てつがく村の入口 | てつ人の雑記帳


天地人籟

2017-10-06(金)  ☆ 2017-10-06(金) ☆ カボチャは保存して食べる野菜(笑)
今は野菜の端境期。夏野菜が勢いを失い、9月から播き始めた野菜はまだ食べられるほどには大きくなっていない。終わりかけながらも細々となり...

今は野菜の端境期。夏野菜が勢いを失い、9月から播き始めた野菜はまだ食べられるほどには大きくなっていない。終わりかけながらも細々となり続けるピーマン、ナス、ニガウリなどの夏野菜や、ニンジン、保存してあるジャガイモやタマネギを食べながら、秋野菜が大きくなるのを待つ。


(クリックで画像の拡大)
瓢箪に似た形のものがバターナッツ。俵状のものはソウメンウリ。イノシシの襲撃から生き残った小さなスイカもある。
ふとカボチャが目についた。今夏、カボチャはイノシシが餌食としたが、食べ残したものもある。カボチャでも姿形が変わったバターナッツはイノシシはほとんど食べなかった。そんなカボチャやソーメンウリ(ソーメンウリは、そのままでは美味しくないからか、イノシシは好まない)を、一部は食べて残りを、トロ箱に入れたままにしていた。

概して、季節の野菜は季節の身体の食欲をそそる。夏であれば、キュウリとかトマトとかスイカは暑さで減退した食欲を刺激する。ところで、カボチャは夏野菜ではあるが、少なくとも私は夏の暑いときにはあまり食べたいとは思わない。甘く粉質の味(それが今のカボチャの主流である)は口の中でまとわりつくような食感があり、食欲をむしろ減退させる。

いまは野菜が少ないので、野菜飢餓の状態にある。それで、小屋の隅に転がっているカボチャが目をひいた。それに、秋になったいまなら、あのカボチャの食感には抵抗がない。そこでバターナッツを食べてみようという気になった。(ちなみに、バターナッツは粉質は強くない。カボチャスープにすると美味しい。)

水分の多い夏野菜は保存がきかないものが多い。しかし、カボチャは初冬くらいまでは保存できる。(4月から5月に種蒔きする場合、冬至まではなかなか保存しがたい。7月終わりに種蒔きして抑制栽培でつくれば、冬至のカボチャになるだろうが。)

ここで気がついた。カボチャは、収穫してすぐ、というより、保存して食べる野菜なんだ! それに、あの味、あの食感は、むしろ秋から冬の身体の食欲にあっている。長い間、百姓をやってきて、いまごろ気づくなんて、まったくボケとしか言いようがない。(夏に作るトウガンも冬瓜と書くように、当然保存できる。ことしは、苗を作ったものの畝が作れず、苗はほかしてしまった。)来年からは、夏野菜としてではなく、秋から冬のために保存する野菜として、意識改革して作るか。
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