

 I字姿勢をとりながら考えたこと。

 まず考えたことは…最初のうちは自分の「身体図式」が混乱したように感じた。日常的な胸張り・出っ尻姿勢をときおり太極拳の胸すぼみ・偏平尻姿勢に変えると、自分の基本的な姿勢が崩れてしまうような気がする。混乱しながらある時、「おっ!わしは姿勢のバイリンガルじゃ!」と閃いた。ある時は出っ尻、ある時は偏平尻、その変化のためには仙椎の角度を変化させなければいけない(*)。すなわち下腹部を動かす動作で姿勢をスイッチする(前の記事を参照)ので何かヘンな感覚がしないでもないが、そのスイッチを身体図式の混乱という表現ではなく「姿勢のバイリンガル」という表現であらわすと、楽しくなる。遊び気分になれる。

(*)前の記事で、I字姿勢をするためには尾てい骨をまっすぐにする、と書いたが、解剖学的には間違いのようである。尾てい骨は前に向かって曲がっているので、その上にあって後ろに突き出している仙椎をまっすぐにする、というのが正しいようである。

 つぎに、お師匠さんは、太極拳をやっている(I字姿勢になると)と男の子は内股になる、と言っていたが、納得した。平行股やがに股にすると足が曲がりがちになるのである。…ということは、太極拳の新人を発掘するためには、内股男を探せ!ということか?
赤い削除線の施してある部分は、お師匠さんの《検閲》により、削除します。理由は、「内股になる」とは言えないからです。私の聞き間違いでした m(_ _)m

 最後に、出っ尻より偏平尻の方が、体重による腰への負担が少なくなるのかもしれない。少なくとも体感的にはそうである。腰痛に悩む方、太極拳をやると治ります!(でも、保証はいたしません、念のため。)
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