てつがく村の入口 | てつ人の雑記帳


村便り

村便り:2009-03-20(金) (温床での作業)
投稿日:2009-03-25(水)
播種[温床育苗](畑):万願寺とうがらし、伏見甘長、シシトウ、調理用トマト、赤トマト、黄トマト作業(畑):(第二)温床の準備作業(...

播種[温床育苗](畑)万願寺とうがらし、伏見甘長、シシトウ、調理用トマト、赤トマト、黄トマト
作業(畑)(第二)温床の準備
作業(休耕田)種芋(里芋類)の掘りあげ

温床育苗のための種蒔き
温床1
(クリックで画像の拡大)
 3月19日の記事と同じような画像を載せましたが…
 その記事の画像に、カマスを保温のために被せる、と書いた。これは今年からのやり方。去年までは、保温のため、夜ビニール被覆の上にカマスとか筵とかを被せ、その上からさらにビニールシートを被せていた。しかし、外の寒気を十分には遮断できず、堆肥の発酵熱にもかかわらでポットまわりの温度が下がっていた。
 そこで、ポットのすぐ上にカマスを被せると、カマスが堆肥から上がる熱をポット周りの空気に保ちながら外からの寒気を遮断し、他方、堆肥とカマスの間の空気層が狭くなるので、温度を保ちやすいのではないか、と考え、このやり方を始めた。じっさい、朝、カマスの上側に触れると冷えているのに、カマスの下に、すなわちポットあたりに、手を差し入れると暖かい。だから、このやり方は効果的だろうと思う。
 
温床2
(クリックで画像の拡大)
 カマスは、発芽までは、昼間でも被せたままにしておいたりする。ナス類の発芽は好暗性なので、発芽に支障はない、と思われる。
 晴れた日は昼間は温床内の温度が上がる。そこでビニール被覆の端を片側ないし両側開いて温度調整する。温度の目安は20℃から35℃。
 
温床の基礎
(クリックで画像の拡大)
 去年の堆肥を掘り出し、枠を取り除いた温床の基礎。長方形の竪穴式住居の跡のようである。
 このあたりは耕土の下はすぐに小石を含んだ赤土になるので深くは掘れないが、理想としてはもっと深く(50㎝か60㎝)掘り下げ、踏み込んだ堆肥の上におくポットが地表より下になるようにした方が保温効果があがるはずである。
 左手奥に見える腐った藁を積んだように見えるところがカブトムシの《飼育場》。初夏、ここに枠組みを作って専用産卵場を作るつもり。
 春分の日の今日は午前中、昨日に続いて温床で育てる苗の種蒔き。アマトウガラシ類は、万願寺とうがらし、伏見甘長、シシトウ。トマトは、調理用トマト[エスクック・トール @サカタ]、赤トマト[おどりこ @サカタ、米寿2号 @タキイ]、黄トマト[黄寿 @タキイ]。シシトウを作るのは二、三年ぶりか。また赤トマトのうち「米寿2号」と「黄寿」は以前の残り種を蒔いたもので言わばおまけ。トマトは例年、調理用トマト20本、普通の赤トマト20本を定植する。

 時間があれば昨日のナスやピーマンといちどきに蒔きたかった。二回に分けざるをえなかったが、昨日ナス、今日トマトの順に蒔いたのは理由がある。トマトの方が早く発芽するからである。すわなちトマトの方が低温で発芽しやすい。

カブト虫の産卵のためにを積みなおそうか(?)
 午後は、まず二番目の温床を整理した。昨春踏み込んだままになっている堆肥を掘り除いた。この堆肥にもカブト虫の幼虫がいる。一番目の温床を片づけたときは、幼虫の数は30匹と、大雑把に見つもったが、今日はきちんと数えてみた。すると50匹もいた。二つの温床の堆肥のなかに100匹ちかくいたことになるだろうか。やはり今年は温床育苗が済んだあと、カブト虫産卵用に堆肥を別の場所に移したほうがいいかもしれない。移住させた幼虫が成虫になって堆肥から巣立つのは5月だろうから、田植えが終わったあと温床とは別に枠を作り、そこに用済みの堆肥を積みなおそうか、と考えている。

里芋類の掘り起こし、ヤツガシラ
 午後二番目の作業は、種用に畝に残しておいた里芋類の掘り起こし。コイモ、エビイモ、ヤツガシラ(八頭)の三種類。これらは4月始めに温床に伏せる。

 暖冬だったせいか、ヤツガシラを除く芋は寒さで傷んでいなかった。割ってみると、まるで冬の始めに掘り起こしたかのように、しみのない白い肉質をしていた。ただヤツガシラは、寒さに弱いのか、あるいは管理の仕方が悪かったのか、傷みが目立った。とくに親芋と子芋が合体して《八つの頭》のようになっている部分が弱いようである。おそらくは、寒さで枯れた茎が水分を含んでいて、その水分が傷みの原因になったのだろう。

 昨年の観察から、ヤツガシラの子芋は、茎を親芋の茎のなかから出し、親芋の茎と一体をなすことが分かった。コイモの場合は、親芋の茎の周囲に、独立して茎を出す。だから、ヤツガシラの茎は太くなり、そのぶん水分が多く含まれる。そのため、枯れても水分が根元に残ってしまうのだろう。今年は、茎が寒さでしおれてしまったら、根元から切り除いてみようか、と思う。そもそもヤツガシラは《八つの頭》が食べる部分である。そこが腐っては《八頭》ではなくなってしまう。


 夕方は墓参り。従姉が先に行って草取りをして花を備えていてくれていた。
コメント
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てつ人 ( 2009/03/27 07:58 AM )
 
 自然まかせのほうが楽です。記事には細かに書いていませんが、温床はけっこう手間がかかります。朝晩、畑に行って、温度(外気と温床内)の変化を予想してビニールを開閉したり、保温材を出し入れしたりします。とくに寒いのに発芽がはじまる今の時期がいちばん手間がいります。

 温床で育てても露地で育てても結局あまり差がなかったりします。いくら早く育てても定植するのは露地ですから、露地に移したとたんに寒いので生長が遅くなります。温床育苗は(人間と野菜ともに)ストレスがありますから、ノンビリもいいのではないかと思います。

 めいわの畑とは、《ムーさん農法》発祥の地ですね。軽ワン号の移住先が近くで見つかればいいですね。
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ムー ( 2009/03/26 10:10 AM )
 
春作の苗作りが進んでいますねー。
私は温室や温床を持ちませんので暖かくなってノンビリはじめようと思っておりますが、てつ人さんの様子を見てると少しあせりも出てきます。

南房総の岬では稲(赤米・黒米)の種蒔きを温室で始めていました。
もちろん田圃は代掻き済みで水が張ってあります。

今朝は、「めいわの畑がこの夏からアパートになるらしい」との情報が入りました。
軽ワンボックスの置き場所も変えねば。
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